
みわたせば
#みわたせば……★☆ みわたせば 柳桜を こきまぜて 宮こぞ 春の錦なりける: 素性法師 : 歌意:都を見わしてみれば柳や桜を色とりどりに取り混ぜて都中がま

古今和歌集 1012
やまぶきの はないろごろも ぬしやたれ とへどこたへず くちなしにして山吹の 花色衣 主や誰 問へど答へず くちなしにして...

古今和歌集 0947
いづこにか よをばいとはむ こころこそ のにもやまにも まどふべらなれいづこにか 世をばいとはむ 心こそ 野にも山にも まどふべらなれ...

古今和歌集 0830
ちのなみだ おちてぞたぎつ しらかはは きみがよまでの なにこそありけれ血の涙 落ちてぞたぎつ 白川は 君が世までの 名にこそありけれ...

古今和歌集 0803
あきのたの いねてふことも かけなくに なにをうしとか ひとのかるらむ秋の田の いねてふ言も かけなくに 何をうしとか 人のかるらむ...

古今和歌集 0802
わすれぐさ なにをかたねと おもひしは つれなきひとの こころなりけり忘れ草 何をか種と 思ひしは つれなき人の 心なりけり...

古今和歌集 0799
おもふとも かれなむひとを いかがせむ あかずちりぬる はなとこそみめ思ふとも 離れなむ人を いかがせむ あかず散りぬる 花とこそ見め...

古今和歌集 0722
そこひなき ふちやはさわぐ やまかはの あさきせにこそ あだなみはたて底ひなき 淵やはさわぐ 山川の 浅き瀬にこそ あだ波は立て...

古今和歌集 0714
あきかぜに やまのこのはの うつろへば ひとのこころも いかがとぞおもふ秋風に 山の木の葉の 移ろへば 人の心も いかがとぞ思ふ...

古今和歌集 0691
いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな...

古今和歌集 0575
はかなくて ゆめにもひとを みつるよは あしたのとこぞ おきうかりけるはかなくて 夢にも人を 見つる夜は 朝の床ぞ 起きうかりける...