2024年の本屋大賞にノミネートされたと新聞に載っていたので、
図書館に予約して、忘れた頃に届きました。
分厚い本です。

ネネは、オウムではなく、ヨウムという鳥。
(ヨウムなんて、知らなかったなぁ~)
左が「オウム目インコ科」のヨウム。灰色の身体で、大型のインコの感じ。
右が「オウム目オウム科」のオウム。大型で、頭部の長い羽根が特徴です。
ヨウムは知能が高い種として知られており、
人の言葉を真似、意味を理解してコミュニケーションをとることができるそうです。
この作品の中でも、その能力を遺憾なく発揮しています。

*
水車を利用してソバの実を挽く水車小屋で、
石臼の様子を見張る役目のネネ。
物語は1981年から始まります。
18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で、
周りの人たちに助けられ、支えられて生きていく40年間を描いた小説です。
人々から受けた恩を、今度は他の人に渡していくという、
淡々とした優しさのつながりが心に静かに響く、良い作品でした。