鞆の浦からの続き。
18:00からのトークイベントに間に合うよう鞆の浦から尾道へ移動。駅前の旅館にチェックインして荷物を置き、
ドロドロのタイルを水道で洗ってから(笑)、会場である「松翠園大広間」へ向かう。それは元旅館の建物で、
Googleマップで見ると尾道駅の目の前らしいのだが、そんな大広間のある建物などどこにあるのだ!?
尾道には3~4回は来ているが、駅の北側はいきなり急峻な崖がそそり立ち、そこに小さな建物がへばりついている
ような感じだったはず・・・半信半疑のまま駅前まで歩いてくるとちょうどOさんと合ったので入口へ案内してもらう。
えっ、これか!?古い門柱だけが道路際に立っており、上へ向かう急な階段が左へ折れている。しかし正面に見えて
いる建物は普通の家っぽい。わけの分からないまま上っていくとタイル貼りの建物が現れた。
これなのか?入口から覗き込むと、、、、うおぉぉぉ~~~っ!?
建物の中に入ったはずなのに、右側の壁は石垣じゃないか!かなり古そうな間知石積み。ドキドキしてきた。。。
そして、、、なんじゃこりゃあ~~~~!!!巨大な岩が目の前にせり出し、行く手を阻むかのような圧迫感。
いったいここはどこ!?自分がいったいどこへ向かっているのかもう分からなくなってきたが・・・
岩の上によじ登るような階段に興奮~~!!
何かどこかで見たような、どこかの迷路宿でこういう通路があったような・・・
岩のトンネルを抜けると、階段はさらに続く。雨よけの屋根や灯りがついていてようやく旅館のアプローチっぽい
雰囲気になってきたな。
そしてついに・・・建物の玄関部分が見えてきた。あぁ、ほんとにあったんだ(笑)
さぁ着いた、と思ったら、、、うわっ!!これは!!斜行ダムウェイターじゃないの!!
今上ってきた階段沿いにレールがあったのか!気づかなかったとは迂闊だった・・・
確かにこの崖の上まで物を運ぶのは人力では辛すぎる。。。しかし、よくあるみかん山モノレール(モノラック)では
なく、懸垂型のモノレールで、ちゃんと箱まで残っているから面白い!!水平を保ったまま上まで運べるように
なっているから、やっぱりこれはダムウェイターで、料理を運んでいたに違いない。
いやぁ~~会場にたどり着くまでにこれだけ楽しめるなんて、素敵なアプローチだな!!
建物もまたすごい。戦後間もなく建てられたという旅館、松翠園の離れの宴会場大広間で、宿泊客や地元の人々が
宴を楽しんだ場所だったが、いつしか廃業、長らく放置され荒廃していたものを、NPO法人尾道空き家再生
プロジェクトの有志が2016年から自らの手で再生に取り組んでいるという。 →公式サイト
寄り付き(玄関)からいきなり、扇形の窓、天井の扇垂木など、思わず立ち止まってしまうような意匠が現れる。
洋小屋トラスで架構された60畳の座敷は折上げ格天井。壁には松やひょうたん型の透かし窓、建具もひねりのある
デザイン。舞台と床の間もついている。
※すでに大勢の人がいたので部屋全体の写真を撮れず・・・
そして座敷囲むように廊下、というか広縁がぐるりと回っており、ここから尾道のまちから海、向島まで一望できる
スペシャル展望台なのだ。いいなぁ!!※明るいうちに写真を撮るのを忘れていた(汗)
しかしこれだけの建物を、よくこの崖上に建てたものだ。大型トラックどころか軽トラでさえ横付けできないのに
どうやって部材を運んだのだろう。あのダムウェイターで?まさかね!?
そしてトークショーはこのNPO尾道空き家プロジェクトの理事でもあり、最近「台湾日式建築紀行」という本を
台湾で出版され一躍台湾で日式建築のカリスマ的存在になった、一級建築士の渡邊義孝さんが聞き手。
ゲストは台北で2011年に日式宿舎をリノベーションした「青田七六」というカフェレストランをオープンさせた、
台湾の空き家再生の第一人者、水瓶子さん。そして、台北在住で台湾のY字路についての本も(台湾で)出されている
(私はその本を持っていた)文筆家の栖来ひかりさんが通訳という超豪華な顔ぶれで、「日式建築リノベーション最前線」
について語り合うというのだから、台湾のまち好きの私としては、万難を排して参加しないわけにはいかないだろう。
期待通り、最初から最後までとても面白く、前のめりで聞き入った(笑)。
私もこれまで十数回台湾へ行き、たくさんの建物やまちを見てきたが、(これまでの台湾の記事一覧 →こちら)
外から見ているだけでは分からない内部事情や専門的見地からのいろんな話が聞けて本当に充実していた。
内容が盛りだくさんで時間が押し気味だったけど、どうせ尾道に泊まるのだしこのまま延々話を聞きたいと思うぐらい(笑)
是非第2弾を関西でやってほしいなぁ!
トークショーのあともOさんやびんみんさんたちと一緒に楽しい時間を過ごしたのだった。
あぁ、大雨予報のため一瞬尾道行きをパスしようかとの考えも頭をよぎったのだったが、負けずに尾道に来て本当によかった!
結局この日、雨は大して降らなかった。
続く。
18:00からのトークイベントに間に合うよう鞆の浦から尾道へ移動。駅前の旅館にチェックインして荷物を置き、
ドロドロのタイルを水道で洗ってから(笑)、会場である「松翠園大広間」へ向かう。それは元旅館の建物で、
Googleマップで見ると尾道駅の目の前らしいのだが、そんな大広間のある建物などどこにあるのだ!?
尾道には3~4回は来ているが、駅の北側はいきなり急峻な崖がそそり立ち、そこに小さな建物がへばりついている
ような感じだったはず・・・半信半疑のまま駅前まで歩いてくるとちょうどOさんと合ったので入口へ案内してもらう。
えっ、これか!?古い門柱だけが道路際に立っており、上へ向かう急な階段が左へ折れている。しかし正面に見えて
いる建物は普通の家っぽい。わけの分からないまま上っていくとタイル貼りの建物が現れた。
これなのか?入口から覗き込むと、、、、うおぉぉぉ~~~っ!?
建物の中に入ったはずなのに、右側の壁は石垣じゃないか!かなり古そうな間知石積み。ドキドキしてきた。。。
そして、、、なんじゃこりゃあ~~~~!!!巨大な岩が目の前にせり出し、行く手を阻むかのような圧迫感。
いったいここはどこ!?自分がいったいどこへ向かっているのかもう分からなくなってきたが・・・
岩の上によじ登るような階段に興奮~~!!
何かどこかで見たような、どこかの迷路宿でこういう通路があったような・・・
岩のトンネルを抜けると、階段はさらに続く。雨よけの屋根や灯りがついていてようやく旅館のアプローチっぽい
雰囲気になってきたな。
そしてついに・・・建物の玄関部分が見えてきた。あぁ、ほんとにあったんだ(笑)
さぁ着いた、と思ったら、、、うわっ!!これは!!斜行ダムウェイターじゃないの!!
今上ってきた階段沿いにレールがあったのか!気づかなかったとは迂闊だった・・・
確かにこの崖の上まで物を運ぶのは人力では辛すぎる。。。しかし、よくあるみかん山モノレール(モノラック)では
なく、懸垂型のモノレールで、ちゃんと箱まで残っているから面白い!!水平を保ったまま上まで運べるように
なっているから、やっぱりこれはダムウェイターで、料理を運んでいたに違いない。
いやぁ~~会場にたどり着くまでにこれだけ楽しめるなんて、素敵なアプローチだな!!
建物もまたすごい。戦後間もなく建てられたという旅館、松翠園の離れの宴会場大広間で、宿泊客や地元の人々が
宴を楽しんだ場所だったが、いつしか廃業、長らく放置され荒廃していたものを、NPO法人尾道空き家再生
プロジェクトの有志が2016年から自らの手で再生に取り組んでいるという。 →公式サイト
寄り付き(玄関)からいきなり、扇形の窓、天井の扇垂木など、思わず立ち止まってしまうような意匠が現れる。
洋小屋トラスで架構された60畳の座敷は折上げ格天井。壁には松やひょうたん型の透かし窓、建具もひねりのある
デザイン。舞台と床の間もついている。
※すでに大勢の人がいたので部屋全体の写真を撮れず・・・
そして座敷囲むように廊下、というか広縁がぐるりと回っており、ここから尾道のまちから海、向島まで一望できる
スペシャル展望台なのだ。いいなぁ!!※明るいうちに写真を撮るのを忘れていた(汗)
しかしこれだけの建物を、よくこの崖上に建てたものだ。大型トラックどころか軽トラでさえ横付けできないのに
どうやって部材を運んだのだろう。あのダムウェイターで?まさかね!?
そしてトークショーはこのNPO尾道空き家プロジェクトの理事でもあり、最近「台湾日式建築紀行」という本を
台湾で出版され一躍台湾で日式建築のカリスマ的存在になった、一級建築士の渡邊義孝さんが聞き手。
ゲストは台北で2011年に日式宿舎をリノベーションした「青田七六」というカフェレストランをオープンさせた、
台湾の空き家再生の第一人者、水瓶子さん。そして、台北在住で台湾のY字路についての本も(台湾で)出されている
(私はその本を持っていた)文筆家の栖来ひかりさんが通訳という超豪華な顔ぶれで、「日式建築リノベーション最前線」
について語り合うというのだから、台湾のまち好きの私としては、万難を排して参加しないわけにはいかないだろう。
期待通り、最初から最後までとても面白く、前のめりで聞き入った(笑)。
私もこれまで十数回台湾へ行き、たくさんの建物やまちを見てきたが、(これまでの台湾の記事一覧 →こちら)
外から見ているだけでは分からない内部事情や専門的見地からのいろんな話が聞けて本当に充実していた。
内容が盛りだくさんで時間が押し気味だったけど、どうせ尾道に泊まるのだしこのまま延々話を聞きたいと思うぐらい(笑)
是非第2弾を関西でやってほしいなぁ!
トークショーのあともOさんやびんみんさんたちと一緒に楽しい時間を過ごしたのだった。
あぁ、大雨予報のため一瞬尾道行きをパスしようかとの考えも頭をよぎったのだったが、負けずに尾道に来て本当によかった!
結局この日、雨は大して降らなかった。
続く。
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