アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

黄金鯵(コガネアジ)

2008年05月02日 | 雑感
5月2日(金) 快晴

10年前、シンガポールで仕事をしていたころ、いっしょにプーケットやメナドにダイビングに行ったHさんが赴任して来たので、今日は初めての紅海を味わってもらおうと、いつもの釣り場に案内した。

朝4時20分が満潮で、10時半が干潮。下げ潮での実績が少ないのであまり期待はできない。朝7時前の海は、すこし波があり、濁っている。先週のようなべた凪でしかもイルカが来ているコンディションよりは釣りにはよさそうだが、初体験のHさんには、岩礁の足場が悪く、時々波に押されて尻もちをついたりしている。半ズボンでは怪我をすることを理解してもらえたが、事前に話していたので上下そろいの薄手のスイムスーツに身を固め、準備万端のいでたち。

最初は、M君が帰国時において行ったスプーンを試してみる。小さいルアーだが、尻尾についたスプーン型のメタルが踊って目立つので、案外釣れるかもしれない。7時頃、釣り始めて間もなく、突然の強い引き。こんなに早く当たりがくるとは。Hさんはまだ竿の準備中で、タモの助けをお願いできない。道糸は6号だが、あまり無理をせず、泳がせながらゆっくりとリールを巻く。海の中に、平アジの白い腹が見えてきた。それが右に左に泳ぎまわる。この瞬間がいちばんのだいご味だ。

50cm級の大物で、やっと足もとまで上がって来たので、腰にさしたタモを取り、すくおうとした瞬間、ふわりと竿が軽くなり、アジはゆっくりと海の中に消えていった。タモですくおうと糸がゆるんだ瞬間に、フックが外れたようだ。ルアーが小型で、しかもフックが一個しかついておらず、針が外側に曲がっていた。アジの引く力はばかに出来ない。

Hさんに、話だけでなく、ルアーで釣れることを実際に見てもらったのですこしは面目がたったか。そのままスプーンで続けたが、当たりがないので、次は前回実績のあるRAPALAの大型ルアーXR-12(14cm)に変えてみた。2週間前、舟釣りでジェット天秤につけて投げたらルアーだけ飛んで行って無くしてしまったが、もう一個買っていたので本日新品の初トライ。

第一投目、いきなりヒットした。さすがRAPALA、メイド・イン・フィンランドと、今回は思いっきり巻き上げようとした途端、外れて、ルアーだけが空中を飛んで戻ってきた。7時20分、こんな短時間に2回もヒットするのはめずらしい。海の適度な濁りと、コンディションが釣りの季節になったのだろう。それ以降は当たりがないので、少し餌釣りで気分転換したが、Hさんは初回なのでルアーにこだわり、黙々と投げ続ける。餌釣りも、最初ユカタハタを上げたあとは、立て続けに根掛かりして、錘と針を2個無くしたので、またルアーにもどった。

当たりがないので、古い、イワシ型のルアーに替えてみた。これはこれまで実績なし。8時半を過ぎ、もう1時間以上当たりがないので、今日はルアーをあきらめて餌釣りで食事のおかずでも釣ろうと思っていたら、本日3度目のヒット。今回は慎重に引き上げ、3度目の正直でやっと取り込みに成功。3本フックのルアーだが、尻の1本だけが口にかかり、中央部の針が曲がっていたので、あぶなく逃がすところだった。

(コガネアジ40cmとユカタハタ20cm)

これまで、カスミアジと思っていたが、ブログ読者のコメントでコガネアジに訂正。カスミアジは、青色、黒色の斑点があるが、コガネアジは黄色やオレンジ色の斑点で物によっては全体が金色かかっているとの解説があるので、これまで釣ったものもほとんどはコガネアジのようだ。

早速今日はひとりで3枚におろしてみた。自分で包丁を入れるのは一年ぶりなので、あまりうまくさばけなかったが、早速半身を刺身で昼食にたいらげた。頭と、骨にタップリ残った身は、煮付けにすることにする。

Hさんは、「ここの生活は悪くないね。アパートは広いし、海はきれいだし、日本食のレストランはあるし。」と、来週からも釣りと潜りを楽しむと宣言。しかし、ひとつ重要なものが欠けている。次週から2週間は、一時帰国で里帰り。やはり日本がいい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿