浪速駅跡、その後

こないだ吾妻温泉ファイナルでばったり会ったニワさんと暖簾の前で立ち話していて、
一昨年に「３センツアー」でめぐった浪速駅跡ももう倉庫が建ってしまって面影が何も
なくなってしまいましたよ、とニワさんが言っていたのを確かめに、その後すぐ
犬の散歩を兼ねて見に行ってきた。

境川橋梁から４３号線までは犬を連れてよく散歩に行くのだが、レールもガードも
撤去されてしまったものの、その間の土地の転用はほとんど進んでいない。
４３号線より西の部分を見に行くのはおそらく一昨年以来だ。


しばらく行ってもまだ、前に見た状態とそう変わっていないように見える。
少しホッとしつつ、西へ西へ。。。


しばらく行くとあたりは住宅街から工場地帯へと変わっていく。レールは砕石に
埋まって途切れ・・・この先はひどい状況である。容赦ない不法投棄・・・悲しくなる風景だ。


三十間堀川を渡る橋。このときは満ち潮だったのだろうが、それにしても・・・
桁が水に浸かっている。以前より水面が上がったのか？？汽水である三十間堀川の
水に浸かればまたたく間に錆びるだろう。この橋も撤去間近な気がした。。。


うわぁ、、、、たしかこの辺りが浪速貨物駅だったなぁ。倉庫が建っている。コンビニもできている。
以前は建物の裏側に線路があった全農福崎米穀駐在事務所も、なくなったのだろうか。
すっかり変わってしまった風景の中ををチャリでゆっくり進みながら、つい一昨年に見た
風景との合い印を見つけられずににいた。


あぁ、この地図はまだ健在だった！！すっかり色褪せて「浪速駅」の文字も読みづらく
なっているが、もう駅どころか鉄道の片鱗すら見つけ難くなった今も、貨物駅の存在を
忘れてほしくないと思っている人がいて、意図的に残してくれているように思える。


こちらもね。こんなハッキリ読める看板だと実際見た人は駅があるのかと思ってしまって
紛らわしいはずなのに、そんな一般人が来ない場所だからよしとしているのか。
これくらいは遊び心で残しておいてほしいな。。。


こんなつまらない風景の中のせめてものオアシスとして。


台湾の高雄の貨物線のように、魅力的なまちの資産にはできないものか。
日本の貨物線は、寂しい。