11月9日(金) 33℃ 朝方は22℃
「皆さま、当機はまもなく着陸態勢に入ります。お手元の時計を300年前にお戻しください。」で始まる、リヤド(サウジアラビアの首都)在住外交官の妻の手記を読んだ。300年はオーバーとしても、気持ちはわかる。
今朝は7時半ごろが満潮なので、8時半ごろいつもの釣り場に到着したが、波がある。風向きは先週と逆で北西の海風。水も冷たくなっている。風のせいか、今週も釣り人は少なく、8人しか出ていない。満潮のあとは、なかなか水位が下がらず、干潮の時間が過ぎてもなかなか水位が上がらない。月齢で、インド洋の水位は時間とともにサインカーブを描くが、紅海の入り口のマンダブ海峡が狭く、浅いため、それが堰のように作用し、満潮時はインド洋から海水が流れ込み、干潮時は出ていくため、紅海の干満には時間のズレが生じるようだ。
先月シンガポールに帰ったGさんの置き土産のロッドを持ってきた。4.2mと長く、磯釣りには便利だが、腰までつかって釣りをするには、扱いにくい。佐々木小次郎だ。いつも使っている竿の2倍近い長さなので、食いついた魚が、足もとの根に逃げ込むのは防ぐことができるが、ルアーを投げることができない。Gさんはすでに帰国したFさんから譲り受けたものなので、私に譲ってくれた。今日は、餌釣りに専念。
先週、さんざん糸を切られたので、今回は5号の糸をハリスに使った。ミチ糸と同じ太さだ、最初の岩場で小さなクマドリとユカタハタをすぐ上げたあと、なかなか釣れないので、場所を変えたら、すぐハタが連続して釣れた。釣り師は、気が短いほうが向いている。魚のいない所に糸を垂れても釣れない。釣れないときは、こまめに移動する方がいい。
ところが、ちょっと大きな当たりがあったと思ったら、糸を切られてしまった。次に同じ場所に入れたら、今度は釣り針を折られてしまった。また釣り針を取り換えてやったら、また切られた。なにか大物がいるのか。またはウツボか。しつこく、4回目に挑戦すると、少し強い引きでやっと上がってきた。クマドリの大物。22cmあった。先週からの犯人はこいつらしい。歯が鋭いので、簡単に糸を切られる。
結局、6本用意した釣り針を4本までクマドリで無くして、最後の1本が根掛かりしたところでギブアップ。釣果はハタ3枚、クマドリ3枚、カサゴとベラを1尾ずつ。ほぼ平均的な釣果。クマドリが22cm、20cmと比較的大きいので、今日は捨てず、刺身にすることにした。
(クマドリ)
早速帰って、下ごしらえ。ハタとカサゴは乾燥すると鱗が取れにくくなるので、すぐに鱗を落とし、内臓を取り除く。鱗は、透明なポリエチレンの袋の中で掻き取る。初めて、台所で鱗を落としたとき、包丁を使ってやったら、台所中に飛び散って片づけるのに苦労したが、ポリ袋の中で、日本で買ってきた鱗落としを使うと、後始末が楽にできる。下ごしらえしたハタとカサゴは、冷蔵庫で、明日の夕食。
次は問題のクマドリ。ペンチを2本用意して皮をはごうとしたら、身まで皮と一緒にはげそうになったので、仕方なく包丁で皮をはいだ。魚の刺身はふつう3枚におろす必要があるが、クマドリは皮を含めて、5枚におろすようなものだ。ステンレス包丁よりはましだが、日本から持ってきた鋼製の包丁でも、なかなか皮が切れず、「たった一皿の刺身のために、何でここまで手間をかけなきゃならんのか?」と自問自答しながらも、なんとか刺身が出来上がった。夕食まで冷蔵庫で保管。
クマドリは、紋柄カワハギの仲間で、黄色い縞模様が、歌舞伎の隈取りに似ていることから名前が付けられた。ハタを釣ろうとするのに横から餌をとる外道だ。皮が硬くて料理が面倒なので、釣れてもいつもは捨てているが、今回は少しサイズが大きかったので料理に挑戦してみた。面倒なので、もう2度とやりたくないと思いながらも、久しぶりの刺身はうまかった。サイズによっては、また考えよう。
「皆さま、当機はまもなく着陸態勢に入ります。お手元の時計を300年前にお戻しください。」で始まる、リヤド(サウジアラビアの首都)在住外交官の妻の手記を読んだ。300年はオーバーとしても、気持ちはわかる。
今朝は7時半ごろが満潮なので、8時半ごろいつもの釣り場に到着したが、波がある。風向きは先週と逆で北西の海風。水も冷たくなっている。風のせいか、今週も釣り人は少なく、8人しか出ていない。満潮のあとは、なかなか水位が下がらず、干潮の時間が過ぎてもなかなか水位が上がらない。月齢で、インド洋の水位は時間とともにサインカーブを描くが、紅海の入り口のマンダブ海峡が狭く、浅いため、それが堰のように作用し、満潮時はインド洋から海水が流れ込み、干潮時は出ていくため、紅海の干満には時間のズレが生じるようだ。
先月シンガポールに帰ったGさんの置き土産のロッドを持ってきた。4.2mと長く、磯釣りには便利だが、腰までつかって釣りをするには、扱いにくい。佐々木小次郎だ。いつも使っている竿の2倍近い長さなので、食いついた魚が、足もとの根に逃げ込むのは防ぐことができるが、ルアーを投げることができない。Gさんはすでに帰国したFさんから譲り受けたものなので、私に譲ってくれた。今日は、餌釣りに専念。
先週、さんざん糸を切られたので、今回は5号の糸をハリスに使った。ミチ糸と同じ太さだ、最初の岩場で小さなクマドリとユカタハタをすぐ上げたあと、なかなか釣れないので、場所を変えたら、すぐハタが連続して釣れた。釣り師は、気が短いほうが向いている。魚のいない所に糸を垂れても釣れない。釣れないときは、こまめに移動する方がいい。
ところが、ちょっと大きな当たりがあったと思ったら、糸を切られてしまった。次に同じ場所に入れたら、今度は釣り針を折られてしまった。また釣り針を取り換えてやったら、また切られた。なにか大物がいるのか。またはウツボか。しつこく、4回目に挑戦すると、少し強い引きでやっと上がってきた。クマドリの大物。22cmあった。先週からの犯人はこいつらしい。歯が鋭いので、簡単に糸を切られる。
結局、6本用意した釣り針を4本までクマドリで無くして、最後の1本が根掛かりしたところでギブアップ。釣果はハタ3枚、クマドリ3枚、カサゴとベラを1尾ずつ。ほぼ平均的な釣果。クマドリが22cm、20cmと比較的大きいので、今日は捨てず、刺身にすることにした。
(クマドリ)
早速帰って、下ごしらえ。ハタとカサゴは乾燥すると鱗が取れにくくなるので、すぐに鱗を落とし、内臓を取り除く。鱗は、透明なポリエチレンの袋の中で掻き取る。初めて、台所で鱗を落としたとき、包丁を使ってやったら、台所中に飛び散って片づけるのに苦労したが、ポリ袋の中で、日本で買ってきた鱗落としを使うと、後始末が楽にできる。下ごしらえしたハタとカサゴは、冷蔵庫で、明日の夕食。
次は問題のクマドリ。ペンチを2本用意して皮をはごうとしたら、身まで皮と一緒にはげそうになったので、仕方なく包丁で皮をはいだ。魚の刺身はふつう3枚におろす必要があるが、クマドリは皮を含めて、5枚におろすようなものだ。ステンレス包丁よりはましだが、日本から持ってきた鋼製の包丁でも、なかなか皮が切れず、「たった一皿の刺身のために、何でここまで手間をかけなきゃならんのか?」と自問自答しながらも、なんとか刺身が出来上がった。夕食まで冷蔵庫で保管。
クマドリは、紋柄カワハギの仲間で、黄色い縞模様が、歌舞伎の隈取りに似ていることから名前が付けられた。ハタを釣ろうとするのに横から餌をとる外道だ。皮が硬くて料理が面倒なので、釣れてもいつもは捨てているが、今回は少しサイズが大きかったので料理に挑戦してみた。面倒なので、もう2度とやりたくないと思いながらも、久しぶりの刺身はうまかった。サイズによっては、また考えよう。
カワハギの仲間なんですね。
カワハギってつるっと皮が剥げるからかわはぎって言うと思っていましたが、クマドリ君は違うのですね。
3枚おろしが5枚おろしになるとは・・・
隈取り化粧の濃さが判ります。