例によってツイッターに入り浸って、こちらの更新がおろそかになっております。
ちゃんとまとめなくてはと思っているのですが……
昨日は『レ・ミゼラブル』5回目鑑賞をして来ました。アカデミー賞効果もあり、当分ロングランが続くと思いますが、上映終了までに後何回か行っておきたいです。やはり劇場で(そしてできれば音響のいい所で)観ることに意義のある作品だと思うので。
さて、遅くなりましたが、その第85回アカデミー賞授賞式における『レ・ミゼラブル』組パフォーマンスのこと。
最近10年間に作られたミュージカル映画を、その出演者によりトリビュートするという企画が行われ、『シカゴ』『ドリームガールズ』に続いてトリをつとめたのが『レ・ミゼラブル』でした。
まず、主演のヒュー・ジャックマンが映画のための新曲「Suddenly」を歌いながら登場。その後、他の主要キャスト全員が加わって「ワン・デイ・モア」が歌われました。
御存知のかたが多いと思いますが、舞台では第一幕最後に置かれたナンバーです。一人ひとりのソロが重なり合って、やがて全員の思いが一つになるかのような大合唱として終わるのは、映画版も同様でした。
映画版では細かいカット割りで描かれたシーンを、このたび初めて、歌詞は舞台版に較べてかなり省略されているとは言え、それを踏襲するように全員が同じ場所に集まって歌えたことに大いに意義があり、また感動的でもあります。会場からも盛大なスタンディングオベーションを受け、当日一番と言っていいほどの盛り上がりを見せました。
さすがにいわゆる三角行進は行われませんでしたが、アンジョルラス役アーロン・トヴェイトがセンターに登場して "One more day before the storm!" を歌い出した時には震えが来ました。
赤いポケットチーフが「アンジョルラス」を表していると話題になったアーロン。
女性陣のドレスが、アン・ハサウェイの白、アマンダ・セイフライドの赤、サマンサ・バークスの青とトリコロールになっていることにもご注目下さい。
この別アングル画像を見ると、アンサンブルの女性たちの衣装もトリコロールであることが判ります。
最後にステージ上方から三色旗が降りて来るという演出でしたが、その中に共和国の象徴である赤一色の旗が見えることも嬉しいです。
現在 You Tube に数々上がっている動画は、オスカー公式動画が上がれば削除される可能性大なので、貼込みはせずリンクのみしておきます。→こちら
ところで、このたびのアンサンブルメンバーとして、映画にABCメンバーとして出演していた俳優さんたち、またウェストエンド、ブロードウェイ、ハリウッドボウルに出演、活躍している人たちが参加していたことも話題となりました。
ABCの皆さん、通称「バリケード・ボーイズ」の面々がセレモニーの数日前からLAに集まって仲良く交流する様子は、ツイッターのTLを大いに賑わせていましたが、特筆すべきは、その中に(このたびの映画には出ていませんが)ミュージカル界の次代を担うスター、ラミン・カリムルーさんもいたということ。
ツイッターで回って来た今ひとつ素性不明の画像なので貼らずにおきますが、この画像でヒューの肩越しに見えるのがラミンです。
当日の放送や実況を見ていた人たちは「ちょっと!あれラミンじゃない?」「よりにもよってその位置か!」等々大騒ぎでした(笑)。
上記「別アングル画像」でも確認できますが、そちらも「映画アンジョの後ろに25周年アンジョが!」と言われています。
さて、ここで改めてこのパフォーマンスの意味するところを考えてみます。
ヒュー・ジャックマンは『X-MEN』シリーズ出演以前に、まずオーストラリアの舞台ミュージカル俳優として活躍した後、ウェストエンドの『オクラホマ!』でスターとなった人であり、ハリウッドデビュー後ブロードウェイに進出して『The Boy From Oz』でトニー賞を受賞。3年連続のホスト役も話題を呼びました。
ヒュー・ジャックマンとはそういう人です。
つまり彼は『レ・ミゼラブル』という一つの映画作品の主演俳優としてのみ(もちろんそれも意義あることですが)、あのパフォーマンスを見せたのではないと思います。
ハリウッドの中心でブロードウェイ、そしてウェストエンドを背負って、ヒュー・ジャックマンはあのステージの中央に立っていたのです。
オスカー像を手にすることはなかったけれど、皆と共に「ワン・デイ・モア」を歌い終えたあの時こそまさに、「ミュージカルスター」ヒュー・ジャックマンが勝利した瞬間だった。私はそう思います。
パフォーマンスがあったとニュースで知り、
映像を探してました!!
観れて凄く嬉しかったです!
ありがとうございました!!!