地震の確率を調べてみたくて 山賀進先生のホームページ を参考に、地図を作ってみました。
資料は USGS(アメリカ地質調査所)の データベース です。
(古い記録はマグニチュードの単位の違いがあるみたいでちょっと不正確です。)
長期の 地震発生データのスプレッドシートはこちらです
日本は海溝沿いにある列島なので、世界の地震の1割が集中しています。
マグニチュード8以上の地震も、結構発生しています。
※日本の領土の緯度を参考に
北緯45度33分28秒-北緯20度25分31秒の間と
東経153度59分11秒-東経122度56分01秒の間のスクエアを日本領土にみたててみました。
100年とか38年とか、地球の歴史の中ではほんの一瞬なのであまり意味は無いのかもしれないけれど、(ただ単なる一時期の傾向を表しているにすぎない)簡易的に確率を考えてみました。
P(巨大地震発生|日本領)=P(巨大地震発生 and 日本領)/P(日本領)だったような2×年前の記憶。(笑)
100年でM8以上の地震が観測されたのは約136回、毎年どこかで発生してもおかしくはない。
日本では20回。
1年でM8以上の地震が日本で発生する確率=20/100=0.2
1973-2011年(456月13870日)でM6.8以上の地震が発生した回数840回
1月1.84回の割合
1日の確率=840/13870=0.06
そのうち日本80回、1年に2.1回の割合
1月間の発生確率80/456=0.175
断層ごとに発生する確率を研究するのが日本の地震学ですが、もっと巨視的に見れば、知られていなかった断層が巨大地震と大被害を生じる事も多々あり、また、地球には人間の地理の線引きは通用しないので、全体的に確率的に見なくてはいけないと思います。
日本ではM8以上クラスの地震でも想定外とはならないようです。
短期間の確率は低いように見えるけれど、原子力発電所は、工事10年、稼働40-60年、廃炉20年の合計70-90年を安全に保てなくてはいけません。その間に日本では必ず数回の巨大地震が発生します。(核燃料保管はさらに何万年か) 100年のうち20回発生しているマグニチュード8以上の地震ですから、5年に一度は発生しています。それが近海や直下型になれば、原発は大きな被害を受けるでしょう。
2004年新潟中越地震で震度7が記録されましたが、マグニチュードは6.8、柏崎刈羽原子力発電所に被害をもたらした新潟県中越沖地震も6.8。
日本ではマグニチュード6.8以上の地震は38年間で80回発生しています。やはり遭遇する確率は高いです。我々は事前確率を低く見積もってしまう傾向があるのではないでしょうか。
「いえいえ、この場所の原発で発生するとは限らないよ」と考えても、日本国中に原発は拡散して存在しています。70-90年間のうち必ず何回か発生する大地震のうち、どこかの発電所が、何回かヒットする確率は高いと思います。
たった38年間だけ見ても新潟県中越地震クラスのM6.8はこんなに発生し、日本は最も多い地域。2000ガル以上の揺れを想定しないといけない #genpatu #jishin http://twitpic.com/4y1bcu
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2011年5月15日 11:17 PM pririn_ |
2011年5月15日 11:24 PM pririn_ |