ジバニャンみたくにはなってほしくない…

　最近スーパーに買い物に行くと、
菓子やパンや練り製品でよく見かける、
パッケージの赤い猫。

　ウチの桃子と父親のヒロシ似。
だから目に付いてしよーがなかったんだ！

　ヒロシはしばらく行方不明だったけど、
ある日の夜、猫の縄張り調査していた時に再会して、
それ以来、毎日のようにウチに来て、
大飯食って、メンズエステして帰って行く。

　ただ心配なのは、
ジバニャンみたいに車に轢かれて
死んだりしたらどーしょーという事。

　誰か飼い主になってくれる人はいませんか？
以前飼い主と思っていた人は勘違いだったらしく、
確認したら「知らない。」と言われてしまいました。

　確かにその人、茶色い猫飼っていたんですが、
同じ名前の雌猫でした。

　

家出猫の話は本当だった！

朝の散歩をしていた時に、
お兄さんのシエル君と出会いました。
晩秋のある日の夜、
チュチュ美さんにちょっかいを出していたので、
怒って、「頭冷やして来い」のつもりで玄関から放り出したら、
そのまま帰って来なくなって、約2年。

　家から200メートルも離れていない所を
ショバにしているようでした。

　毛並みもきれいで、お目々もぱっちり健康そう。
ブチの位置、しっぽの曲がり方、
シエル君（兄）に間違いありません。

　「家出猫は案外近くにいる」という話は
本当のようです。

　ただ、私の事は忘れているようで、
「初対面の変な人」といった感じで、
背後の茂みに隠れてしまいました。

　それが私への罰でもあり、
また救いでもありました。

　別れた後、
離れた所からもう一度シエル君の方を見ると、
こっちを見ていました。

　誰あれ？
って感じなんでしようけど。

ドラ猫ヒロシ

　会社から帰ると、ヒロシ君が時々家の前で待っています。
一時は家から１キロ離れた所で見かけたりして、
住宅地の駐車場入口で車に轢かれそうになっている所も見たりして、
心配していましたが。

　ヒロシ君は、飼い主さんの家にも戻っているのでしょうか？
毛並みは綺麗っちゃあ綺麗なんですけど。

　ウチで大飯食って帰って行くので。
放浪生活しているんでしょうか？

　それにしても、
幼猫の頃は本当に愛らしかったのに。
今はすっかりドラ猫って感じ。

だとしたら、やっぱりミラクル・キャット！

　この間、大家さんの奥さんと家賃値下げの話をしていました。
2,000円安くしてくれるそうです。
その後、雑談となり、
ラブカンが私の家を出てから、事故で亡くなるまでの間、
面倒を見てくれていた近所のお婆ちゃんの家に、
現在縞猫がいるという話を聞きました。

　・・・もしかして、あの冬の日、
ハローワークに失業保険の手続きに行った日に、
いなくなった縞チョかも・・・。

　・・・だとしたら、あいつはやっぱりミラクルキャット！

幸せになるために

　ウンチッチ君似の猫さん、
職場近くの公園猫になっていて、
夜以外は、公園に来る人達に守られているようです。

　ごはんもちゃんともらえているようで、
会社帰りに寄ってみたら、
よく来ているらしいお爺ちゃん達に囲まれて、
屋根付きの座席の上で安心し切った顔で眠っていました。

　車の通りの少ない時に、
少しずつ道路を越えて行けば、
決して行かれない距離では無いのでした。

　私も、ウンチッチ君に身の危険が及んだら、
「 できる限り遠くに逃げて、帰れる時に帰って来な、いつでも待っているから。 」
と、話したのでしたが。

　こういう幸せもあるのかなと思いました。
ウンチッチ君かは本当の所は分からないのですが―。

　多分いなくなった猫さん達は、
不幸になるために家を出て戻らなかったのでは無いのだろうと。
今より幸せになるためにそうしたのだろうかと、
・・・今はそう思うようになって来たのです。