まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

駄知町を歩く。

2018-11-25 23:32:42 | ディテール
多治見からの続き。

モザミューでの講演会の翌日は車を借りて土岐市の方へ行ってみるが、道の駅・どんぶり会館は朝早すぎて開いておらず・・・
すりばち館はお休み。えーっ、シーズンオフだから?
※土日祭日は予約以外は休館らしい。ええっそうなの!?

駄知町は1000年以上続く焼き物の町。美濃のあたりでは町ごとに作る商品が決まっていて住み分けして
いたという。駄知町ではどんぶりを専門に作り、その原料や製品を運搬するために窯業関係者が自ら
駄知鉄道を敷設したほど栄えた。今もどんぶり生産日本一なのだとか。
今ではもちろんいろんな器が作られていて窯屋めぐりもできるというのでちょっと歩いてみるが、
日曜はどこもお休みのよう。。。
丹山窯が開いているようだったので入って行く。割と大きい規模でやっておられ、表の倉庫には
大量生産品らしい商品が山積みになっていた。
ギャラリー(お店)は実は閉まっていたのだけど開けて下さって、見せてもらうと、可憐な野の花を手描き
したものや、釉薬の色あいが美しいもの、おしゃれ雑貨風のものなど、こだわりの器が並んでいた。
奥さんとお話をしていると工場を案内していただけることに。


絵付けの作業場。道具も使いやすいようにいろいろ転用したり工夫してある。




奥の工場は、何とこんな木造土壁の建物でめちゃくちゃ古そう・・・そしてめちゃくちゃ寒そう。




半分オートメーションになっているのが面白いなぁ。これが回転寿司のようにガコガコと動くのだ。


こちらは少し新しい建物で、頭の上をスキー場のリフトみたいなのが回っている。
ぐるっと室内一周する間に乾燥する。




そしてこちらは巨大なガス窯。交互に使う2つの窯と、還元用の少し小さい窯があった。


窯の扉の横に秋葉山のお札が祀られていたのが、ずっと昔から続いている生業であることを感じさせる。

思わぬ工場見学ができて楽しかった!
ちょうど東京?かどこかで開催されている陶器市に商品を出してしまっていて少ないんですよ、、と
言われていたが、気に行ったお茶碗を見つけて購入。使いやすくて気に入っている。
ありがとうございました~~

また歩き出すが、あまり観光向けの町ではないのだろう、日曜はどこの窯も休みのようで、お店もないし
だいぶ寂れた感が・・・


ここでも多くの町と同じように、昭和40年代頃以降産業構造が変わって、やめた家が多いのだろう。
タイルも昭和レトロなものが多い。




玉石垣を防護するためか、大きな石が埋め込まれた石垣。


美容院だったかの床タイル。




株式会社一久の全面小口タイル貼りの社屋。色合いがきれい。


社名のプレートも焼き物。さすが!


マップに載っていた塀を見に行くと、こんなの。


漆喰をはさんで瓦を積み重ねてある。クリームをサンドしたウエハースみたい(笑)
まぁそんなに古いものではなさそうだ。


理容院のモヤモヤタイル。青色が鮮やか!


このタイル、赤色のはたまに見るけど、白のは初めて。手作り風に見えるけど型押しタイルだな。


朝日新聞サービスアンカーになっていたこの建物、立派なうだつ(?)つきの全面二丁掛タイル貼り、
2階は縦長窓、1階の入口は両開き扉。元は何だったんだろう?気になるなぁ~


かつての繁栄を思わせる建物がちょくちょくあるんだけど・・・寂しい。

続く

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