3冊一気に読了しました。
先生が講演でお話なさった子どもたちの様子がリアルによみがえってきました。
夜回り先生のご著書は数冊読んだことがありますが、
このコミックは一番端的に先生が関わってこられた子どもたちの事情や環境、
そして先生ご自身の情熱、社会の諸問題がよく伝わってきます。
夜回り先生が現役の高校教師だった頃は、家の息子たちは小・中学生だったと思います。
80年代のいじめ時代後で、
学校はそれ以前とまた現在の状態ほど荒れてはいなかったと記憶していますが、
卒業式に、ある先生が卒業生に送る言葉として、
「高校をやめないで」と切にお話なさっていたことが印象的だったのですが、
後になって、先生のあの時のことばや祈りが真にわかるような気がしました。
夜回り先生の偉業はやはり特異的ですが、
日々の教育現場で先生と同じような闘いをなさっている教師は多いのだろうと推測できます。
昨年、教員免許更新講習を受講する前に、
県立学校臨時的任用職員等候補者として登録する必要がありました。
その時に、県教育委員会教育局行政部教職員人事課で受付をしてくださった担当者は私に
「定時制でもいいですか?」と聞かれました。
年齢的にも、そして公教育で教えた経験のない私が採用される可能性はただでさえ低い、
もし万が一あるとしたら、定時制だったのかもしれません。
英語教室の時間帯は夕方から夜、そして数か月バイトした塾は夜のお仕事
即座に「はい」と答えました。
英語教室の生徒さんも塾に通っていた生徒さんたちも
夜回り先生が関わってこられた子どもたちのように深刻なケースは無いと思われます。
しかし、コミックにあるような貧困からくるケースは少ないにせよ、
これまでの経験から、彼らの身近なところでは似たようなケースがあったように思われます。
英語につまずいた生徒に対する対応はできると思っています。
↓アマゾンのサイトではKindle版が手に入るようです。
夜回り先生(1) | |
水谷修,土田世紀 | |
小学館 |