観て来ました。
原作のあの絵とは異なる可愛い系のキャラクターデザインですが、それはそれとして納得できました。
子供も観る(必ずしも「子供向け」ではない)アニメ映画としては、上映時間はけっこう長かったけれど、周りの子供たちも飽きる様子もなく熱心に観ていましたし、クライマックスからラストにかけては、あちこちですすり泣きの声も聞こえました。
大人にとってはいろいろな見方の出来る映画(原作も)ですが、ちょっと海外の人たちにも観てもらいたいなあ、などと思いました。こういう時代だから、やっぱり特に子供たちにこそ観てほしいです。
「寓意」を前面に出すのは、トールキン教授が言うように野暮の骨頂ですが、何回も書いているように、読者や観客がそこに何かを読み取ることは自由だと思いますので。
ただ、だからこそ、原作者自らそれをネタにした「恋愛論」なんてものを出してしまうのはどんなものかと…
様々なメディア展開や、キャラクターグッズ販売はまあいいとしても(それにもちょっと首を傾げたくなりますが)、「読み」を限定するようなことは、原作者のやるべきことではないし、映画や原作の価値を下げるだけだ思います。
まあ、そんなものは別に目に入れる必要もないし、読者(観客)としては、作品それ自体から受けた感動を大事にすればいいんですけどね。