漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0947

2022-06-03 05:47:24 | 古今和歌集

いづこにか よをばいとはむ こころこそ のにもやまにも まどふべらなれ

いづこにか 世をばいとはむ 心こそ 野にも山にも まどふべらなれ

 

素性法師

 

 この世を厭んでどこに隠遁しようか。心だけは野にも山にもさまよい出て行くようであるが。

 第三句「心こそ」は、まだ俗世にある「身」との対比が背景にある表現。隠棲の思いはあれど、その地を決めかねている状況での詠歌ですね。



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