I am NOBODY! Who are YOU? ~ ぽーぽー的ACIMブログ『エセー』 ~

“ひとのフリ見て我が(ego)フリ直せ” ナマケモノ系acimerの
『NO』奇跡のコース×奇跡講座×奇跡の道なエセー

五祖のえん「道化とヸナス」

2021-04-10 | homeworks

ああ われはうるはしき人

ひとびとに愛くらゐなら いくらでもあたふ


                           仙 波 龍 英




Moderat 「 Rusty Nails 」




何といふ すばらしい日だ! 

広大な公園は、愛神アムールの支配の下にある若者のやうに、
       太陽のぎら/\した まなこの下に悶絶してゐる。

なべての物に あまねき 此の有頂天を示す物音とてはない。
河の水さへ 眠つたやうである。

ここには 人の世の祭とは 遙かに事かはつた、
静寂の大饗宴があるのだ。

不断に増しつゝある
光は ます/\物象を輝かせてゐるやうだ。

上気した花は、其の色の勢力を、
空の瑠璃色と競はうとする欲望に燃えてゐる。

そして熱は、かをりを目に見えるものにして、
けむりのやうに、かの天体の方へと 立ち昇らせてゐる。


とはいへ、私は この万有の快楽の中に、
        一つの悲しんでゐる存在のあるのを知つてゐる。






巨大なヸナスの足許に、
王達が「悔恨」や「倦怠」に悩まされるとき、

彼等を笑はせるのを務めとする、
かの人工の馬鹿、故意の道化の一人が、

けば/\しい 馬鹿げたころもを 身にまとひ、
鈴附きのつの形帽子を戴いて、台石のもとにうづくまり、

涙に満ちたまなこで 永遠の女神を見上げてゐる。



かくて、彼の眼は云ふ・・・

  「 私は 愛と友情とを奪はれた、
   人間の中で 一ばん下等な、一ばん孤独なものでございます。

   この点では、私は
      動物の中の 最も不完全なものにも 劣つて居ります。



 
  それでも・・・ 

   私でも やはり永遠の美を味はつたり、

            感じたりするやうに 造られて居るのです。

   あゝ、女神かみさま! 私の悲しみと熱狂とを 憐んで下さいまし。」



しかし 仮借することを知らぬ ヸナスは、

その大理石の眼で、私にはどことも知れぬ 遠いかたを眺めてゐる。




ボードレール「道化とヸナス」富永太郎訳



Queen「 Bohemian Rhapsody 」


Forgiveness-to-destroy has many forms, being a weapon of the
world of form. Not all of them are obvious, and some are carefully
concealed beneath what seems like charity.
    ( S-2.II.1:1-2 )

 

「 こんなはずでは なかった 」と思う 「私」が いる。


仕事と私事の なりわい

 裏 表うらうへ もらがはに クギリをつけた 中春 


けぶる空を ふり仰ぐと


「 こんなはずでは なかった、といえる 「あなた」だったのか 」


          笑う 「貴方」 が そこにいた。



そのときを 求める「自分」 の なすべきことと

そのときが 求める「自分」 の あるべき何かが 


  ひとつ とけたらしい。





安らかなときの 感応テクスチャ―
ひととして生きてゆける シがない気付けである。


刹那 死滅を遠ざける 鴉片よいの幻覚 ハイ⁼トリップだろうと


   此処にいきている 自 分ワレ だ。

            自 分ワレ ら なのだ。


アリふれた 常識あい が 

ヨイ醒めの 実相まことを呑み込む 所在なき かたしろ


 ・・・・・・あさきゆめみし、とか(笑) 


 そんなもん 大方が はるの 古き良き 感傷コンタンだろ、
   
    想定内だ。笑  解っているよ・・・ 






アイらしい 無心所着ざれうた ばかり くさ結ぶなかれ


みな なまなまと NULLのうみに 失せゆく

たまゆらなればこその 儚き 道 行ゆめ ならん哉


ゑみおつる ときの いやはてのわが君

    しらたまよ 烏 有そら へ かへろう



塵芥 あまたの 名もなき 亡者しじんのごとく

    あなたの 八 雲うたと ともに


た つ。




尾崎豊 「 卒 業 graduação


死者がまた 死んでゆくかな 夢見より

醒めてしばらく しん 冷えやまず


                           島 田 修 三