まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

タイル旅シンガポール(10) KAM LENG HOTEL、Tessensohn RD

2018-05-16 23:45:28 | ディテール
シンガポールの続き。

プタイン通りからジャランブサール(Jalan Besar)に出て歩いていると、おおっ、目の前にモダニズムなビルが現れた。
窓の上に張り出しているひさしは薄く、角がアールになっている。カッコイイ~~!!1階の面格子もきれいだ。


こちらが入口か。「金陵大旅店(Kam Leng Hotel)」、現地系のホテルだな。壁になにやら大書きされている。
ガラス越しに覗くと中庭が見えた。ふ~ん、なかなかいい感じ。観光客が泊まりそうな場所でもないのに
こんなこじゃれたホテルがあるんだな。。。

外観を眺めながら通り過ぎようとしたとき・・・ガラス越しに廊下の床が見えた。おおおっ!?これはタダモノでないぞ。
見せてもらおう!

入口ドアを入ると意外なほどおしゃれなロビー。カウンターの兄ちゃんは愛想がなかったが、ちょっと写真を撮らせて
ほしいと頼むとOKしてくれた。


うわぁ・・・素敵な廊下!!この色土タイルはイギリス製だろう。
ここは元々フロントのカウンター内も含めて広いホールだったのだろう。


絨毯を広げたよう。


ここはエレベーターホール。


これは階を示すインジケーターかと思ったら時計だな!針がなくなっているけど。


途中で模様が変わっているのは
そこに下水管か何かを埋設して、違う柄のタイルで補修したのだろう。しかし補修跡もまた味わいがあるなぁ!


壁の消えかけた文字がいい味~~!文字は「四楼 酒餐部」だとすると、かなり昔からホテルだったんだな。
自転車といい防犯用を兼ねたミラーといい、なんとセンスのいいディスプレー。


階段は親柱も人研ぎ。


フロントの兄ちゃんに聞いてみると、1938年に建てられたとのこと。カウンターの横には古い写真が飾られていた。

ネット検索してみると1泊7000円台~のようだ。
あぁ、見つけてよかった!!

さて、またふらふらとタイルを見ながら歩く。

レースコース通り(Race Course RD)は、さっき駅から歩いたあたりには全くタイルが見当たらなかったが、
見どころはこの辺だったんだな。ショップハウスやテラスハウスが並んでいて、ちょっと珍しいタイルも見える。
通りの名前は1842年~1933年まであった競馬場に由来する。

こんなモザイクタイルみっしりのお寺が。




テラスハウスの門柱のタイルは手描き風。


近寄って見たが、全く同じなのでプリントタイルかな?でもド・モーガン風の花模様がかわいい。


こちらのショップハウスの柱に貼られたタイルはレプリカ。


でもきれいだなぁ。


こちらの三階建てショップハウスは3階の壁の緑っぽいタイルに注目!


立派な角を持つ羊?ヤギ?のタイルは14枚組。それっぽいと思ったがやっぱりこれもベルギー製だ。


テッセンソーン通り(Tessensohn RD)にもたくさんのタイルがあった。


淡い色合いがやさしい。




こちらは上と同じ柄でもっと強い色。
片や真っ赤なルージュ、片やベビーピンクのリップのよう。ずいぶん印象が変わるなぁ!


こちらもテラスハウスの門の中なので遠目の写真だが、アールヌーボー風のポピーだろうか、グリーンの濃淡がきれい!!
しかしどういうタイルなのか、詳細は不明。


ゴージャスなショップハウス。3階のバルコニーの外側に貼られたタイルが変わっている。


水仙の花のデザインだな。他では見かけておらず、珍しいなぁ。

しかし・・・このとき2日目の夕方。そろそろ疲れ果ててきた。。。。

続く

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