#星座の会 新着一覧
立春前後の歌:尾崎左永子の短歌
・透きとほる花の幻影夜々(よひよひ)に眠りをつつむ立春前後・「土曜日の歌集」所収。 この感覚は何だろう。幻想的だ。「花の幻影」。冒頭の「透きとほる花」桜だろうか、夜桜だろうか。なにかこう...
石垣に茅花が光る歌:尾崎左永子の短歌
・石垣に茅花光りて風ありき父ありき東京にわれは育ちき「土曜日の歌集」所収。 作者の代表...
ユダの末裔の歌:尾崎左永子の短歌
・おしなべて聖樹飾れる家の間に灯さぬ窓はユダの末裔「彩紅帖」所収。 「黒人街」と題され...
今年のさくらの歌:尾崎左永子の短歌
・父が逝き母が逝きやがてわれも逝く地上の今年のさくら耀(かがよ)ふ「春雪ふたたび」所収...
天の意思の歌:尾崎左永子の短歌
・樅(もみ)枯れて佇てり一木の歳月をここに据えたるその天の意思「かまくらもだぁん」所収...
過去の記憶を怖れる歌:尾崎左永子の短歌
・切尖(きっさき)の光るものなべて怖れゐし午後過ぎて夕べ草に降る雨 「鎌倉もだぁん」所...
蝋梅の咲く歌:尾崎左永子の短歌
・空を背に蝋梅咲けり目に見えぬ標(しめ)あるとき花の空間 「春雪ふたたび」所収。 標(...
夕光(ゆふかげ)の歌:尾崎左永子の短歌
・夕光(ゆふかげ)の鋪道動きゆくわが影が壁に当たりていま立ちあがる「春雪ふたたび」所収...
尾を立てる猫の歌:尾崎左永子の短歌
・あらかじめ迫る殺気を絶つごとく猫が尾を立てて行く冬の坂「夕霧峠」所収。 これも「NHK歌...
花カンナの歌:尾崎左永子の短歌
・秋たけて炎のごとき花カンナ咲たればひと日炎のこころ「星座空間」所有。 「NHK歌壇」の番...
冬時雨の歌:尾崎左永子の短歌
・冬時雨ひととき霰まじへたる音の経過を夜半に聴きゐつ「夕霧峠」所収。 場所が捨象されて...