写真は戸建の内覧会で撮りました。天井の点検口のカバーを開いてみました。開いてみた目的は、屋根裏の断熱材の施工状態を確認するためです。点検口のカバーの上も、断熱材が隙間なく、写真のようになっていれば合格です。
点検口のカバーの上は、工事中に作業員が出入りするため、面倒なので断熱材を置いてなかったり、敷き忘れたりするケースがあります。断熱材は、屋根裏全体を隙間なく布団のように囲みこんでなければ、断熱効果は半減してしまいます。ですので、点検口カバーの上も、断熱材で覆われていなければなりません。
一戸建ての内覧会に行きましたら、天井に点検口がある場合には、開けて、天井裏、並びに点検口カバーの裏側にも、断熱材がしっかりと敷き込んであるのかも確認して下さい。内覧会でそのような確認をしなければ、まず開ける所ではないので、ずーと、断熱材がないままの状態になってしまいます。(988)
以前、マンションの内覧会に同行させて頂いた方から、メールを頂きました。「おかげ様で、満足した生活を送っております。でも、どうしても、気になる点があります。それは洗面台のタオル掛けの位置です。私の部屋のタオル掛けの高さは、洗面台から45㎝です。少し、大き目のタオルを掛けると、写真のようにタオルの下が洗面台に付いてしまいます。これって、どうにかならないものでしょうか?」このような内容でした。
このメールを頂いて、私は、「5㎝ほど上げるのは可能です。ただ、ビスの穴の跡が残ってしまいます。それを気にしなければ、売主に相談してみたらいかがでしょう」と返事をしました。5㎝と言った理由は、タオル掛けを取り付けるために、ここの部分に幅15㎝、程の下地材がクロスの下に取り付けられています。通常は、ビスを下地材の真ん中に取り付けるので、5㎝ぐらいであれば、上にずらすことは可能となるからです。
ただ、問題は、そのずらした後の、クロスのビス穴の補修です。穴の跡があっても良い、と思えるなら良いですが、新築のマンションの部屋ですから、ちょっと考えてしまいます。結局、写真の部屋の方は、そんなことも考えて、移動するのは止めにしました。
モデルルームに行きましたら、洗面所のタオル掛けの洗面台からの高さも測ってみて下さい。普通のタオルの長さは約80㎝ですので、少しずれると、45㎝以下では、写真のように洗面台にタオルが付いてしまいます。ですので、洗面台から60㎝前後の位置が良いでしょう。(1132)
写真は、マンションの再内覧会の時に、キッチンから廊下に出て行けるドア部分を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、ドアの取っ手の上に付いている鍵(赤の矢印部分)です。この鍵は、2週間前の一回目の内覧会の時には付いていませんでした。内覧会の時に、「このドアを急に開けられたら、危険だ!」と売主に指摘をしたら、鍵を付けてくれました。
このドアは、キッチン側に開くようになっています。このドアを開けると、廊下に出て、玄関に行けます。キッチンに居て、ピンポンと鳴ったら、すぐ玄関に行ける、便利なドアです。そういうドアですから、子供が帰って、「お母さん、ただいま」と急にこのドアを開ける可能性もあります。その時に、お母さんが、左側に見えるIHクッキングヒーターで天ぷらでも揚げていたら、大きな事故につながってしまうかもしれません。
そのような危険性を防ぐために、調理をする時には、こちら側から鍵をかけることが出来れば、安全性は高まります。内覧会に行きましたら、このような危険性がある箇所もチェックしてみて下さい。設計に関する事項になりますが、安全性に問題があれば、それなりの対策を実施してもらう必要があります。(712)
写真は千葉の浜の夕暮れ時、水平線に落ちていく夕陽です。夕陽を見ながら、昔のことを想い出しました。もう50年以上昔の話です。
父と母と私と弟の4人で習志野市から谷津の海岸に潮干狩りに行きました。当時、私は6歳で弟が4歳、家から1時間ほど歩いて行きました。今になって思うと、よく歩いて行ったなーと思います。
4人で海に向っていると、やがて、総武線の踏切が見えてきます。この踏切を渡れば、もう海は近いです。踏切に来たら、信号が鳴っていて、4人は止まりました。ここの踏切には遮断機はありませんでした。右側から電車がガタンゴトンと目の前を通って行きました。私は、電車が行き過ぎたので、踏切を横切ろうと入って行きました。そして、何歩か歩いた時に、後ろからすごい力で押されました。後ろから踏切の外へ押し出されたのです。私は何がなんだか分かりませんでした。後ろを振り向くと、父親が居て、その向こうには、電車が急ブレーキをかけたのでしょう、止まりつつある電車が見えました。電車が止まると、運転手が運転席の横の小窓からニョキっと顔を出してこちらを振り返って見ました。その電車の運転席の小窓と運転手の顔は、今でも脳裏に焼き付いています。
踏切で右から来た電車が通り去った、もう平気と、私は左を見ずに、踏切に入って行ったのです。そしたら、左からすれ違いに電車が来ていたのです。父は、私を呼んだら間に合わないととっさに判断し、自分が踏切に入り、走って、私の背中を押し出したわけです。私の命は、父に救われました。自分の命、多くの人の助けによって存在しているのですね。その父も15年ほど前に亡くなりました。
写真は中古の一戸建ての内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、青い付箋が貼ってある窓ガラスの下の部分です。この窓ガラスは洋室で、網入りペアガラスとなっています。ペアガラスの下の部分が白くなっていますが、これは内部結露を起こしていて、下のスペーサーの金属が腐食しているためです。このガラスは透明なのですが、内部結露により、透明度も相当に落ちています。また、断熱性能も下がります。
中古の一戸建てを購入する際には、窓ガラスの状態も確認すべきです。ペアガラスで内部結露を起こしてしまっている場合には、直りませんので交換しかありません。保証期間との兼ね合いもありますが、このような窓ガラスがある場合には、売主に交換を要求すべきです。(7729)
写真はマンションの内覧会で撮りました。場所は洗面所、左側はバスルームとなっています。ここでご覧頂きたいのは、洗面台下のタオル掛けです。時々、この位置のタオル掛けを見かけますが、この位置は使いにくいです。やはり、洗面所のタオル掛けは、洗面器の右か左の壁にあった方が使いやすいです。理由は、写真のタオル掛けの場合、手に付いた水滴が床に落ちる、手を拭く時に腰を曲げなければならない、それと、掛けてあるタオルに洋服が触れるのもイヤです。
次にご覧頂きたいのは、バスルームの外側の壁のどこにも、バスタオル掛けがないことです。マンションの場合、通常、バスタオル掛けはバスルームの扉に付いています。でも、それがありません。なぜバスタオル掛けがないのか、売主の担当者に聞いてみました。「バスタオル掛けは要らないでしょう。私の家では使ったら、すぐに洗濯機に入れます」との返事でした。
そういうケースもあるでしょうが、バスルームの外側には、最低でも1箇所バスタオル掛けが必要と思います。でも、現実にはバスタオル掛けが付いていないマンションもあります。マンションの購入前に、モデルルームに行きましたら、タオル掛けやバスタオル掛けの有無や位置もチェックして下さい。このような細かい点でも、自分で付けたり直したりするのは、壁の下地の有無や位置等で、結構面倒なものです。こういうところは、とにかく、便利さが最優先です。何しろ、毎日、家族が使うものですから。(89)
マンションの内覧会で、お部屋に入りました。最初に目に付いたのは、写真の矢印部分のピクチャーレールです。なんで、ピクチャーレールがここに?と思いました。ここは、オープンキッチンカウンターの上の下がり天井部分です。ピクチャーレールを使って、ここに下げるものは何があるのでしょう?カーテンレールであれば、キッチンを見せたくない時は、カーテンを閉じてしまう、こんなことも考え付きますが、ピクチャーレールでは、???、です。
そこで、お住まいになる方に「どうしてここにピクチャーレールを付けたのですか?」と尋ねてみました。そしたら、お住まいになる方は、見上げて、「エーー、ナニコレ!」と言って笑い出してしまいました。どうもこうなってしまった原因は、ピクチャーレールの設置をお願いした時の位置の確認が不十分だったようです。ちょっと信じがたいですが、こういうこともありますので、オプションなどでピクチャーレールを依頼される方は、位置の確認が大事となります。天井に付けるのか、壁に付けるのか、真ん中に付けるのか、端に寄せるのか、出来れば、図面に位置を書き込んで、売主・買主共に確認印を押して置くのが良いでしょう。また、このような単純な取り付け位置の間違いもありますので、内覧会では、細かいことでも、天井、壁、床、上から下まで、左から右まで、隈なく、見て確認することが大事となります。(721)
写真はマンションの内覧会で撮りました。場所は洗面所、左側はバスルームとなっています。ここでまずご覧頂きたいのは、洗面台下のタオル掛けです。時々、この位置のタオル掛けを見かけますが、この位置は使いにくいです。やはり、洗面所のタオル掛けは、洗面器の右か左の壁にあった方が使いやすいです。理由は、写真のタオル掛けの場合、手に付いた水滴が床に落ちる、手を拭く時に腰を曲げなければならない、それと、掛けてあるタオルに洋服が触れるのもイヤです。
次にご覧頂きたいのは、バスルームの外側の壁のどこにも、バスタオル掛けがないことです。マンションの場合、通常、バスタオル掛けはバスルームの扉に付いています。でも、それがありません。なぜバスタオル掛けがないのか、売主の担当者に聞いてみました。「バスタオル掛けは要らないでしょう。私の家では使ったら、すぐに洗濯機に入れます」との返事でした。
そういうケースもあるでしょうが、バスルームの外側には、最低でも1箇所バスタオル掛けが必要と思います。でも、現実にはバスタオル掛けが付いていないマンションも、稀ですが、あります。モデルルームに行きましたら、タオル掛けやバスタオル掛けの有無や位置もチェックして下さい。このような細かい点でも、自分で付けたり直したりするのは、壁の下地の有無や位置等で、結構面倒なものです。こういうところは、とにかく、便利さが最優先です。何しろ、毎日、家族が使うものですから。(89)
写真は建売り住宅の内覧会で撮りました。奥に白く取っ手が見えるのが玄関ドアです。外出して帰る時には、手前の階段を上がって、土の部分を数歩歩いて、玄関に行きます。ここで気になったのは、手前の階段から玄関前までの土の部分です。内覧会の日は良い天気で、土の部分を歩いても、靴の下に泥が付くことはありません。でも、雨が降れば、ここの土の部分はドロドロになります。その上を歩いて行かねばなりませんので、玄関の周りが泥だらけになるでしょう。
この状態では、そういう問題があるので、売主に対し、「ここの部分は雨が降れば泥で汚れるので、せめて、飛び石を無料で敷いて下さい」と要求したところ、売主は、「これで完成形ですので、無料では出来ません」との返事でした。これでは問題が出ると思うので釈然としませんが、確かに、外構図は現状のようになっていますので、仕方ないでしょう。ホームセンターで飛び石を購入しても大した金額ではありませんが、持ち運びが面倒です。建売り住宅を購入する際には、細かい点ですが、このようなところも確認して下さい。(511)