1月28日、人類滅亡の日まで、「残り89秒(1分29秒)」と、米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・
サイエンティスツ」が発表した。1947年以来、昨年より1秒縮まって、最悪数字。
第二次世界大戦後の1947年、原爆を開発したマンハッタン計画に参加した物理学者らの呼びかけで、
人類滅亡の日を概念的に示す、「終末時計」が発表された。この時、滅亡の日を深夜0時に見立て、人類滅亡
まで「7分前」と設定された。
滅亡の日を深夜0時に見立て、核戦争の危機が高まると針を進め、遠のくと戻してきた。米ソの水爆開発が
本格化した1953年に過去最悪となる「残り2分」まで進んだ。
1991年、米ソが軍縮条約に調印した時は、17分前と、過去最長になったが、北朝鮮やイランの核開発、
2015年のウクライナ危機や地球温暖化懸念で3分前に縮まった。
2016年、トランプ大統領出現で、核兵器拡散や気候変動への対策の進展が後退する懸念から、30秒縮
まって、2分30秒前となった。
2020年1月23には、1昨年の、核不拡散が後退、米・イラン紛争、北朝鮮の核開発が不透明になったこと、
気候変動に対する各国の取り組みが停滞などで、50秒縮まって100秒(1分40秒)となった。
トラさんが、大統領になってから、1分20秒縮めたのです。
2021年1月27日発表では、トラさんはいなくなったが、新型コロナ危機や、各国政府や国際機関は、人類の
脅威である核兵器や気候変動に対する努力を怠っていることを考慮して、100秒(1分40秒)のままにした。
2022年の発表は、プーチンのウクライナ侵攻前だったので、北朝鮮のミサイル発射や、ウクライナ、台湾・南沙など、戦争への脅威が強まり、また、気候変動対策やコロナ対策が十分ではないこと、で、前年と変わらず
人類滅亡まで、100秒(1分40秒)となっていた。
2023年は、プーチンのウクライナ侵略戦争が終わらず、中国・北朝鮮の核・ミサイルなど開発など、軍備を拡大していること、ウクライナ侵略戦争で、温暖化への取り組みがおろそかになっていること、新型コロナのように感染症リスクにさらされていること、から、前年から10秒縮まり、90秒(1分30秒)になり、世界は前例がない危険な状態にある、と警告していたのです。
2024年は、ロシアのウクライナ侵略戦争に加え、イスラエルのパレスチナのガサ地区攻撃、米大統領選挙で、トラさんが大統領になりそうということで、昨年の90秒が据え置かれた。
今年は、ロシアのウクライナ侵略戦争がドロ沼化して、プーさんの軽率な決断や誤算などで、核戦争の危険が高まっていることや、米大統領にカムバックしたトラさんのパリ協定離脱、海面温度が過去の記録更新などで、昨年より1秒縮めて89秒と、過去最悪となりました。
そして、アメリカ、中国、ロシアは、世界を危機から救うために、最大の責任があるので、「真剣な対話を開始すべき」と警告しています。
この警告、世界の政治家は、しっかり受け止め、いかなる紛争、人権・差別問題など、国連中心に話し合いで
解決すること、核兵器など武器を廃棄すること、人類の危機に繋がる気候変動や新しいウィルス・細菌など
に対し、世界中の国が、手を取り合って取り組ことです。
地球の寿命はあと17億年、それまで、人類が生き残るためにも。
1月29日、「今日は何の日カレンダー」より 人口調査記念日、肉の日(毎月)
▲藤原道長、摂政に(1016)▲播磨で土一揆、守護赤松満祐子が下国(1429)▲大名火消しを始める(1643)
▲ベンツ、ガソリン車特許取得(1866)▲初全国戸籍調査。総人口3311万(1872)▲万国電信条約加入(1879)
▲共産党再建に加担したと、事実に反する理由で「中央公論」「改造」の編集者を検挙。横浜事件(1944)
▲南極観測隊がオングル島に上陸。昭和基地設営(1957)▲東大紛争発端、医学部の無期限スト始まる(1968)
▲フランス、超音速旅客機コンコルドが就航(1976)▲上野動物園にパンダ来園、ホアンホアン(1980)
▲小選挙区比例代表など政治改革4法が成立(1994)▲仏が、核実験無期限中止を発表(1996)▲地域振興
券の交付開始(1999)▲米・ブッシュ(息子)大統領が、北朝鮮・イラク・イランを「悪の枢軸」に(2002)
▲朝青龍モンゴル人初の横綱に(2003)▲理化学研究所など、万能細胞「SТAP細胞」発表(2014)
▲「こんにちは赤ちゃん」の歌手で女優の梓みちよ死去(2020)