まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

北沢産業専用線跡をたどる ~その3

2011-01-24 00:56:21 | 鉄道風景
その2からの続き。

おっ、あれか!!
築堤は土手と同じ高さだがいったん切れていて、間に深い谷ができている。
あぁこれでは向こう側から見えないはずだ。


おおすごい!こんな状態でずっと残っているとは!
うれしくて土手を駆け下りる(笑)。


下から見上げるとめちゃ高い!5mぐらいあるだろうか。ここでも草はきれいに刈られていて
上るのも楽々だ。


築堤の上に上ると河川敷が見え、さっきいた対岸の土手も見えた。
正面の家あたりが廃線跡だな。川の上空に点線を描き、この築堤までつないでみよう。




振り返ると、実線となったレールははるか向こうまで伸びている。
あぁ、列車がやって来そうな気がする。。。

たそがれてゆく風景を見渡しながら徐々に下りてくると、畑の脇でおっちゃんらが
酒盛りをしていた(笑)。

しかし完全に地平降りてきたあたりから、今までとちょっと様子が違ってきた。
横の畑の資材や何やがはみ出してきている、コンクリートブロックがおいてある、
古いカーペットが敷いてある、ついにはレールの間で何かの燃えかすがくすぶっていた。

今まで見た人里に残る廃線跡は往々にしてこんな感じであり、古い線路敷には沿線の
人々の生活がはみ出し、勝手に使われる。それがエスカレートしたり、初めから
そういう懸念があると鉄道会社は、がんじがらめのフェンスを張り巡らすか、
または廃止するやいなやさっさと敷地を売り払ってしまうのだろう。
そう考えるとここまでの廃線跡の美しさが奇跡的であることがわかるだろう。
もしかしたら数年に一度の手入れの直後だったのかもしれないが。

さて3度目の宅地化エリアを抜けると道路がオーバークロスしている。これは新しい
ものだろうが、宅地の道路より明らかに広いスパンであるのを見ると、線路敷が
道路と宅地の一部に当てられたと想像する。




ここを抜けるとお寺の駐車場になっていて、そのまま中川の土手道に上がっていく。


最近改修されたらしい堤防は、ゴルフ練習場やグラウンドの横をはるかに続いているが、
鉄道は堤防の上を走っていたのか下を走っていたのかわからない。
西芝電機はこのあたりかと思うが引込線の痕跡ももう全くわからない。
しかしこの広い河口をこれ以上歩くのは苦痛。。。。まぁここまで残っていたら
十分、満足!!


川はもうほとんど海だ。

日も落ちてきて寒さも半端じゃなくなってきた。
さて、さっきおっちゃんがバス停があると言っていたな。
・・・・えっ、3時間に1本ペース・・・やっぱり。
結局JR網干駅まで、約1時間歩いたよ。

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2 コメント

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北沢商店網干鉄道 (マユ35)
2011-01-30 12:49:33
以前は「北沢商店」の屋号でしたね。現役の頃は、揖保川に架かる鉄橋が、明治中期のものを転用したことで有名でしたが・・・。
返信する
マユ35さん、 (ぷにょ)
2011-01-30 15:22:37
あの揖保川に明治中期の鉄橋がかかっていたのですか。。。
それは壮観だっただろうなぁ。
鉄橋は堤防の改修時に撤去されてしまったのですねぇ。
でも他の部分はあんなに残っていて驚きました。
返信する

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