新手の押し売り

１１月２６日（日）

せっかくの飛び石連休も、天気に恵まれなかった。京都見物に出かけたRivaは楽しめただろうか。

久しぶりに新居浜に帰り、のんびりしていたら、朝から来客があり、女房が玄関先で相手していた。時々、電話代が安くなるとか、インターネットがどうとか言っているので、気になって顔を出すと、若いお兄ちゃんがにこやかに何か説明している。

曰く、「電話代とインターネットで、月に１０００円はお得になります。今まで、ＮＴＴとプロバイダーに個別に支払っていた料金を、ＫＤＤＩで一括処理できるようになりました。」「ご安心ください。押し売りではありません。」「お宅様は、これまでＫＤＤＩとＮＴＴと両方の契約をされていましたが、これからは、ＫＤＤＩがまとめて処理します。」

まるで、全て決まったかのような説明に、少し胡散臭さを感じて、「インターネットのプロバイダーはどうなりますか。」と聞くと、「Ｄｉｏｎに変更していただきます。メールアドレスはそのままで、＠マークの後ろがdionに変わるだけで、簡単に変更できます。」と簡単におっしゃってくれる。

こちとら、１０年以上Niftyのお世話になっており、いろんなサービスが絡み合っているので、今更プロバイダーを変更したら、どんな影響が出るかわからない。月１０００円程度のメリットで、そんなリスクを負うわけにはいかない。

そこで、「申し訳ないですが、インターネットのプロバイダー変更は困るので、この話はお断りします。」と言ったが、既に女房は書類にサインした後で、「その書類を返してください。」と言ったとたん、お兄ちゃんのそれまでにニコニコ顔が豹変し、「今更それはないでしょう。初めにDionの説明をしたでしょう。」と、玄関先でにらみを効かせた。

これは厄介なことになりそうだと、１１０番でもする必要があるかなと考えながらも、「わからずにサインしたのは謝りますから、とりあえずこの書類は返してください。」と離そうとしない書類を無理やり取り上げ、その場で破り捨てた。「その態度は何ですか。」とすごまれたが、なんとか追い出しに成功した。しかし、学生のアルバイトでノルマがあるのか、少し危険を感じた一幕だった。

これも一種の新手の押し売りか、ＩＴがらみは、内容がわかりにくいだけに要注意だ。それにしても、携帯電話のＡＵ、長距離電話のＫＤＤＩ、ＮＴＴ西日本のＡＤＳＬ、プロバイダーはNiftyと、複数の契約で無駄遣いをしているのは間違いなく、十分内容を理解した上で、ひとつにまとめることができるなら確かにメリットがある。ただ、玄関先で甘言に乗せられるのはまずい。事前に十分研究して変更するのが賢明だろう。