写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのはキッチンのレンジフードの端の部分です。ご覧になって頂きたいのは、赤の矢印で示した「シールが切れてる」と書いたところです。よく見て頂くと、レンジフードと壁側のパネルとの隙間は、奥の方から白いシール材で塞がれているのが分かります。でも、レンジフードの途中で止めてしまっています。
これでは、調理した際には、下から油煙などが隙間に入って行きますし、上からのホコリなども溜まってしまいます。従い、これらを防ぐために、シール材を延ばしレンジフードの幕板まで打つのが良いです。幕板とは、レンジフードの上部にあるファンの前にあるパネルです。内覧会では、このような部分のシーリングの状況も確認して下さい。(41111)
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シーリングをした方が良いなー、と思われる箇所は、トイレの便器と床の隙間です。便器を設置する際は、パッキンを置いて、その上に便器を置きます。ですので、床と便器の奥の方は隙間はないのですが、問題は、その外周りです。
内覧会で要望しても、実施してくれない場合には、自分ですることも出来ます。シーリングは面倒であれば、ここの隙間にテープを貼る事をお進めします。ホームセンターに行きますと、このような隙間に貼るテープを売ってます。(0326)
写真はマンションの内覧会で撮りました。この部屋を購入された方はコンピューターエンジニアでした。神経を使うお仕事です。その方が、バスルームを見て下さい!と言って、案内されたのが、このバスタブです。中に入って、一瞬、ウーム、これはなんとも…となりました。
バスルームで、天井の照明を消すと、バスタブ内にセットされた照明器具から、きれいな青白い光がバスタブ内に広がります。これがヒーリングライト、癒やしの灯り、です。音楽も聴けるようになっています。写真ではお湯は入っていませんが、仕事から帰って、バスタブにお湯を入れて、天井の照明を消して、好きな音楽をかけて、バスタブでゆっくりと手足を伸ばしてみる。そうすると、心と身体の疲れは癒され、明日への活力が生まれて来るのでしょう。
少し値段が張ったけど、これで疲れが癒されれば安いもんだと思って、ささやかな贅沢です、と買主さんは言ってました。ささやかな贅沢、これがないと人生つまらないですよね。マイホームのオプションも実用的なものだけでなく、自分だけのささやかな楽しみを持つのも、大事なことだと思えてきます。(811)
アラビアンナイト…エキゾチックでロマンがありそうな響きです。このアラビアという言葉が使われている国に、サウジアラビアがあります。以前、この国に1年ほど滞在しました。ロマンがありそうなのですが、砂漠のように、これほど無味乾燥な国もないように思います。サウジアラビアとは、サウジ家のアラビアという意です。列強部族との戦いに勝ち、独立した時の初代国王となった人の姓がサウジだったのです。この初代国王の子孫が国王を継承し、現在は確か十代目あたりでしょうか。サウジアラビアにはイスラム教徒の聖地であるメッカがあります。イスラム教の総本山がある国ですから、イスラム教の戒律である、お祈り、禁酒、女性のベールの着用などは厳しく守られています。
街を歩いていても、成人女性の顔はベールの下で見ることはできません。また、男性と女性の空間がどこでも厳しく分けられていて、バスの中にも仕切り板があるほどです。街の中を歩いているとベールを被った女性を沢山見かけますが、女性の近くに寄ったり、声を掛けたりすると、場合によってはムチ打ち百回の刑に処されるそうです。それでは、ここで問題です。『サウジアラビアの男性達は、女性の顔が見えないのに、一体どのように結婚相手を見つけるのでしょうか?』
ある時、親しいアラビア人の友人に「あんた、どのようにして嫁さん見つけたの?」と尋ねてみました。彼曰く、「彼女の小さい頃の顔は知ってんだ、可愛かったよ」と一丁前の返事。でも、小さい頃知っていても人間変わるだろうし、と首を傾げると、「この国では小さい頃に、部族間で結婚相手はある程度決まっているんだよ」とのこと。男と女の付き合いについては、いろいろと制約がある国ですから、どうも大人になる前に当人や親が決めているようです。ベールを被った後は、親や親戚が取り持ち、結婚にゴールするといった感じでしょうか。写真は、砂漠のバラ、と呼ばれるもので、アラビアにいた時に、友人のアラビア人からもらいました。このような、バラのような石が砂漠の中にあるのだそうです。これもアラビアの砂漠の中にあったものです。砂漠のバラはオワシスがあった所に出来るとのことで、オアシスが干上がる際に、水に溶けていた石膏などが析出して、結晶が作られていきます。結晶は成長していき、そして、美しい花状の結晶(砂漠のバラ)が誕生するのだそうです。
写真はマンションの確認会で、キッチンのカウンターを撮りました。ここのお宅は、キッチンカウンター天板に天然大理石を使っています。天然のものには自然の趣があります。紛らわしいのですが、キッチンカウンターに人工大理石というものもあります。人工大理石とは、砂を樹脂に混ぜ、成型したものです。人工大理石にも、主にアクリル系とポリエステル系とがあります
天然石キッチンカウンターに話を戻しますが、写真の赤の矢印部分を見て下さい。ここに「角を取って丸みをつけた」と書いてあります。確認会よりも前に行われた内覧会では、このカウンターの隅が角ばっていました。角ばっているので、見た目も硬い感じだし、子供が頭をぶつけても、と気になって、角を削って丸みを出すようにお願いしました。
それで、確認会に来てみたら、このようになっていたわけです。本来なら、もう少し、丸みを付けたいところですが、現場で削るしかないので、このぐらいが関の山ということです。これぐらいでも、角ばった状態を考えると、随分と見た目が変わりますし、触った感触も違います。キッチンカウンターや他の箇所にもカウンターに天然石をお使いの場合は、このような加工も可能ですので、気になるようであれば、内覧会で指摘して下さい。(811)
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写真は、プリーツ網戸を閉めてみたところです。網戸の種類には、一般的なフラット型、プリーツ型、そしてロール型があります。プリーツ網戸とは、アコーディオン網戸とも呼ばれ、収納できる網戸です。フラット型は丈夫で長持ちなのですが、しまい込むことが出来ないので、汚れやすいし、窓が暗くなって煩わしい面もあります。プリーツ型、ロール型は、しまい込めるので、使わない時は窓面がスッキリします。
内覧会では、プリーツ網戸も開けたり、閉めたりしてみて下さい。プリーツ網戸はマグネットで閉めています。この写真では、網戸を閉めた時に、上のマグネットの効きが弱く、しっかりと閉まりませんでした。しっかりと閉まるように指摘しました。
プリーツ型、ロール型のタイプの網戸はコンパクトで見栄えは良いのですが、難点は、その耐久性です。このようなタイプの網戸は、伸ばしたり、縮ませたり、頻繁にします。特に上下にある細い線が切れやすいです。問題が出たら、丸ごと交換で費用もかかります。長持ちさせるには、単純な解決策ですが、あまり開閉しない、丁寧に扱う、これしかありません。開け閉め、掃除の祭は、この網戸は弱いもんだ、と思いながら優しく使って頂くことです。(92)
写真は、マンションの内覧会で、バルコニーの水道を撮りました。これを見て、アレ?と思われるでしょう。そうです、この水道は、水栓はあるけど、水を受けるシンクがありません。この状態では、水を使うには不便です。バルコニーシンクを設置するのを忘れているのでしょうか?
実は、これは、シンクを付けるのを忘れたわけではありません。マンションからの排水は、汚水(トイレ排水)、雑排水(台所、浴室等)及び雨水の3種類に分けられます。排水処理が必要となる汚水と雑排水は同一の排水系統でも良いのですが、雨水は別系統になります。雨水の樋に汚水や排水を流し込むことは出来ません。
一般的には、バルコニーの水道にシンクは付いています。この場合には、排水管も設置されていて雑排水として処理されるようになっています。写真の例では、シンクも排水管もありません。ですので、この水道は洗剤を使わないバルコニーの水洗い、そして植木の水やり程度になります。(82)