憧れのグレートバリアリーフへ (Cairns)
1996年12月 29日
96年の暮れ、日本に帰省する代りにオーストラリアにやってきた。スキューバダイビングをする人にとって、グレートバリアリーフは憧れの地、その玄関口ケアンズで正月を過ごすことにした。
それにしても、カンタス航空(Qantas Australian Airways)のスチュワーデスは、いかついおばさんばかり。シンガポール航空の体形にぴったりフィットした制服に身を包んだ若いスチュワーデスを見なれているので、無愛想なおばさんスチュワーデスでは、長い飛行機の旅の気晴らしが出来ない。
ケアンズまでシンガポールから空路7時間。思いのほか遠い。日本から来るのとあまり変わらない。今回も、日系の旅行会社で予約したので、ホテルはケアンズ・インターナショナル、結構立派なホテルだ。
旅の目的はダイビングだが、オプションでケアンズ近郊の見学ができると言うので、ダイビングを予約していない初日は、この観光ツアーに参加することにした。メンバーは、木村さん家族、松田さん、いずれもシンガポール在住で、たまたま同じ便でケアンズに来て、同じホテルに泊まったことから、ホテルのマイクロバスで観光名所に出発することになった。
まずは、ケアンズから北に20Km、約800種類の動物が放し飼いになっている動物園Wild Worldにやってきた。定番のコアラ、順番で抱いて写真を撮っているが、臭そうなので遠慮した。カンガルーは餌をもらいに近づいてくる。まるで奈良の鹿みたいなものだ。さすがにワニ(Crocodile)は放し飼いにはしていない。オリから逃げ出さない様に、職員が監視している。アボリジニのお兄ちゃんが赤ちゃんワニをさわらせてくれる。
次に向かったのは、ラフティングの半日コースの出発点。川の水は土色ににごっているが、時間に余裕があったら参加するのも面白そうだ。
さらに行くと、バンジージャンプ台がある。ケアンズから車で約10分。山の中腹に44mのジャンプ台がある。下は人工池。A$100(1A$=約80円)で飛べると言うが、さすがに我がグループに試してみようという、つわものはいない。しかし、せっかく来たので、バンジージャンプ台に上ってみた。
木造の階段を上がると、下に見える池がやけに小さく感じられる。これは、お金をもらっても勘弁願いたい。記念写真を撮れるようにステージに張り出しが設けてあるので、シャッターチャンスを待つが、先ほどから準備している女の子が、急に怖くなったと見えて、なかなか飛び出そうとしない。後がつかえているので、係の若者が一生懸命説得している。10分ぐらい駄々をこねたあとやっと飛び出した。2度、3度とゴムの紐でバウンドしたあと、下の池でゴムボートで待機している係に下してもらう。しかし、お金を払ってまで、よくやるものだ。
一通り観光地を回った後、ケアンズの北30分くらいに在るビーチに立ち寄った。ケアンズ市内の海岸は、マングローブの泥海で、泳げるような場所はない。ビーチは少し遠いが、さすがに海はきれいだ。だだ、広いビーチで、泳いでいるのはネットで囲われた一角だけ。今はクラゲが出る季節で、クラゲよけのネットだと言う。
(To be continued)
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