先日の購入レポ から1ヶ月、七夕の午後にようやく試し張りをすることができました。ノースフェイスの2M-DOMEです。
場所はMHWスペースステーションの時と同じくお気に入りの琵琶湖岸です。
カタログ値23.1kg。ヤクかシェルパの助け無しに山に担ぎ上げることは到底無理な重さ。
設営時の大きさは3.94m×3.94m×高さ211cmで、Marmot Lair 8P(3.96m×3.96m×高さ243cm)と比較してフロアサイズは同等ながらも高さが30cmほど低い仕様。
もちろん、4シーズン対応のダブルウォールタイプになります。
そして、今では希有な存在ともいえる、Made in the USA。
ノースフェイス社は、2000年に米アパレル大手のVFコーポレーションに買収され、その後は生産をアジアへとシフトしていったのですが、その前のモデルだと思われます。
この品は、ノースフェイスの従業員に対して倉庫デッドストックの一掃セールをしたものを譲っていただいたのですが、その中に幸いにもこの旧い時代のものがあったというわけです。
設営は簡単。普通のテントと同じようにフレームを通して立ち上げて、形を整えるだけです。
付属のインストラクションを見ずにセットすることができますが、一応、目を通しました。
まずは平らな場所で幕体を広げて
3色(赤、青、黒)あるフレームのうち、まずは赤色の5本を通します。
いったんこれでたち上げます。その後、青のフレーム5本、黒のフレーム2本の順に組み込んでいくだけ。
スペースステーションと同じく1人ではたてるのは困難ですが、脚立とかの補助をつかえば立てられないこともないです。
この時もひとりで立ち上げようとしたのですが、脚立がずれてしまい、フレームはありえないほどU字というかヘアピンカーブ並みに曲がったのですが、
撤収時に確認したら全く曲がり癖がついてませんでした。
普通のテントについてるアルミフレームなら間違いなく曲がり癖がついてたと思うと、ホットした次第です。
見てわかるように黒いフレームは本体側面を地面に水平に巻き込むように装着します。こいつが風の影響にどう作用するかわかりませんが、
スペースステーションの場合は15本のフレームは全て幕体周りを円弧を描きながら末端部分はすべてグラウンド(地面)に装着するようにデザインされていて、
ドームとしては強度が高いような気がします。
こちら2Mドームのほうはスペースステーションよりは小さいので、そこまで必要ないのかもしれません。
10本でドームを形成し、黒の2本は室内を丸い形状に維持するためのもののように見えます。
ポールエンドが青と赤でポップな感じ。フェスにも使えそうなルックス。
フライですがさすがに高さ2mあるので掛けるのには、タープのポールの先に引っ掛けて向こう側にもっていくような形で難なく装着することができました。
見てのとおり半球型で前室は着きません。
でもこのドーム型がコイツのアイコンですから、それはそれでありですね!
この室内景観、荒れた山の天候の中では最高に落ち着くと思います。がっちりと守られてるという感じがします。
フライをかけるとうっすらとノースフェイスのロゴが見えます。黄色いのは特に雪山ではなぜかホッとします。
Marmot LairやMHWスペースステーション、MSR ビッグダディのようにフロアが後装着のタイプではなく、
縫い付けタイプなので、傾斜地で雨が流れ込んでくるような心配はありません。
カタログには定員8名とありますが、ちとキツいかも。2-3名利用くらいがストレスなくいいと思います。
空間サイズからして暖房はハイペット1基で十分かと。薪ストーブは必要ないと思います。
天頂部にはスペースステーションと同じく丸い換気窓が。高さ2Mなので、スペースステーション(3M)のように遠く感じません。
フライについている煙突は、この丸い窓を開けて付属の長さ51cm, 8mm径のポールを装着して立ち上げるという構造になっています。
ようやく謎が解けました!
煙突は後で装着するものかと思ってたものの、2mもの高さにあるものをどうやって装着するのか?が疑問でした。
実はフライと一体構造をしていて、内部からこうやって立ち上げるんですね。
煙突には丸い形を維持するためのフレームが入っていますので、これをフライ装着前にきちんと形を整えていないと煙突の形状がいびつになることもわかりました。
実践ではその辺をきちんとやりたいと思います。
この煙突、テントと一緒だと小さく見えるのですが、500サイズのガス缶と比較してもおわかりいいただけるよう、かなりの大きさです。
スタッフサックに収納する際は、これを一番最後に入れると、フレームが変な曲がり方をせずによいと思います。
ノースフェイス DOME 8とともに(ミニチュア風にiアプリ”TiltShift Generator"で加工してみました(^^)
追記:上記の写真、2M-DOMEをお持ちの方はこの妙な感じにお気づきかもしれません。
そう、インナー無しのフライだけで立ち上がってる内部の様子です。
もちろんフレーム無しです(^^)通常、インナー越しにしか見ることのできないノースの逆ロゴがくっきりと確認できます。
強風のときにフライだけペグダウンして風を取り込んだらこうなりました。
とても珍しい写真かと思います。
2023年10月追記
とても珍しい写真かと思います。
2023年10月追記
参考までに2023年に売られているモデル(品番NV22300)がこちら。
幕に縫いつけてあるタグによるとベトナム製で軽量化?のためか生地は薄く、USAモデルのようなずっしり感は無い。
縫製はUSA製ではフライもインナーも徹底して採用されている「くるみ縫い」ではなく平縫い
ポールスリーブは天頂部のみへと省略され、代わりにスペースステーションと同じフック、ポールは最新のEaston製サイクロンマックスポールを採用。
フロアが脱着可能になったのは、オートキャンプ的には使い勝手がいいかも
と細部に渡ってUSA製のものと異なります。
その他、関連記事
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MHWスペースステーションとの競演の様子
戸隠イースタンキャンプ場での夜の様子をアップしました。こちらをご覧ください
購入レポは、こちらをご覧ください
それにしても緑に黄色が映えますね!白にも映えそうです。
2M DOMEのよく分かる美しい写真ですね。
久しぶりに張ったような気分を味わわせて頂きました。
大型ドームテントの元祖がこの2M DOMEですから、MHWは改良されているのでしょうね。
無駄の無いシンプルなデザインは「機能美」を感じさせてくれます。
大量のシームシラーは付属していましたか?
フライシートの縫い目は「くるみ縫い」されているので、多少の雨は大丈夫でしたが、全部に塗る根気が無かったので未だに目止めしていません。
付属のシームシラーは経年劣化で凝固して使えなくなってしまいました。
暴風雨での御活躍お祈り申し上げます。
ただ、ただ、それだけです
僕も煙突の件はすっきりしました(笑)
この幕体ではもうやらないと思います。早く暴風雨の下で過ごしてみたいです
確かにカッコはいいですが、夏は蒸し風呂のような幕体ですね。また実使用レポートをいずれあげさせていただきますね。