週末から家に引きこもっておりましたが、今日は久しぶりに出かけて、今年話題のこの映画を観て来ました。
今年と書きましたが、昨年11月に数日間だけ限定先行公開されていたそうです。そこから今夏6月23日に2館のみで公開されたところ、口コミやSNSで評判が拡がり、8月には全国規模での上映の運びとなりました。
自分もネットでの評判を見て気になっていましたが、最寄のシネコンへは行きそびれてしまいました。しかし二番目に近いシネコンで先週末より上映決定し、本日ようやく観に行った次第です。
(追記:先ほど確認したところ「最寄のシネコン」でもまだ上映中でした)
『カメラを止めるな!』公式サイト
評判を聞いて──とは言っても、どうやらゾンビ映画であるらしいということ、300万円という超低予算での製作だったということの二点以外には予備知識のない状態の鑑賞でした。ネットに於いても、積極的に情報を追わない限りいわゆるネタバレは目に入ってきませんし。
そして、それで正解だったと思います。
ゾンビ映画なので、血が飛び散ったり腕チョンパ首チョンパ等のゴア描写は覚悟していましたが──が、……!
開始直後から、ひどく画質の悪い画面、ブレブレのカメラワークに酔いそうになり、出演者のわざとらしい演技や意図不明な演出に「だから低予算なのか…」とストレスを溜めておりましたが──が、が、が……!!
まだ公開中なので自分もネタバレは避けたいと思います。
ただ──ゾンビ映画?ブレア・ウィッチ・プロジェクト?と思わせておいて、実は『アメリカの夜』(フランソワ・トリュフォー)だった、とだけ言っておきます。と言うより、あの現場の取り散らかり方はむしろ『エド・ウッド』(ティム・バートン)かも。
開始30分くらいの「何だこれ?」が、中盤以降「そうだったのかー!」に反転していく快感は『素晴らしき哉、人生!』(フランク・キャプラ)にさえ通じると思いました。
後半は劇場内のあちこちで笑いが起き、しかも最後はホロっと感動までさせてくれるという離れ業!こういう構成、大好きです。いや、おみそれしました。
とにかく騙されたと思って観に行ってください!それしか申し上げられません。
なおパンフレットには、表紙からして「完全ネタバレ仕様」とのコピーが
後半にはシナリオ(決定稿)も掲載されています。まだ読んでいませんが、完成した映画とは少し内容が異なるようです。