熱海からの続き。
伊豆に行ったら是非訪れたいと思っていたところ、南山荘。ここは例の四次元温泉の本の表紙を飾る宿なのだ。
三島から伊豆箱根鉄道駿豆線に乗って伊豆長岡まで。途中気になる駅もあったがとりあえず南山荘だ。
駅を出たら目の前に停まっていたバスに乗り「温泉駅」まで行って、5分ほど歩く。そこから伊豆長岡の
温泉街が始まる。温泉街と言っても広くまっすぐな道に沿って土産物屋や旅館が数軒並んでいるだけで
あまり風情はない。。
南山荘はそんな温泉街の中ほどにあり、ぱっと見はそれほど古くもなさそうで、この奥に
あんな空間が広がっていようとは・・・前もって知っていなければ想像もつかないだろう。
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1907(明治40)年に「大和館」として創業、当初は玄関付近の棟だけだったようだが、
1938(昭和13)年に、山の斜面に離れが点在する現在の南山荘の建物が竣工したとか。
「南山荘」の名はこの地を気に入ってしばしば訪れた北原白秋がつけたもの。
立ち寄り湯できますか?と尋ねたら、どうぞどうぞ、と。壁に貼られた案内図の前で2ヶ所あるお風呂場の
場所を説明してくれ、解放!!館内を見せてもらってもいいですか?写真も?と念のため声をかけると
こちらも快諾。
奥の方にある富士見風呂へ入ることにして、そこへ行くまでの間のあちらこちらを探索。。。
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まずはこの建物の象徴とも言える階段!山道を上って行くようにゆるやかで湾曲した階段は、この先に
何があるのだろう、とワクワクさせる~
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窓からは、山肌に生える木々の緑がまぶしい。
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茶室のように見えるが、ここは露天風呂へ至る廊下。お風呂は入れ替え制で、残念ながらこの時は
男湯になっていた。
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女湯の富士見風呂はもう少し先。さらに進んでいこう。
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ちょっと寄り道・・・(笑)
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格子に富士山と松の木が。かわいいねぇ~
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廊下や天井に張られた網代編みは、太さや色の異なる竹板が使われまるで織物のように派手で華やかな
模様を見せる。うろこのような、波のような、魚の群れのような。
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こんなトンネルを抜けて行く客室も。うゎ~~謎めいてる!客室は地下でなくトンネルを抜けた先の
斜面に建っている。
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そうそう、お風呂に入るんだった(笑)。富士見風呂は、まぁ普通の快適なお風呂、いや温泉だな。
その名の通り富士山が見えるはず、と窓から目を凝らしてみると、なるほどうっすらだが正面に
残雪の富士山が見えた。
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ここの他に岩風呂というのもあり、そちらも後から覗いてみたが快適そう。
湯上り後もまたうろうろ。。。階段を上ったり下りたり、、、
ちょうど来た時間がよかった。お昼すぎでお客はほとんどいなかったので離れの客室の前までもすみずみ
見に行った(笑)。しかし、客室内はどこも見ていないな。
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廊下でこんな凝った意匠が散りばめられているのだから、客室内はもっとすごいんだろうか・・・
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繊細な麻の葉模様の格子。
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千鳥格子のよう。こんな凝った模様の網代の壁を見たことない。
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玄関前の道路から山肌を見上げたら赤い太鼓橋の欄干が見える。それがここ!
ガラスははまっているが、緑の渡り廊下だ。
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橋の名は「宇平橋」。伊豆長岡温泉の開祖、大和宇平の名を取ったものだ。
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八千坪の敷地はさすがにすみずみまで管理するのは大変そうで、奥の方の離れは使われておらず
廊下の窓の隙間から雑草が触手を伸ばすように入り込んで来ていた。。。
たった500円で温泉に入れる上に、湯上りには玄関の上にある広々した休憩室で休める。
その上全館くまなく見学させてもらったのだから、何か申し訳ない気がして、少しはお金を落として
行きたいと思うのだが食事もお茶もやっていない。なんと現在は素泊まりのみの宿なのである。
そういえば来たときに声をかけた係のおねえちゃんは外国人のようだったし、玄関も電気を消してあるなど
徹底的に省コスト化をしているようだ。
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帰りにフロントのお兄ちゃんと会話したところによると、2名なら週末でも7500円で泊まれるとあって
この日もほぼ満室なんだそうだ。へえ~!!話している横で子供連れのお客がやってきた。
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こんな歴史ある旅館も今やこういうセルフ形態の宿としてしか生きていけないというのは厳しい話で、
荒っぽく使われてしまうんじゃないかと心配になる。しかし何とか生き延びて、いつかまた
歴史を付加価値にした憧れの高級旅館として復活してほしいなぁ。
安いうちに私も是非一度泊まりに来よう(苦笑)。
続く。
伊豆に行ったら是非訪れたいと思っていたところ、南山荘。ここは例の四次元温泉の本の表紙を飾る宿なのだ。
三島から伊豆箱根鉄道駿豆線に乗って伊豆長岡まで。途中気になる駅もあったがとりあえず南山荘だ。
駅を出たら目の前に停まっていたバスに乗り「温泉駅」まで行って、5分ほど歩く。そこから伊豆長岡の
温泉街が始まる。温泉街と言っても広くまっすぐな道に沿って土産物屋や旅館が数軒並んでいるだけで
あまり風情はない。。
南山荘はそんな温泉街の中ほどにあり、ぱっと見はそれほど古くもなさそうで、この奥に
あんな空間が広がっていようとは・・・前もって知っていなければ想像もつかないだろう。
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1907(明治40)年に「大和館」として創業、当初は玄関付近の棟だけだったようだが、
1938(昭和13)年に、山の斜面に離れが点在する現在の南山荘の建物が竣工したとか。
「南山荘」の名はこの地を気に入ってしばしば訪れた北原白秋がつけたもの。
立ち寄り湯できますか?と尋ねたら、どうぞどうぞ、と。壁に貼られた案内図の前で2ヶ所あるお風呂場の
場所を説明してくれ、解放!!館内を見せてもらってもいいですか?写真も?と念のため声をかけると
こちらも快諾。
奥の方にある富士見風呂へ入ることにして、そこへ行くまでの間のあちらこちらを探索。。。
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まずはこの建物の象徴とも言える階段!山道を上って行くようにゆるやかで湾曲した階段は、この先に
何があるのだろう、とワクワクさせる~
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窓からは、山肌に生える木々の緑がまぶしい。
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茶室のように見えるが、ここは露天風呂へ至る廊下。お風呂は入れ替え制で、残念ながらこの時は
男湯になっていた。
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女湯の富士見風呂はもう少し先。さらに進んでいこう。
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ちょっと寄り道・・・(笑)
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格子に富士山と松の木が。かわいいねぇ~
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廊下や天井に張られた網代編みは、太さや色の異なる竹板が使われまるで織物のように派手で華やかな
模様を見せる。うろこのような、波のような、魚の群れのような。
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こんなトンネルを抜けて行く客室も。うゎ~~謎めいてる!客室は地下でなくトンネルを抜けた先の
斜面に建っている。
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そうそう、お風呂に入るんだった(笑)。富士見風呂は、まぁ普通の快適なお風呂、いや温泉だな。
その名の通り富士山が見えるはず、と窓から目を凝らしてみると、なるほどうっすらだが正面に
残雪の富士山が見えた。
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ここの他に岩風呂というのもあり、そちらも後から覗いてみたが快適そう。
湯上り後もまたうろうろ。。。階段を上ったり下りたり、、、
ちょうど来た時間がよかった。お昼すぎでお客はほとんどいなかったので離れの客室の前までもすみずみ
見に行った(笑)。しかし、客室内はどこも見ていないな。
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廊下でこんな凝った意匠が散りばめられているのだから、客室内はもっとすごいんだろうか・・・
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繊細な麻の葉模様の格子。
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千鳥格子のよう。こんな凝った模様の網代の壁を見たことない。
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玄関前の道路から山肌を見上げたら赤い太鼓橋の欄干が見える。それがここ!
ガラスははまっているが、緑の渡り廊下だ。
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橋の名は「宇平橋」。伊豆長岡温泉の開祖、大和宇平の名を取ったものだ。
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八千坪の敷地はさすがにすみずみまで管理するのは大変そうで、奥の方の離れは使われておらず
廊下の窓の隙間から雑草が触手を伸ばすように入り込んで来ていた。。。
たった500円で温泉に入れる上に、湯上りには玄関の上にある広々した休憩室で休める。
その上全館くまなく見学させてもらったのだから、何か申し訳ない気がして、少しはお金を落として
行きたいと思うのだが食事もお茶もやっていない。なんと現在は素泊まりのみの宿なのである。
そういえば来たときに声をかけた係のおねえちゃんは外国人のようだったし、玄関も電気を消してあるなど
徹底的に省コスト化をしているようだ。
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帰りにフロントのお兄ちゃんと会話したところによると、2名なら週末でも7500円で泊まれるとあって
この日もほぼ満室なんだそうだ。へえ~!!話している横で子供連れのお客がやってきた。
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こんな歴史ある旅館も今やこういうセルフ形態の宿としてしか生きていけないというのは厳しい話で、
荒っぽく使われてしまうんじゃないかと心配になる。しかし何とか生き延びて、いつかまた
歴史を付加価値にした憧れの高級旅館として復活してほしいなぁ。
安いうちに私も是非一度泊まりに来よう(苦笑)。
続く。
複雑な階段が魅惑的!
あちこちの細やかな意匠も興味深いです~
立ち寄り湯もお安いけど、宿泊も安い・・
あともう少し近ければ・・
しかし伊豆は遠い。なんでこんなに関西から行きにくいのか。
新幹線で往復2万、となればついついLCCで九州へ
飛んでしまうもんね(苦笑)