「所持者を不死身にさせるルビーには
永遠の焰(ほのお)が閉じ込められていて、
その火はどんな衣類でも
中から光が通り抜けるし、
水の中に入れると水が煮え立つ」
「今から2千年ほど前に
一頭のドラゴンが三つの卵を
産み落としました。
その第一の卵から異教徒の王が生まれ、
第二からは中国の皇帝、
第三の卵からはルビーが生まれた」
古くからルビーの本場である
ビルマ(現ミャンマー)には、
こんな伝説が伝えられています。
このルビーの不死身伝説や、
「王」や「皇帝」誕生に結び付けた
伝説の本場は古代インドとされています。
古代からインドでは ルビーを
「ラトナラジー(サンスクリット語で『宝石の王』)」
または「ラトナナヤカ(宝石の首領)」と呼び、
珍重・愛好して、他のどんな宝石よりも
大きな価値を置いていました。
紀元前1200~1000年ごろ
インド最古の宗教的な文献で、
自然現象の神格化を基本とし、
その神々に対する賛歌といわれる
『リグ・ヴェータ』によると、
「不老不死の永劫(カルパ)の木に
たわわに熟した果実はルビーにたとえられ、
クリシュナ(ヴィシュヌ神の化身として
インドで広く親しまれている神様)に
ルビーを献上して参拝するものは、
今度生まれ変わる時は力のある国王になれる」
と著されています。
また、古代の『医術の本』に、
ルビーが肝臓や風邪に効くことに加え、
「ルビー不老長寿液」のことが
記されていることからも推測できます。
古代インドにおける ルビーの価値観は
その効力が半端でないことに驚かされます…☆*
ルビーは
星座石では 牡羊座、蠍座の守護石、
獅子座、射手座、魚座の副守護石に、
日本、イギリス、アメリカでは7月の誕生石
フランスでは3月の誕生石に、
結婚記念石には 40周年の 「紅玉婚」として、
また、40周年から神聖な12年後を迎えた
夫婦の記念日を 「星条紅玉婚」と称して、
ルビーの中でも希少とされる
「スター・ルビー」 が選ばれています。
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