まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

雨の二俣をうろつく。

2023-01-11 23:29:16 | 建物・まちなみ
秋野不矩美術館を出る時には雨は本降りになっていた。あぁ天気予報は正しかったな。。。
夕方まで時間があるし二俣のまちをちょっとうろつこう。最初に本田宗一郎ものづくり伝承館へ。
ホンダの創業者である本田宗一郎は二俣町立二俣尋常高等小学校を卒業している。
この建物は1936(昭和11)年に二俣町役場として建てられたもの。すっかりきれいに改修済みだが、
中の展示は結構おもしろく、ミュージアムグッズもさすがに充実していた。

本田宗一郎ものづくり伝承館のサイト→こちら

2022年2月に農産物販売所兼地域の情報発信拠点として新しくオープンした「森のマルシェきころ」へ行き、
ランチにお寿司を買ってテラスのテーブルで食べたあと、お店の人に傘は売ってないかと聞くと(折り畳みの小さな
傘しか持ってなかった)普通の布の傘しかなくて、ちょっと町をひと回りしたいんですけど・・・と話していると
大きい傘を貸してくださった。感謝!傘をさして雨の中二俣のまちをうろうろ・・・


二俣の名の通り、天竜川と二俣川の合流点であり交通の要衝。戦国時代には武田信玄軍と徳川家康軍が二俣城をめぐって
争うなど昔から重要な場所であった。木材や繭の集散地としても繁栄したところで、古い旅館などがぽつぽつ残る。


こちらは二俣医院。1916(大正5)年築の木造洋館は何と現役!




尾張屋旅館さんは今もやっているのかな?


こちらの酒屋さんは何と木製看板建築。普通モルタルでやるような造形を板張りで作っている。


鉄板を切り抜いて貼り付けた文字もいいなぁ!




こちらも元旅館。ほんとに多い。




古い建物をうまく活用したおしゃれな雰囲気のお店もできていた。オープンしたてのようだ。近くには工事中の建物もあり
次々にオープンしそうだ。


「ヤマタケの蔵」と呼ばれる一群の蔵。これを所有していた内山家は千丁歩の山林経営や浜名湖の干拓も行った富豪であった。
母屋は解体されたがこれらの蔵3棟が旧天竜市に寄贈された。


こちらもまた何かに活用されればよいなぁ。
私個人的には、蔵と戦後の商業ビルはじゃんじゃんリノベして活用されるのがよいと思っている。
それ以外の近代建築は・・・あまり大きく変更せずに活用できればベターかなと。。。


レンガ蔵も隠れている。




なまこ壁の蔵もあった。


目地が落ちてしまっているが・・・釘穴がよくわかるね。


まち歩きを終えて傘を返したら、横のスペースでバイオリンとピアノのミニコンサートをやっていたのでしばし楽しむ。
雨は降り続いていたけど多くの人で賑わっていて活気ある施設だった。


天竜二俣駅。転車台や扇型車庫など多くの文化財がある趣のある駅なのでゆっくり見たかったが、今回は遠目で眺めただけ。
天気のいい日に鉄道メインでまた来よう。








最後にみよし湯にちゃぽん。あぁさっぱり。




静岡駅に戻って車を返しJRで名古屋まで移動、そこからバスで大阪へ戻った。浜松から新大阪まで新幹線なら
9千円弱で1時間半で帰れるのにご苦労なことだと我ながら思うが(爆)、昔から安く移動する方法や楽しく移動する方法を
あれこれ考えるのが好きなのでこれでも結構楽しいのだ(笑)。夜行バスに慣れたら昼行の3時間なんて楽勝~~♪
今回は低コストで東京と浜松を満喫できて満足!

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