その1からの続き。
踏切だ。黄色く塗られた柵で仕切られているが雰囲気は現役の時から全く変わって
いないように見える。
枯れ草は短く刈られ手入れが行きとどいている。北沢産業鉄道事務所がしているのか
近隣の人がしているのか、わからないが、まさか廃線跡探訪者が歩きやすいよう、
見やすいようにしてくれているわけではあるまい。どちらにしてもすっきりと清潔に
保たれたこの廃線跡は、あぁなんて素敵なんだろう。
田んぼとの間に石の境界標がひっそりと建っていた。「東芝」の文字が読める。
東芝、西芝電機、北沢産業と、この地の企業の発展に寄与してきたのだな。
しかしほんとに、この線路は20年も前に廃止されたとは思えないほど、きれいな状態で
おかれている。もしや、またいつか使えるように・・との考えがあるのではと本気で
思ってしまいそうなほどである。
しかし、それはないと言い放つかのように、線路はまっすぐ住宅に突き当たっていた。
宅地になった一角をすぎるとまた線路跡は姿を現す。中央分離帯(?)の部分が面白い
空間だ。柵の横にはアングル材を溶接した手作りっぽいバッテン標識が転がっていた。
その向こうは駐車場。フェンス沿いに歩く。
段違いになった東芝の塀、この隙間へ線路が引き込まれていたのだな。
細長い空地はさらに先へ続くがそこからは立入禁止。迂回しよう。
セブンイレブンにて単4アルカリ電池を購入。慰め程度だがないよりましか。
いつもなら100均で買うのだが仕方ない。
1枚撮ってはOFFにし、カメラを手で覆って電池を温め、と、涙ぐましい努力でまだ
なんとか電源を保っている。
さて東芝の工場の南側に来ると線路はまた復活だ。実に粘り強い(笑)。
ところどころに、田んぼや畑から1.5mほどの高さの築堤上に上る階段がチマチマと
作られている。こういうのも、美しい日本の田園風景だなぁと思う。
また踏切が現れた。5差路?に川まで交差しているという複雑な形の交差点だ。
線路は片側しか残っていないが、いったいどうなっていたのだろう??
上からアスファルトをかぶせられたレールの自己主張も途中で力尽き、2度目の宅地化
エリアにぶつかる。
宅地の先には青々と草の茂った土手が見えてきた。揖保川の堤防である。
堤防は鉄道の廃止以降に改修されたのか、民家の列の延長線上には橋も橋台さえも
見あたらない。道路際は間知石積みの土留めとなっているが、その一部分だけ天端が
水平になっているのに気づいた。幅5~6m、位置的にもちょうどこのあたり。石の
質感も横の部分と違ってちょっと古そうに見えるのは気のせいか。
この石積みが改修時に積まれたものなら偶然なのかもしれないが、線路敷の位置を示す
痕跡と思いたい。
土手に上がってみる。もとはここに鉄橋があったとか。渡ったところから線路の続きが
残っているらしいのだが、築堤らしきものは全く見えない。
ぴゅーぴゅーと寒風吹きつける橋を渡って行く。寒い。。。だいぶ歩いてきたが戻りは
バスとかあるんだろうか。歩きだと日が落ちたらつらいなぁ。。引き返そうかという
思いもよぎりつつ、何とか対岸まで来た。
その3に続く。
踏切だ。黄色く塗られた柵で仕切られているが雰囲気は現役の時から全く変わって
いないように見える。
枯れ草は短く刈られ手入れが行きとどいている。北沢産業鉄道事務所がしているのか
近隣の人がしているのか、わからないが、まさか廃線跡探訪者が歩きやすいよう、
見やすいようにしてくれているわけではあるまい。どちらにしてもすっきりと清潔に
保たれたこの廃線跡は、あぁなんて素敵なんだろう。
田んぼとの間に石の境界標がひっそりと建っていた。「東芝」の文字が読める。
東芝、西芝電機、北沢産業と、この地の企業の発展に寄与してきたのだな。
しかしほんとに、この線路は20年も前に廃止されたとは思えないほど、きれいな状態で
おかれている。もしや、またいつか使えるように・・との考えがあるのではと本気で
思ってしまいそうなほどである。
しかし、それはないと言い放つかのように、線路はまっすぐ住宅に突き当たっていた。
宅地になった一角をすぎるとまた線路跡は姿を現す。中央分離帯(?)の部分が面白い
空間だ。柵の横にはアングル材を溶接した手作りっぽいバッテン標識が転がっていた。
その向こうは駐車場。フェンス沿いに歩く。
段違いになった東芝の塀、この隙間へ線路が引き込まれていたのだな。
細長い空地はさらに先へ続くがそこからは立入禁止。迂回しよう。
セブンイレブンにて単4アルカリ電池を購入。慰め程度だがないよりましか。
いつもなら100均で買うのだが仕方ない。
1枚撮ってはOFFにし、カメラを手で覆って電池を温め、と、涙ぐましい努力でまだ
なんとか電源を保っている。
さて東芝の工場の南側に来ると線路はまた復活だ。実に粘り強い(笑)。
ところどころに、田んぼや畑から1.5mほどの高さの築堤上に上る階段がチマチマと
作られている。こういうのも、美しい日本の田園風景だなぁと思う。
また踏切が現れた。5差路?に川まで交差しているという複雑な形の交差点だ。
線路は片側しか残っていないが、いったいどうなっていたのだろう??
上からアスファルトをかぶせられたレールの自己主張も途中で力尽き、2度目の宅地化
エリアにぶつかる。
宅地の先には青々と草の茂った土手が見えてきた。揖保川の堤防である。
堤防は鉄道の廃止以降に改修されたのか、民家の列の延長線上には橋も橋台さえも
見あたらない。道路際は間知石積みの土留めとなっているが、その一部分だけ天端が
水平になっているのに気づいた。幅5~6m、位置的にもちょうどこのあたり。石の
質感も横の部分と違ってちょっと古そうに見えるのは気のせいか。
この石積みが改修時に積まれたものなら偶然なのかもしれないが、線路敷の位置を示す
痕跡と思いたい。
土手に上がってみる。もとはここに鉄橋があったとか。渡ったところから線路の続きが
残っているらしいのだが、築堤らしきものは全く見えない。
ぴゅーぴゅーと寒風吹きつける橋を渡って行く。寒い。。。だいぶ歩いてきたが戻りは
バスとかあるんだろうか。歩きだと日が落ちたらつらいなぁ。。引き返そうかという
思いもよぎりつつ、何とか対岸まで来た。
その3に続く。
この近くで生まれ育ったのですね!
平成になる前後にはまだそんなふうに車両が走っていたのですね!
私がここを訪ねたのももう10年前になりますが、とてもいい風景で、寒い中感激しっぱなしで歩いたことが思い出されます。今頃はどうなっているのでしょうね・・・
当時の夏休みの自由研究を集めたら、すごくいい資料集になるのではないでしょうか!?