漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0802

2022-01-09 19:19:05 | 古今和歌集

わすれぐさ なにをかたねと おもひしは つれなきひとの こころなりけり

忘れ草 何をか種と 思ひしは つれなき人の 心なりけり

 

素性法師

 

 忘れ草は何を種として生えるのかと思っていたが、それは冷たいあの人の心であったのだ。

 忘れ草が生えないように相手の心に霜がおりればな、という前歌(0801)に対し、こちらは相手の心そのものが忘れ草の種だったという「発見」を詠んでいます。こちらの方がより諦め・無念の気持ちが強いと言えるでしょうか。

 



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