紅斑とステロイドのクリームのお話

今日は寒いけど、空が晴れ渡って、気持ちのいい一日でしたー。甘茶を飲んで、まったり♪

さて、昨日は外来だったわけですが、膠原病の先生に「どうですか？」と聞かれて、元気です、と答えてしまったあと、笑い話の隙間（笑）で、先生からもう一度「前の外来から今日までで、何かあった？」と聞かれました。
熱を出してもすぐ下がるし…、膠原病の方はあんまりつらくなかったけれど…。

で思い出したのが、最近、顔や頭皮にできたざりざりの紅班。
だいぶ収まったけど、額や頬、頭の分け目にもできているんです。

「最近、エステとか行った？」とか聞かれたので、「エステは行ってないし、この2日くらいは悪さもしてません（笑）」と答えたら、ちょっとだけほめてくれました♪

へんな会話ですね。

膠原病があると、ついそのせいだと思ってしまうのですが、ふつうにアレルギー反応ってこともあるわけで、わたしの先生には、いつも確認されます。

で、なんで、2日かというと…。

アレルギーにはいくつか型があるそうですが、皮膚に出るアレルギーは、たいていI型かIV型。サバを食べて30分くらいでわーっと蕁麻疹が出るようなものがI型で、IV型は接触性なんだそうです。で、時間をおいて出るなら、IV型っぽいのだそうです。

接触性というと、よくあるのが化粧品。顔って言ったから、エステとか化粧品とかを疑われたわけですね。
ふつう、皮膚に症状が出て、あれ……？と思い浮かべるのはせいぜい前日に食べたものくらいなんですが、この接触性は反応が出るのが遅いこともあって、２日くらいの接触を思い出してみるといいからね、と習ってました。72時間（3日！）を越えて出ることもあるそうです。
…研修医じゃないんですけど、こんなことまで外来で習っているというのは、ちょっと贅沢なのかもしれませんね。
そういうわけで、「エステとか行った？」と聞かれて、「この2日くらいは悪さをしてない」って話になったわけです。

思い当たるとすれば、春先だし、ファンデーションに反応しているかなぁというのと、もうひとつは、最近、日当たりのいい部屋でお仕事をすることが多いこと。
先生に言うと、「ああ、お日様…。」と。
SLEでの光線過敏は、紫外線が強くなるこの時期、出てきたりするんですよね。「朝一番に窓に日焼け止めを塗るとかしてよ」と先生。
窓に塗るUVカット剤って、きれいに塗れないし汚れるって、評判ですから、職場ではちょっと…（笑）
それでも、光線過敏の紅班は、SLEの悪化の引き金になることがあるから、ちゃんと対策した方がいいと念を押されました。はーい、気をつけます…。

で、治療なのですが、顔だけにステロイドのフルメタ・クリームを塗るのって気にしないといけないものですか？って聞いたら、大丈夫みたいでした。
日本でステロイドの強さを5段階で定義したものでは、フルメタは上から二番目の強さ。「とても強い」というところにあがっています。だから、強そうなイメージがありますが、でも、6段階に分けた分類では真ん中あたりの３番目。しかも…、油性の軟膏より水性のクリームの方が薄づきなので、フルメタ・クリームを塗るのは心配しすぎないでねってことでした♪むしろ、ちゃっきり治しておいた方がいいみたいです。

塗る期間についても聞いてみたら、きっと3日で収まるけど、１週間塗っても気にならないということでした。２週間を越えて塗るのはやめた方がいいと思うということで、そういう事態になったら電話します～ってことになりました。きっと別のアレルギーのもとを探すか、プレドニンの錠剤が登場することになるのかもしれませんねー。

というわけで、大笑いばっかりの外来で、まじめなお話もちょっとはしたんですよー（笑）
紫外線が強くなるこれからの時期、気をつけます～！

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