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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

クリスマスには…2 『クリスマス・キャロル』

2005-12-25 12:00:29 | 映画・DVDレビュー
クリスマス・キャロル

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Merry Christmas !

クリスマスの定番と言えば、真っ先にこれを挙げるべきだったでしょうか。
ディケンズの『クリスマス・キャロル』は、毎年この時期になると読み返していますし、映画やテレビで映像化された作品も、アルバート・フィニー主演のミュージカルや、ジョージ・C・スコット主演のテレビムービー、更に『三人のゴースト』に到るまで、でき得る限り観て来ました。
今回ご紹介のこれは、パトリック・スチュアート主演の1999年作品。
スチュアート氏と言えば『スター・トレック』シリーズのピカード艦長で、X-MENのプロフェッサーXですが、言うまでもなく舞台俳優としても実績ある人で、40もの役を舞台で一人の俳優が演じる『クリスマス・キャロル』を自ら作・演出・主演したりもしています。
この一人芝居『クリスマス・キャロル』は、この時期各国で上演され、日本でも市村正親さんはじめ、いろいろな俳優さんが挑戦して来ました。

しかし、ホールマーク製作のこの映画は、きわめて原作に忠実な『クリスマス・キャロル』です。どうもこのお話は、変にひねったりせず、三人の精霊たちが見せる様々な不思議を視覚化することが可能になった現代だからこそ、オーソドックスな演出の方がいいように思います。
この作品に於るパトリック・スチュアートのスクルージは、意地悪なドケチじじいと言うより厳格なる信念の人という印象ですが、しだいに「クリスマスの心」を取り戻して行く様子や、改心してからの行動にも違和感を持たせないのはさすがです。
共演者では「過去の精霊」にジョエル・グレイというのが面白かったです。相変わらず素顔の判らないメイクで。

そして、スクルージの心優しい甥のフレッドを演じているのがドミニク・ウェスト。
そう、このところ話題にして来た"300"では、デイヴィッド・ウェナム氏と共に最後まで役名の判らなかった「もう一人のDW」氏ですよ。
更に、薄給でスクルージにこき使われるクラチット役にリチャード・E・グラント。
リチャード・ロクスボロさんがシャーロック・ホームズに扮した "The Hound of the Baskervilles" のステープルトンですね。
で、スチュアート氏自身は、何しろ上述した通りX-MENシリーズでヒュー・ジャックマンと共演……
という訳で、オージー三人衆それぞれと縁のある人たちが出ているということでも(一部の豪俳優ファンにとってのみ)嬉しい作品でもあります。

まあ、そんなことはともかく、クリスマスには是非ご覧になってほしい話です。

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