コートや手袋が活躍する季節になりました~。
家族は、先月末、腸閉塞で緊急入院して、そのまま、少し先に予約していた大腸の腫瘍を内視鏡手術で取る処置をして、今は、その組織検査で良性か悪性かの結果を待ちながら、心臓のお薬の調整をしているところです。
入院が長くなってきて、気分的にも筋力的にもちょっぴり弱りぎみ。病院に行って、ときどきアホな話をするのがわたしの担当です。
心臓のお薬というのは、心臓の血管がつまってしまって狭心症が起きるのを防ぐために、血液をさらさらにするお薬です。
どのお薬をどれくらい使うか、ということを、消化器と循環器の先生と相談しているところです。
膠原病でも、血液をさらさらにするお薬はよく使いますね。
混合性結合組織病(MCTD)での起きることが多い肺高血圧症のときには、ワーファリンがよく出てきますし、全身性エリテマトーデス(SLE)の患者さんでも多い抗リン脂質抗体症候群では、ヘパリンを点滴することが多い印象。
脳梗塞や心臓疾患の場合は、バイアスピリンやプラビックスを使うことがよくあります。プラビックスは、脳や心臓の血管がつまらないためには、抜群の効果があって、世界で一番売れている、パワフルなお薬。でも、パワフルだけに、打ち消す効果のある「拮抗薬」はありません。薬をやめても、効果が抜け切るのに1週間くらい掛かるそうです。
しょっちゅう起きることでなくても、たとえば、腸で出血が起こりました!とか、ナゾの腹痛があるから、開腹手術をしたい!とかいうことが起きたときには、薬が抜け切るのをひたすら待たなくてはならなくなります。もちろん代謝を上げる努力をしたり、内視鏡やエコー、CTのように、傷をつけずにやる検査をしたり、ということはできるのですが、不安で不安定な状況での1週間は、かなりつらそうです。
ちなみに、ワーファリンは少し時間がかかるものの、ビタミンKを点滴すると、効果は打ち消されます。
ヘパリンは、血中濃度が半分になる「半減期」も40-90分と短いかったと思いますし、硫酸プロタミンという拮抗薬ですぐに抗凝固状態を打ち消すことができるので、ヘパリンなら急に手術することになれば、拮抗薬を点滴するという手段があるわけです。そのかわり、ずっと点滴をしつづけなくてはならないというのは、現実的でないですよね…。(不育症の場合なんかは、1週間に1回の注射をするようですけれど。)
そんなわけで、お腹の状態も、まだクリアになったわけではないので、プラビックスの再開に対して、消化器の先生としては、とっても慎重です。わたしたちとしても、もうしばらくはいろんな処置の選択肢を残しておきたいなぁという気持ちがあります。
本人は、あんまり最悪の事態を考えたくない感じで、「ずっと飲んできたプラビックスだから飲んでもいいんじゃない?でも、お薬が減るならいいけれど。」という、のんびりを決め込んでます。
この間とった、腫瘍の組織検査で、良性か悪性かがわかったら、少し決めやすくなるかな。本人の気持ちを考えると、ちょっとドキドキです。
でも、やれることをやれるように、虚心坦懐に粛々とするしかないよね、というのが家族みんなの見解。そういえることが、ひとまず幸せなことだなぁと思ってます。
※虚心坦懐(きょしんたんかい)・・・心にわだかまりを持たず、素直でさっぱりした気持ち。無心で平静な心境。偏見がなく、心を開いていること。
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家族は、先月末、腸閉塞で緊急入院して、そのまま、少し先に予約していた大腸の腫瘍を内視鏡手術で取る処置をして、今は、その組織検査で良性か悪性かの結果を待ちながら、心臓のお薬の調整をしているところです。
入院が長くなってきて、気分的にも筋力的にもちょっぴり弱りぎみ。病院に行って、ときどきアホな話をするのがわたしの担当です。
心臓のお薬というのは、心臓の血管がつまってしまって狭心症が起きるのを防ぐために、血液をさらさらにするお薬です。
どのお薬をどれくらい使うか、ということを、消化器と循環器の先生と相談しているところです。
膠原病でも、血液をさらさらにするお薬はよく使いますね。
混合性結合組織病(MCTD)での起きることが多い肺高血圧症のときには、ワーファリンがよく出てきますし、全身性エリテマトーデス(SLE)の患者さんでも多い抗リン脂質抗体症候群では、ヘパリンを点滴することが多い印象。
脳梗塞や心臓疾患の場合は、バイアスピリンやプラビックスを使うことがよくあります。プラビックスは、脳や心臓の血管がつまらないためには、抜群の効果があって、世界で一番売れている、パワフルなお薬。でも、パワフルだけに、打ち消す効果のある「拮抗薬」はありません。薬をやめても、効果が抜け切るのに1週間くらい掛かるそうです。
しょっちゅう起きることでなくても、たとえば、腸で出血が起こりました!とか、ナゾの腹痛があるから、開腹手術をしたい!とかいうことが起きたときには、薬が抜け切るのをひたすら待たなくてはならなくなります。もちろん代謝を上げる努力をしたり、内視鏡やエコー、CTのように、傷をつけずにやる検査をしたり、ということはできるのですが、不安で不安定な状況での1週間は、かなりつらそうです。
ちなみに、ワーファリンは少し時間がかかるものの、ビタミンKを点滴すると、効果は打ち消されます。
ヘパリンは、血中濃度が半分になる「半減期」も40-90分と短いかったと思いますし、硫酸プロタミンという拮抗薬ですぐに抗凝固状態を打ち消すことができるので、ヘパリンなら急に手術することになれば、拮抗薬を点滴するという手段があるわけです。そのかわり、ずっと点滴をしつづけなくてはならないというのは、現実的でないですよね…。(不育症の場合なんかは、1週間に1回の注射をするようですけれど。)
そんなわけで、お腹の状態も、まだクリアになったわけではないので、プラビックスの再開に対して、消化器の先生としては、とっても慎重です。わたしたちとしても、もうしばらくはいろんな処置の選択肢を残しておきたいなぁという気持ちがあります。
本人は、あんまり最悪の事態を考えたくない感じで、「ずっと飲んできたプラビックスだから飲んでもいいんじゃない?でも、お薬が減るならいいけれど。」という、のんびりを決め込んでます。
この間とった、腫瘍の組織検査で、良性か悪性かがわかったら、少し決めやすくなるかな。本人の気持ちを考えると、ちょっとドキドキです。
でも、やれることをやれるように、虚心坦懐に粛々とするしかないよね、というのが家族みんなの見解。そういえることが、ひとまず幸せなことだなぁと思ってます。
※虚心坦懐(きょしんたんかい)・・・心にわだかまりを持たず、素直でさっぱりした気持ち。無心で平静な心境。偏見がなく、心を開いていること。
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