新しく一戸建てを購入する場合、土地の形質に関しては、どのような点に注意すべきなのでしょう?話が少し逸れますが、左の図は、親から土地を相続した場合に、土地の評価額が下げられる可能性がある土地の例です。一戸建てを購入する際、子供の時代になっても、なるべく価値が下がらない土地を購入したいと誰しも思います。そうなると、左の図に示すような条件がないところが好ましいことになります。
この中で、気が付きにくいのが、5の道路との間に、水路を挟んでいるケースです。例えば、自分の家の後ろ側にも別の家があって、その家から出る排水を自分の土地を通って排出しなければならない、こういう状況です。このような場合は、厄介な問題になりますし、土地の評価額も下げられることになりますので、注意が必要となります。
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのは、玄関のドアをいっぱいに開けた状態です。玄関ポーチの周りには手すりがあります。わかりにくいのですが、ポーチの床には、玄関ドアが手すりに当たらないように、戸当たりが付いています。黄色の字で、「ドアが戸当たりに当たらない」と書いてある矢印の先です。
本来なら、玄関ドアは、手すりに当たらないように、戸当たりに先に当たらなければなりません。写真のケースでは、手すりに先に当たってしまうので、勢いよくドアを開けると、手すりに当たってしまって、ドアも手すりも傷つく、ということになります。これでは、何のために床に戸当たりを付けたのか、分からなくなってしまいます。
内覧会に行きましたら、このような箇所も確認してみて下さい。玄関ドアは、スムーズに開くか、万が一、開き過ぎた場合に支障はないか、このような点です。(312)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したものは、バルコニーにある物干しの金物です。ご覧頂きたいのは、物干し金物の間隔です。物干しの間隔を測ってみると、105㎝、つまり、約1mでした。ベランダの幅は6mありますので、標準的な幅と言えるでしょう。これだけの幅のベランダなのに、なぜか物干し金物の間隔は約1mしかないのです。このマンションはファミリータイプですので、洗濯の量も結構多いとは思うのですが…
内覧会で、この狭い間隔の物干し金物を見て、施工会社に対し、「なんでこんな狭くしたのですか?」と質問したところ、「うーん、モデルルームでこうなっているので…」と紋切り型の返事でした。このマンションは300戸以上ある大型マンションですが、全てがこの物干し金物の間隔では、不満のある人も多いと思います。モデルルームに行きましたら、細かいことですが、ベランダの物干し金物の間隔も確認して下さい。物干し金物の間隔は1.8m以上は欲しいものです。(411)
掃除は面倒なものですが、洗顔やシャワーのついでに、1分ほどささっと手を動かして、「ついで掃除」はいかがでしょう。例えば洗面ボウルであれば、手洗いや歯磨きのついでに、スポンジでクルッと気になる部分をこする、時間は1分です。ついで掃除は、短時間でこまめに行なうのがポイントで、毎日使う洗面所、浴室、トイレなどが適しています。
掃除は、欲張ってあれこれやろうとすると、続きにくくなります。ついで掃除は、洗面所なら蛇口まわりを拭く、鏡を拭く、1回の掃除は一つに絞ります。また、家族であれば、鏡はお父さん、洗面ボウルは子供などと分担すれば手軽になります。ついで掃除で大事なのは、用具を近くに置いておくことです。洗面所であれば、せっけんケースにスポンジを入れておく、という具合です。見た目が気になる場合には、可愛いデザインのフックやホルダーを選んで、そこに掛けることも出来ます。ついで掃除の効果は、普段つかうところがいつもキレイであること、そして、掃除の頻度や手間が減ることです。
ある日、友人から電話が来ました。「番場さん、テレビに出て、マンションのモデルルームの見方を説明して頂けないですか?」というものです。内覧会やモデルルームの立会いにも、数多く行きましたが、やはり、テレビと言われると、経験がなかったので緊張します。出来るかな?と思いましたが、これも経験、どうにかなるだろう、と考えて、引き受ける事に致しました。収録される場所は、東京の大型マンションのモデルルームと決まりました。
収録当日、テレビ局のスタッフと下打ち合わせを何度か行い、いよいよ、テレビカメラが回り始めます。ライトが当てられ、横にいる若くて美人の女性キャスターが、「それでは、今日は、モデルルームの見方をご紹介します。この道のプロである番場さんをご紹介します!」と言い出しました。一応練習はしてましたが、ライトが点いて、カメラが回り始めると、頭の中は、空っぽ、真っ白になりました。案の定、カットとなり、もう一度、画面への出方、最初の言葉のやり直しとなります。でも、何度もカットを繰り返しながらも、少しずつ、撮影は進んで行きました。撮影は2時間ぐらい、イヤハヤ疲れました・・・
それから、3週間程たって、電話が来ました。「番場さん、明日の朝放映になります、TBSの早朝の番組です」とのことです。そして次の日、家族中が朝早く起きて、テレビをつけて、今か、今か、と待ってました。待つこと、数十分、出てきました、出てきましたが・・・15分ぐらいで終わってしまいました。「2時間ぐらい収録したんだけど、こうなってしまうんだね」と私が言うと、「これだけ?まったく、朝早くから、ひ・と・さ・わ・が・せ・・・」という感じで、家族はまた無言で眠りにつきました。(72)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。矢印の箇所を見て頂くと、縦樋(たてどい:雨水を排出する管)がへこんでいるのが分かります。施工業者が何かをぶつけたのでしょう。樋がへこんでいては、雨水の流れもスムーズでなくなりますし、新築ですから見栄えも悪くなります。
戸建ての内覧会に行きましたら、内部だけでなく、外部のこのような箇所もしっかりと隅々観察すべきです。(878)
写真は、戸建の内覧会の後の確認会で撮ったものです。確認会とは、内覧会で指摘した不具合の補修の出来具合を確認するものです。ここでご覧頂きたいのは、矢印で指した手すりです。この手すりは内覧会の時は、付いていなかったのですが、ロフトへの上り下りの際の安全のために付けてもらいました。ロフトとは天井を高くして、部屋の一部を2層式にした上部スペースのことを指します。建築基準法上、物置という扱いになりますので、面積は下の階の2分の1以下、天井高は1.4m以下、小屋裏に出入りするためのハシゴは固定式でないこと、などの規制があります。
このロフトへの上り下りにはハシゴを使いますが、安全上、気を使う点があります。それは、手すりが不十分であることです。上っていく際には両側にハシゴの手すりがありますが、上りきってロフトの床の乗ろうとする際に、持つべき手すりがないというケースがほとんどです。また、ロフトから下りる際も、つかまるところがありません。これでは、荷物を持って上り下りする際は、恐いと感じるでしょう。
こんな理由から、矢印で指した手すりを設置しました。ここに手すりがあれば、高い位置で、つかまるものがあるので、安心となります。ロフト付きの家を購入する際には、この手すりの設置もお考え下さい。下地の位置が分かれば、自分でも設置することは出来ます。(419)