今日は月に一度の通院日。早起きしようと思いつつ結局いつもくらいの時間になりましたが、早めに洗濯を終えて出かけることができました。
さて、これまで通っていたクリニックが外来受け付けをほぼ休止してしまったので(付随の介護施設での診察がメインになるのでしょうか)、紹介状を書いてもらい、今月から同じ系列の別の診療所へ転院することとなりました。以前には小児科も備えて賑わっていたクリニックなので、方針の変更は寂しい限りです。病院が賑わっても困ったものかもしれませんが。
ともあれこれからは前の診療所でお世話になっていた先生の担当日である金曜日が通院日となります。実は新しい診療所の方が家から近く、徒歩でも行けるので、自分にとってはその方がむしろありがたいのです。クリニック側の都合でなくとも、いずれは自分から転院をお願いすることになっていたと思います。
なぜこれまでは家から遠い場所に通っていたかと言うと、そこには少し複雑な経緯があるのですが、今は言及せずにおきます。
というわけで、いろいろな手続きもあることを考え、予約時間より少し早めに出かけることにしました。
今日は最高気温が28℃くらいになると聞いていましたが、湿度も高く、家を出た時点で既に蒸し暑かったです。
新しい診療所はこれまで何十回どころか、もしかして何百回も前を通りかかったことがある場所ですが、中に入るのは初めてです。まず受付で予約が取れていることを確認し、新たに基本情報や問診票に記入し、血圧も自分で測って診察を待つことになりました。
こちらの診療所は待合室も広々して外来に来る人の数も多く、かなり待たされるのではないかと心配でしたが、思ったより早く呼ばれました。
おなじみの先生とご挨拶して、次回の受診日や市の健診を入れる日などを相談。処方箋を出してもらいました。
会計時に受付で次回診察の日時を確認、新しい診察券ももらって本日は終了です。
その後、娘と待ち合わせる約束をしていたため、最寄駅へ向かいました。歩いて行けないことはない距離ですが、バスが来る時刻が近いと知り、それを利用することにしました。暑かったし、その時点で疲れるのも嫌なので。
駅前で待つことしばし。娘が来た頃にはランチタイムに差し掛かっており、電車に乗って出かける前にお昼を食べることにしました。
入ったのは、今月初めの連休中に息子と行ったことのある駅前ビルのエスニックレストラン。実はこちらも元々あったお店を閉めて、駅前に移転して来たのです。元のお店へ行ったことも出前を頼んだこともありますが、そちらではランチ営業日は少なかった気がします。
メインディッシュにサラダ・ドリンク付き。食前ドリンクは種類が多く、これは多分カシスオレンジベースのカクテルジュースです。
メインはタコライス。娘はカオマンガイでした。息子と来た時に頼んだガパオライスもそうでしたが、ライスはどのメニューでもバスマティライスです。タコライスもスパイシーで美味しかったですが、次回はカオマンガイにもチャレンジしてみたいです。娘はディナータイムにも来てみたいと言っていました。
腹ごしらえができたので電車に乗り、向かった先は千代田線の乃木坂駅の国立新美術館。開催中のマティス展を見るためです。3ヶ月前の2月中旬から開催され、前売りチケットも2枚持っていたのになかなか来る機会を得ず(実は今月10日に来る予定でしたが、娘の都合で叶わず…)閉幕間際になってやっと訪れることができました。
ニース市マティス美術館の全面協力を得て、後期の「切り紙絵」に焦点を当てた内容・構成ですが、そこに到るまでの初期作品やフォーヴィズム時代の油彩画、様々なデッサンに加え、彫刻や陶芸作品、壁画、室内装飾にテキスタイルまで、マティスの実に多彩な芸術活動が紹介されていました。油絵具をのせたままのパレット数点や、画材収納用デスクなども興味深かったですが、ディアギレフのバレエ・リュスによる『ナイチンゲール』の美術(装置)や衣装を手がけていたのも驚きでした。その衣装も展示され、間近で見ることができました。
切り紙絵エリアから先は撮影自由でしたが、これは切り紙ではなく、日本で1951年に初めて大々的にマティス展が開かれた時、カタログ表紙に使われたデッサンです。そのカタログや、表紙に切り紙絵モチーフを用いた当時の文藝春秋も展示されていました。
そしてトップ画像は、切り紙絵の大作としてメディアなどでも紹介されている「花と果実」。縦4メートル横8メートルあるそうです。
あえて人が写り込んだ写真を上げますが、こうして見るとその大きさが判りますね。ニースから海外に出ることはまずないと言われる作品で、もちろん日本で公開されるのも初めてです。本当に綺麗な色彩でした。
これも綺麗。こちらは切り紙絵を陶板に再現したものだったでしょうか。
そしてメインビジュアルとしてポスターなどで使われている「ブルー・ヌード」。この他にも美しい切り紙絵が多数展示されていましたが、撮りそびれてしまったものが多いです。
さて、この展覧会のもう一つの目玉が、最晩年のマティスが手がけた「ロザリオ礼拝堂」。ステンドグラス含めた室内装飾や祭壇、司祭服までデザインしています。
礼拝堂の外観模型。この非常に背の高い十字架が目印だそうです。
礼拝堂ステンドグラスのマケット(ひな型)。
これもステンドグラスのデザインとして予定されながら用いられず、後に「蜜蜂」と名付けられた作品のマケット。幾何学的な連続模様が目を引きます。
これらは司祭服のマケット。これ以外にも何種類も展示されていましたが、こんな可愛いデザインの司祭服があるとは。
そして礼拝堂内部の再現インスタレーションより、こちらは祭壇。本来はこの上に十字架のイエス様がいらっしゃるのですが、別のガラスケースで展示されていました。
ステンドグラスと会衆席。
ステンドグラス越しの光を受ける聖人図。
ステンドグラスとそれを透過した床面の光。美しいです。
日中から夜に到る「光」の移り変わりや動きも再現されていました。
礼拝堂を出ると、そこは特設ミュージアムショップ。たいそう混雑していましたが、ポストカード数枚にブックカバー、「花と果実」モチーフのチケットホルダー、それに近頃いろいろな美術展で集めているマグネット等を買いました。図録は高く分厚く重くて購入できず……通販をしてくれたら良いのですが。
展覧会の全容については、公式サイト以外ならこちらがわかり易かったです。
充実した展示内容に圧倒された後は、一休みして冷たいものでも——と思いましたが、カフェはどこも満席でした。地下のカフェテリアはお食事がメインだし(そちらのミュージアムショップもちょっとだけ覗きました)、とにかく1階のオープンカフェに並んでアイスのカフェラテを求めましたが、並んでいるうちに席は館内のテーブル席も外のテラス席も、それどころか一人がけチェアまで、空いたと思ったらすぐ埋まる状態で、しばらくウロウロした後、とにかく空いている一人がけに娘と離れて腰を下ろしました。ゆったりコーヒータイムとは言い難い状況でしたが、カフェラテは美味しかったです。
特別展示室含め館内全体、来た時より帰る時の方が混んでいました。やはり午後の方が人出は多くなるのでしょうか。会期終了間近の金曜日というのも影響していると思いますが、ともあれ来られて良かったです。
帰りは再び千代田線経由で。車内で座っているとなんだかぐったりして、乗り換えも少なめにしました。
自宅最寄駅に戻り、まずするべきは処方箋薬局で薬をもらうことです。既に夕方だったからか1時間近く待たされることが判り、その間また娘と共にカフェで時間をつぶすことにしました。
今度はちゃんとしたテーブル席に落ち着いて座ることができて、やっと一息ついた感じです。
先ほどコーヒーを飲んだばかりなので、母娘ともアイスティーを頼みました。バスク風チーズケーキとのセットです。娘はアイスクリーム添えアップルケーキでした。
少し心身が落ち着いたところで薬局に戻りましたが、自分の順番はまだしばらく来なさそうでした。さすがにそれまで待っていられないと言う娘とはそこでお別れ。一足先に自分の家に帰って行きました。
それから更に10分ほど待ってやっと薬を受け取り、書店やコンビニでちょっと買い物をして、自分も家路につきました。
帰宅後、洗濯物を取り込み、軽く荷物の整理をした後は即シャワーです。本当に夏のように暑い一日でした。
お昼をちゃんと食べ、ラテを飲みチーズケーキまで食べたせいか、あまりお腹が空かず、晩ごはんは遅めに。出かける前には、帰ったら何か作ろうと考えていたのですが、とてもそんな気力が湧かず、帰りにコンビニで買った冷製パスタとサラダでひんやりあっさり済ませました。
その後、少し休んでからこのブログを書き始めた次第です。途中、NHKの【ドキュメント72時間】など流し見しました。