まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

鞆の路地をうろつく

2019-09-12 23:36:59 | 建物・まちなみ
鞆の浦の続き。

鞆の浦はJR福山駅からバスで30分の距離にあり、ここから今日のトークショー会場がある尾道へ行こうとすると
またバスで30分かけて福山へ戻り、鉄道に乗り換えて行くということになる。不毛・・・
古代より潮待ちの港として知られた鞆の浦は、瀬戸内海を介して沿岸のまちと直接つながっていた。
新幹線などに乗らなくても海の道を行けばいいじゃないか!そう、尾道~鞆の浦を1時間で結ぶ素敵な航路があるのだ!


土日祝日のみだが定期的に運航しているのがいい(季節も限定されているかもしれない)。定期航路好きの私としては
是非とも乗ってみたいと思っていたのだが・・・便が少ないな(汗)。11時と14時の2便のみ。太田家住宅を見て
すぐ乗り場へ行けば14時の便に乗れたかもしれないが、雨も止んでいるし、やっぱり鞆の浦のまち歩きは楽しい。
少々悩んだが、船は次回に取っておくことにして、ぎりぎりまで鞆の浦で遊んで行くことにしよう。


港周辺に固まったまちの道は細く通過交通はない。福山駅からのバスもUターンして折り返すのだ。
車の入らないヒューマンスケールの道だから安心してふらふらできる(笑)
鞆のまちや街路は江戸時代からほとんど全くと言っていいほど変わっていないのだとか。


特に太田家の裏の路地はため息が出るほど美しい。クールななまこ壁。


角の落ちた石の基礎。この石は瀬戸内産の北木石だろうか。


風雨に洗われた板壁、船板を使った部分もあるな。船板の壁は転用という意味でも、意匠の面でも大好きだ。


杉皮を張った壁も味があっていいなぁ。ほんとに、日本の家は壁ひとつとっても表情豊かで美しい。


ベンガラ色に塗られた家。


高鞆と言う銘柄のお酒を作っていた石井酒造場は13代続く造り酒屋だったが廃業、「高鞆」の銘柄もなくなって
しまったようだ。「稜威(いづ)の高鞆」とは、昔の武具の一種で、鞆の浦の地名の由来の一説になっている。


しもたやの2階のなまこ壁を見上げながら歩くのも楽しい。ダイヤ柄のなまこ壁。


花柄のスタンプを押したような、これもなまこ壁なんだろうか!?近くで見てみたいな。




ちょっと海沿いの道をまちはずれの方へと歩いていくとすぐに生活感のあるまちが現れる。


古い共同井戸や神社もぽつぽつと残っている。井戸のそばにはいつも神様が祀られている。




人一人が通れる幅の路地。ここに面して建つ民家。もともとここがメインの道だったのだろうか。




中央に扇型が入ったなまこ壁。


2階の窓の枠が何か忍者っぽい(笑)


続く

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