洋風建築めぐり講座の今月の見学は大阪倶楽部。
ここは前にも見学したことがあるので、今回はさらりと。
各部屋はそれぞれに異なる装飾が施されていて見比べるのが楽しいが、
照明器具もまた、各部屋の用途や雰囲気に見事に合った美しいデザインの
ものが用意され、華を添えている。
しかしこれらは当初からのオリジナルではない。
米軍の接収が解除された昭和27年4月の時点では使用に堪えないほど
めちゃくちゃだったそうだが、関係者の努力により改修復旧したといい、
照明器具もそのとき安井建築事務所の監修で新たにデザインされ
取り付けられたものである。
折しも、日本では白熱灯から蛍光灯に移り変わる時期であり、
また、乳白色のアクリル板の出だした頃であったという。
それにより、ガラスではできなかった端部に金属縁を使わない柔らかい表現が
可能になったのだ。これらの照明器具は当時の先端技術を存分に活かした
斬新なデザインだったと言える。
階段状の曲げ加工はアクリルならでは。
真鍮とのコンビネーションにより高級感を保っている。
これに縁がついていれば行燈風なイメージになるところ。
布目模様の壁が照明に照らされつくりだす陰影。
らんまに貼られた手描き更紗。
東京にある交詢社や東京倶楽部では、企業の本社の東京進出などで会員の
増加が激しく、それにあわせて変化を余儀なくされているが、
大阪倶楽部は当初の様子をよくとどめている、との先生の説明であったが、
大阪経済の停滞が保存に貢献しているというのは皮肉な話だ。
ここは前にも見学したことがあるので、今回はさらりと。
各部屋はそれぞれに異なる装飾が施されていて見比べるのが楽しいが、
照明器具もまた、各部屋の用途や雰囲気に見事に合った美しいデザインの
ものが用意され、華を添えている。
しかしこれらは当初からのオリジナルではない。
米軍の接収が解除された昭和27年4月の時点では使用に堪えないほど
めちゃくちゃだったそうだが、関係者の努力により改修復旧したといい、
照明器具もそのとき安井建築事務所の監修で新たにデザインされ
取り付けられたものである。
折しも、日本では白熱灯から蛍光灯に移り変わる時期であり、
また、乳白色のアクリル板の出だした頃であったという。
それにより、ガラスではできなかった端部に金属縁を使わない柔らかい表現が
可能になったのだ。これらの照明器具は当時の先端技術を存分に活かした
斬新なデザインだったと言える。
階段状の曲げ加工はアクリルならでは。
真鍮とのコンビネーションにより高級感を保っている。
これに縁がついていれば行燈風なイメージになるところ。
布目模様の壁が照明に照らされつくりだす陰影。
らんまに貼られた手描き更紗。
東京にある交詢社や東京倶楽部では、企業の本社の東京進出などで会員の
増加が激しく、それにあわせて変化を余儀なくされているが、
大阪倶楽部は当初の様子をよくとどめている、との先生の説明であったが、
大阪経済の停滞が保存に貢献しているというのは皮肉な話だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます