写真はマンションの内覧会で撮りました。場所は洗面所、左側はバスルームとなっています。ここでまずご覧頂きたいのは、洗面台下のタオル掛けです。時々、この位置のタオル掛けを見かけますが、この位置は使いにくいです。やはり、洗面所のタオル掛けは、洗面器の右か左の壁にあった方が使いやすいです。理由は、写真のタオル掛けの場合、手に付いた水滴が床に落ちる、手を拭く時に腰を曲げなければならない、それと、掛けてあるタオルに洋服が触れるのもイヤです。
次にご覧頂きたいのは、バスルームの外側の壁のどこにも、バスタオル掛けがないことです。マンションの場合、通常、バスタオル掛けはバスルームの扉に付いています。でも、それがありません。なぜバスタオル掛けがないのか、売主の担当者に聞いてみました。「バスタオル掛けは要らないでしょう。私の家では使ったら、すぐに洗濯機に入れます」との返事でした。
そういうケースもあるでしょうが、バスルームの外側には、最低でも1箇所バスタオル掛けが必要と思います。でも、現実にはバスタオル掛けが付いていないマンションも、稀ですが、あります。モデルルームに行きましたら、タオル掛けやバスタオル掛けの有無や位置もチェックして下さい。このような細かい点でも、自分で付けたり直したりするのは、壁の下地の有無や位置等で、結構面倒なものです。こういうところは、とにかく、便利さが最優先です。何しろ、毎日、家族が使うものですから。(89)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところはウオークインクロゼットの中にある棚です。ご覧頂きたいのダボレールと書いてある部分です。ダボレールにダボを入れて、その上に棚板を置くことになります。
このダボレールですが、もう少し長いと良かったです。これでは天井まで80㎝ほどあるので、上のスペースがもったいないです。ダボの位置は上下に移動できるので、レールは天井近くまであれば、もっとスペースを有効に活用できます。マンションのモデルルームに行きましたら、このような収納があって、ダボレールが設置されている場合には、どこからどこまでレールがあるのかも確認して下さい。上の方が空いている場合には、天井近くまで伸ばして下さい、と聞いてみて下さい。(5226)
写真はマンションの内覧会の時に、キッチン背後の壁を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、壁の真ん中辺りにある黒く見える小さな四角いものです。これは、お風呂のリモートコントローラーです。キッチンにいながら、お風呂の給湯もボタン一つで出来るわけです。
と、ここまでは、良いのですが、問題は、このコントローラーの位置です。なんで、こんな位置にコントローラーを付けたのでしょう?ここはキッチン背後の壁で、壁の左側は冷蔵庫置き場、右側は食器棚が来ます。そんなところに、そんなものがあっては、邪魔になるだけです。
基本的には、スイッチ類は1箇所にまとめた方が、使いやすいです。1箇所にまとめる際にも、キッチンやリビングの壁は収納スペースとなりますので、廊下側にまとめると良いと思います。また位置が低いと子供が遊んでしまいます。マンションのモデルルームに行った際には、部屋の間取りや広さだけでなく、このようなスイッチ類等の小物の位置もよく確認されることをお奨め致します。どうしても位置が悪ければ、売主に相談して移動してもらうように依頼して下さい。(86)
今使っている冷蔵庫が新居に入らない!これは困ります。モデルルームに行きましたら、冷蔵庫置場の幅と奥行き、そして、玄関から問題なく置場まで運べるかも確認しておいた方が良いです。
写真は、冷蔵庫置場の幅が、どうしても1㎝足りず、幅木(はばき)を両脇5㎜ずつ引っ込めて、必要な幅を確保したものです。写真をよくご覧頂ますと、幅木の出が、冷蔵庫置場とそうでない部分とは異なることが分かります。幅木の出は、冷蔵庫置場では2㎜、そうでない部分は7㎜となっています。幅木の出を両脇5㎜ずつ引っ込め、冷蔵庫置場の幅を1㎝大きくしました。
通常、幅木は内壁の石膏ボードの上に設置しますが、上の場合には、石膏ボードの下部を切り欠き、幅木を中に入れ込んだ訳です。1㎝の違いであれば、このような加工も可能です。ですので、モデルルームに行きましたら、冷蔵庫置場の幅を、下の幅木の位置で確認することが大事です。確認をして、万が一、手持ちの冷蔵庫が入らないと分かったら、売主に相談して下さい。2㎝以内の拡幅であれば、状況に応じて、工事が可能です。(102)
写真はマンションの内覧会で撮ったものです。写したものは、キッチンシンクの上にある照明です。ここで、ご覧頂きたいのは、↑で指している照明のスイッチです。この照明は、このスイッチで点けたり消したりします。一方、ここにスイッチが無くて、長さ20㎝程の短いヒモを引っ張って、照明を点けたり消したりするものもあります。
照明を点けたり消したり出来るなら、スイッチでもヒモでも良いのですが、ここにヒモは見栄えが悪いと思います。オープンで対面キッチンとなりますと、キッチンとダイニングの間にヒモが来ることになります。ヒモがあるとうっとうしいし、汚れてきたりもします。
新築のマンションでも戸建でも、ここにヒモが付いている場合があります。特に対面キッチンとなりますと、このヒモがリビングから見えて、その部分だけ昭和の雰囲気、という感じになってしまいます。細かいことですが、モデルルーム等に行きましたら、このようなところも覗いてみて下さい。(81.16)
写真は最近のマンションの内覧会で撮りました。写したものはレンジフードで、そのカバーを開けてみたところです。ご覧になってお分かりのように、このレンジフードには、オイルフィルターが付いておりません。ファンの下側の横には、油受けは付いています。これでは油汚れが取りきれない…と思って、オイルフィルターを付けようとしても、付けることは困難です。
このレンジフードでは、油汚れは大丈夫?と思います。オイルフィルターがないので、料理をしていて飛散する油煙や蒸気は、そのままファンに吸われ、天井内のダクトを通って、室外に出されます。油煙や蒸気はファンの羽根、そしてダクトの内面に付着していきます。ファンや羽根は、外して掃除は出来ますが、天井裏のダクトの掃除は困難です。また、横に付いている油受けも、レンジフードの稼動時に、ちゃんとここに入ってくれるのか心配でもあります。それに油受けに溜まった油の量が下からは見えないので、あふれ出て来れば、直下はガスの火が燃えてますので、危険でもあります。
ほとんど毎日のように使うキッチンのレンジフード、なるべく掃除が簡単なように設計されるべきと思います。オイルフィルターを付けて、どの程度の油煙が除去出来るのかは定かではありませんが、数ヶ月単位で変えるので、相当に効果があるのは事実です。このような汚れは、なるべく、手前で取ってあげる、これが大事と思います。モデルルームでは、このような細かい点まで見た方が良いです。(13.2)
写真はマンションの内覧会で撮りました。正面は洗濯機置き場で、右側が洗面台、左側がバスルームになっています。ご覧頂きたいのは、バスルームのスイッチと書かれた矢印部分です。左側にバスルームがあるのに、右側の壁にスイッチがあるわけです。一般的には、バスルームのスイッチは、ドアの横の壁に取り付けられます。写真で言えば、左側の壁、バスルームと書かれた位置に設置されるのが、最も使いやすいでしょう。
売主に、「なぜこの位置に設置したのですか?」と聞いたところ、「洗濯機が置かれるので」とのこと。そしたら、現在付いている位置でも同じようなものでしょう。結局、相談の上、無償でスイッチを左側に移すことになりました。決め手になったのは、モデルルームでは左側の壁に設置されていたことです。このマンションには、いくつかの部屋のタイプがあって、モデルルームは別タイプだったのですが、交渉の上、移すことが出来ました。モデルルームに行った際には、このようなところも写真に撮っておくと良いと思います。(8224)
写真は、マンションの内覧会で撮りました。写した場所は、洗面所からバスルームの中です。ここでご覧頂きたいのは、バスルーム内の壁に取り付けてある二つの照明です。写真では、良く分からないと思いますが、この照明、蛍光灯が使われていて、点けて充分に明るくなるまでに5分程掛かります。これでは、不便ですし、危険です。
リビングなど長時間居るところは明るくなるまでに時間が掛かっても、コストの安い蛍光灯タイプで仕方ないと思います。でも、バスルーム、玄関、洗面所、トイレ、このような場所は、白熱電灯やLEDのように、点けたらすぐに明るくなる方が安全です。特に、バスルームでは、床が濡れていて滑りやすいこともあります。この照明では問題だ、ということで内覧会で指摘しました。 モデルルームに行きましたら、照明のタイプに付きましても確認して下さい。また、内覧会でも、全ての部屋の照明を点けてみて、状況を確認すべきです。(12.2)
写真は、モデルルームで、洗面室からバスルームを撮ったものです。ご覧のように、洗面所とバスルームとの間の壁、そして、バスルームの扉も透明です。お風呂では中ですべることもありますので、扉のガラスは強化ガラスとなっています。
これらはオプションとなっています。このように透明にしますと、お風呂が閉ざされた空間ではなくなって、広々感・開放感が出てきます。特に、お子さんが小さい時などは、安心で楽しいでしょうね。
ただ、見た目は開放感があって良いと思いますが、実際はどうなのでしょう?寒いから早くお風呂に入ろうと慌てると、扉が開いていると勘違いして、ガラスに頭などをぶつけてしまうこともありそうです。また、子供が大きくなることを考えると、一般的な曇りの模様が入ったアクリル板が良いかな、とも思います。このような透明ガラスのお風呂に入ったことはありませんが、お湯がたまると、湯気で中は見えなくなるものなのでしょうか?なんとなく、落ち着いてお風呂に入っていられないような気もしますが、いかがでしょうか?(72)
写真はマンションの内覧会に同行した部屋です。ここでご覧頂きたいのは、24時間換気の給気口が、天井(↑部分)に付いていることです。ホルムアルデヒドの問題が出て、居室(人が定常的にいる部屋:リビングや寝室)には、給気口を設置することが義務付けられています。ここから新鮮な外気を取り入れます。一般的に、この給気口は、壁に設置されることが多いです。
このように天井に取り付けられますと、壁面がすっきりとして家具を置きやすくなるし、外からの騒音も防ぐことが出来ます。壁に給気口がある場合、鉄道や道路の騒音は、結構、中に入ってきてしまいます。この天井付にある給気口までは、天井裏にダクト(パイプ)が敷設され、天井裏を通って、ダクトの端は外に向かって開かれています。ここから取り入れられた空気は、浴室の天井裏に設置されたファンによって、機械的に排気されていきます。モデルルームに行きましたら、24時間換気のシステムがどのようになっているのかも確認すると良いでしょう。(8.4)