先日、スノーピークに修理に出していたTake!チェアが帰ってきました。左のが修理前、右が修理後になります。
修理していただいた内容はこちら。
フレームはほんと新品みたいになってきて感動です。アルミと竹集積フレームの接合部は新品に付け変わってました。
竹集積フレームには割れがあったのですが、これも補修内容を読むと接着剤で補修されているそうですが、処理が丁寧で見た目どこをどうしたのかわからない。
それも、このフレーム部分の修理は無償だそうで、何度でも修理ができる。
長く使い続けるユーザーにとってはとてもうれしいサポート体制ですね。
さて気になるファブリックの破れの方ですが、、いやぁ~こちらは見てすぐわかるくらいなかなか大胆な処置に驚きです。モスでもここまではなかなか英断できないでしょう(^^;
まず、焚火の火の粉で空いた穴については裏から丸く大きなパッチをあてて上からギザ縫いで強度を増すところが玄人的というか、見た目よりも耐久性にこだわる同社らしい処置だと思います。
座る側(表面)からもギザ縫いで強度を十分にもたせています。
(修理前)
(修理後)
そして一番激しく破れていた部分については、かなり広範囲に分厚くあて布がほどこされていて通常モデルよりもヘビーデューティなバージョンに生まれ変わり?!
これは当分破れそうにありません。
最後に、スペアとして大切に保管している新品と比較してみました。どれが新品か、遠目ではわかり難いくらいですね。
左2脚が今回修理で帰ってきた10年もの。右にあるのが同じときに購入した新品です。
こう見ると、補修した布の色が鮮やかで目立ちますが、これも使用してゆくうちにだんだん馴染んでゆくことでしょう。
こちら、ファブリックの修理は2脚とも有償でしたが、非常に満足のゆく処置で納得です。
「いいでしょ、これ。日本にスノーピーク」
グローバリゼーションの波にさらされ、多くのメーカーが安価で大量に生産できるアジアへとシフトしている昨今。
日本の製造業が得意としていた、隅々まで行き届いた徹底した品質の作り込み、
そして、たとえ使っている最中に品質を損じたとしても修理により確実に復元しようとする自社製品に対する愛情と誇り、
そんな価値観がどんどん薄まってゆく中、スノーピークの場合はたとえ海外へ生産をシフトしていても、日本のモノ作り精神はきっちりと自社の理念として捉え固持し続ける、
そんな頑固さを今回の修理で感じることができました。
久々にスノーピークのあの分厚いカタログを見てみたくなりました。
改めてスノーピークさんの仕事に感謝。
これからも末永く大切に使ってゆきたいと思います。
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Take!チェアの修理 - スローでいこうよ
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ファブリックだけ新品に代えてくるのかと思いきや、ギザ縫いというのがいいですね。笑
今必要ではないけれど、やっぱり、Take!チェアが欲しくなりました~。
そうなんですよ、ギザ縫いというのが最初みてびっくりでした。そうきたか!みたいに(^^)
Takeチェアいいですよ~ このままずっと修理できるのなら100年品質ですね。