このたび新居に引っ越しするのに伴い、長年供にしたランクル 78トゥルーピーとお別れしました。
というのも新居の駐車場前の私道が幅3.7メートルしか無く、トゥルーピーの5メートルを超える車体を斜めに切り返すには十分な余裕が無い。さらに良くないのが出口が坂になっていて苦手な坂道操作が必要で断然難しくなる。
お向かいさんが新築してセットバックしてくれたら問題無いのでしょうがその気配も無し。

結局、3度の入出庫で2度も同じところを塀で擦りました。買ってからこれまで一度も擦り傷なんて付けたことなんて無かったのに!
このままだといずれはお向かいさんの門柱をゴツいARB鉄バンパーで破壊することになるのは確実。雨の日に必ずやってしまう!
そういった経緯がありクワトロさんに相談しましたら快く買い取っていただけるとのことで、泣く泣く2月にお別れすることに。

2015年4月納車から2020年3月までの5年間、延べ89550キロを共にしました。
その間一度もトラブルは無く、ずっと安心安全に走らせることができました。さすがトヨタ品質。
手塩をかけアウトバック仕様へとアップグレードをはかり、長く供にしてきた分、寂しさはひとしおです。仕上げに短波の免許をとってCODAN社製のHFアンテナを付けることを想定し、勉強も始めてました。
(桜島@鹿児島)このトゥルーピーに乗ってからというもの、キャンプはほとんどしなくなり、もっぱら車中泊でのご当地グルメ巡りにハマってしまいました。
高速や有料道路は極力使わず鹿児島から北海道まで全国、沖縄以外を3週は巡ったでしょうか。
2015年4月に納車してから約5年、距離にして9万キロにあと少しで届くところ。 よくぞここまでノートラブルで走ってくれました。
ディフェンダー110も同じく9万キロ辺りで手放しましたが、その間に2度ほどレッカーのお世話になるトラブルに見舞われました。増してやピンツガウワーに至っては100キロ走行ごとに何らかのトラブルに見舞われ、ドックに入院している時間の方が長かった。
そう思うとやはり品質のトヨタですね。ゼロトラブル、ゼロエンストです。
全国周遊中、行く先々では神社やお寺に寄り交通安全の札を購入し貼っつけたおかげでしょうか、無事故でもいられることができました。クワトロさんが懸念してたカンガルー🦘が不意にぶつかってくることもありませんでしたよ。
ランクル以前はキャンプ一辺倒だった自分に車中泊旅の楽しさを教えてくれたのがこのトゥルーピーでした。(北海道支笏湖キャンプ場)
それまでは車中泊を何度か試みるも、ディフェンダー110では荷室で足を伸ばして寝るには171センチの私には少し窮屈だったし、
ピンツガウアーの場合は大の字で寝られるものの故障が心配で遠出する気には到底ならなかった。
一方でトゥルーピーで初めて車中泊した朝、寝ぼけて家にいると勘違いしたほど違和感がなかったのは衝撃的でした。
席を倒すことなく、荷室にセミダブルのマットレスが干渉なく完全にハマるわけですから、当たり前といえば当たり前の感覚なのでしょう。

そうなってくると、キャンプスタイルも大きく変化し、サイドオーニングの下で食事をして、宿泊はもっぱら車内へとシフトしてゆくようになりました。
車中泊でのアイドリング問題もあるので、本麻で蚊帳も作ってもらいました。
そんなわけでスペースステーションとか大幕を張る機会はずいぶん減りました。
というのも、この手のキャンプスタイルだと荷物が多くどうしても定住型になってしまうわけで。。
まったりするにもキャンプ場は最近はどこも過密状態で焚火の煙すらも風向きが気になるご時世になりました。
その点、車中泊型だと気軽に次のところへと遊牧民的に移動できるのは大きな魅力でした。
そしてしばらくすると、このオーニングキャンプすらあまりしなくなり車中泊での観光地&ご当地グルメ巡りへとシフトしてゆくことになります。

ちなみに、このオーニングはフリマでも大活躍でした。真夏のただっ広い会場に心地よい日陰を作り出してくれます。

旅に出る際は、いつも手書きマップで行きたい要所をリストして準備しました。ナビのために電話番号も併記、
人気の食事処は1カ月くらい前には予約を入れて。
のんびりペースで1日400キロくらいは余裕で進めることができます。
経験的に神戸からだと青森大間の津軽海峡連絡船乗り場まで地道だけをのんびりトレースして約2日半。3日目朝には函館上陸を遂げるという具合。
途中、青森のワサオにも会いに行きました。天国ではあのおばちゃんに再会できてるといいですね。
(岩手にできた巨大な防波堤)
のんびりと地道を線でなぞる旅は、高速のように出発地と目的地を点と点でワープする旅とは異なる発見の連続です。 この楽しさを知ってからは全くと言って高速は使わなくなりました。
当初予定してなかった所にもふらっと寄り道できるのもこの手の旅の醍醐味。
この時の旅では、あの有名な恐山がルート近くにあることを知り、ついでに霊場内の温泉にもつかることができました。
九州周遊マップ。この時は最南端の大泊キャンプ場を目指します。
(阿蘇山草千里@熊本)
車中泊が前提になると気軽に遠出をするようになるのは自分にとって大きな変化でした。
途中、立ち寄った高千穂峡のボートは朝早くに到着したので一番乗りでした。
気が向いたら船にも乗ったりして、しばし休憩。
(明石海峡通過中)
慣れてくると200キロくらいでしたら、ほなちょっと行ってみよか、くらいの距離に感じるようになります。
旅の道中、立ち寄った食事処の箸袋を記念に持ち帰り。
店を選ぶ際は、吉田類さんの酒場放浪記マップを参考にしてました。
(支笏湖畔の美笛キャンプ場@北海道)
全てが一生忘れることのない思い出、経験となりました。
(浅間山を眺める)
最後に、ディフェンダー、ピンツガウアーと乗り継いだ私にトゥルーピーを一推ししてくれたクワトロの社長さんに感謝です。ありがとうございました。
(クワトロの看板犬、とてもなつっこい)
おかげさまで、行ったことも見たこともない日本を目の当たりにし、経験することができました。
(ラストドライブ、クワトロさんまであと少し)
今回、新居前の道路幅問題で泣く泣く手放すことになりましたが、普通車サイズならば楽々入出庫できるのはレンタカーで確認済み。
ですので、どうやら次は久々にジムニーに回帰になりそうです。
ちなみにこの青ジムニーは酷使しすぎたのか走行3万キロほどでエンジンブロー、外装無傷のまま天国に召されました。
でもジムニーは車中泊はできる仕様では無かったのでは?
ところがこのカクい新型はフルフラットだと足を完全に伸ばして車中泊できるらしい。そして幸運なことに最近、クワトロさんでジムニーを扱い始めたらしい!
ですのでまた近々お世話になりにまた伺いたいと思います。でもチューニングはほどほどに🤗 ARBサイドオーニングにルーフキャリアは必須ですね。
そしてお向かいさんがセットバックしてくれて道路幅が拡張した暁にはまたトゥルーピーでクワトロさんにはお世話になりたいと思います。
それほどこのトゥルーピーには惚れ込みました。さようなら、我が78トゥルーピー
追記) クワトロさんにオーダーを置いてましたジムニーが1年待ちと思いきや6ヶ月で納車されました。
トゥルーピーの時と同じくWARNのウィンチにARBサイドオーニングとルーフキャリアを装着していただきました。
オーニングはトゥルーピーの時より幅が短いですが展開する長さは変わらないので十分すぎるスペースが確保できます。
この使い勝手は予想外のサプライズ。
そして肝心の車中泊ですが、トゥルーピーの時のような寝ぼけて家と間違えるほどに快適では無いものの許容範囲ですね。

ナビは純正オプションの7インチではなく社外品の9インチをクワトロスポーツ会長さん自ら装着していただきました😃 やはり大画面の恩恵は大きいですね。
オートキャンプではルーフキャリアを最大限に使うことで荷室狭さのエクスキューズは解消。
これら冬キャンに必要な装備全部搭載できました。これにはセミダブルの分厚いマットレスや薪ストーブも含まれます。
ただし荷上げがちょっと面倒くさい。トゥルーピーのようにベッド床下に薪ストーブ以外全て収まるという具合にはいきませんね。
当分はこのジムニーで遊び倒そうと思います。軽ですからさすがに10万キロまではいかないとして5年くらいかな? クワトロスポーツの皆さん、ありがとうございました!