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昨日の話題からの流れと言う訳ではないけれど──
買いました。観ました。ティム・バートン版も含めてネタバレ有りにつきご注意!
あまり好きな言い方ではありませんが、「大人の鑑賞に堪え得るバットマン」だなと思いました。
ブルースが様々な肉体的精神的鍛錬を経て、財産や表社会に於て持っている力や組織を利用しつつ、「バットマン」になって行く過程には納得できましたし、コスチュームや武器をあれこれ考えるあたりには、笑いつつもワクワクしました。
バットモービルすっげー!と素直に思いましたし、NYではなくてまさに「ゴッサムシティ」な街の造形も見事です。
「恐怖を克服するために自らの恐怖の源泉と同化してみる」ことには、なるほどと思いました。
「悪」の有りようにも現代的なリアリティがあります。テロが横行する世界に生きている私たちにとって、それが一見敵対する組織や権力の中枢と結びついていることなども含めて、絵空事ではない「悪」の怖さを感じさせます。
二つの顔を持つダークヒーローが自らの使命とアイデンティティに目覚めて行く、バットマン誕生秘話として文句なしの傑作です。
と褒め上げておきながら、あえて言わせて頂きたいのが「それでも私はティム・バートンの『バットマン』を愛する」ということ。
もちろん、今回のノーラン監督版に不満は全くありませんし、これに比べるとティム・バートン『バットマン』は良くも悪くもマンガチックだと言わざるを得ません。
にも関わらず、本当に単なる個人的な趣味として、私は、あのいびつで悪趣味で幼児的で、かつダークな豪華絢爛さの中で、登場人物たちの情念(ブルースのご両親を殺害した路上強盗こそが後のジョーカーだったという展開もあり)が絡み合う、まさに「ゴシック」と呼ぶに相応しい、ティム・バートンの世界をより愛するのです。
しかし、バットマン俳優としては今回のクリスチャン・ベイルがベストだと思います。流浪時代のすさんだ感じも、富豪のお坊っちゃまな雰囲気も違和感なく演じられ、かつマスクをかぶった顔がカッコいい!顔に似ず声が渋いところもいいですねえ。
脇役陣も豪華!近頃、若い主演俳優を盛り立てるように、周りをベテランや名優たちで固めるという例が多い気がします。もっともクリスチャン・ベイルの場合、本人の芸歴も長いですが。何にしても、おじさん俳優好きにはたまりません。
渡辺謙さんの役は正直微妙…なぜチベットにニンジャが!?と思いましたが、制作側があれで「日本」のつもりだったりしたらどうしよう……謙さん自身はカッコイイんですけどね。
ゲイリー・オールドマンが、汚職警官だらけの警察で殆ど唯一の正義派、かつ優しい善人役を自然に演じているのに感心したり、リーアム・ニーソン、ここでも「マスター」なのねえと思ったり。
それと、初め気づかなかったけど、お久しぶりのルトガー・ハウアーが出ていたんですね!ちょっと伏せ→もしや彼がラスボス!?とも期待したのですが、そうでなかった所に一抹の寂しさが…
またアルフレッドが、バートン版マイケル・ガフみたいな万能キャラという訳でもなく、あくまでもウェイン家と坊っちゃまに忠実な執事であることが、この映画の救いにもなっていましたね。
演じるのが名優にして、かつての「ジャンルムービーのプリンス」(決して「帝王」じゃない)マイケル・ケインであるのも嬉しいところ。お年を召しても、やっぱりハンサムでダンディで素敵です。
そんな訳で、個人的な趣味や嗜好はさておき、ハリウッド製のヒーローものとしては実はめったにないA級大作として、やはりお奨めです。
特別編のDVD購入されたということなので,是非とも教えていただきたいのです.
特典映像に,ライナス・ローチは出ているかどうか.
この作品は映画館で観たのですが,ライナス君は出番が少ないのでDVDを購入するほどでもないかなと思ったのです.でももし特典映像にお宝映像が含まれているとしたらどうしよう!と思ったのです.
ヒューヒューのことではなくてすみません.でもどうしても知りたくて!
実は私自身は特典を全部見た訳ではないのですが、見た人に聞いてみたところ、残念ながらライナス・ローチ氏の出て来るところや、言及される個所はなかったようです。
でも、この特典を見ると、てっきりCG満載だろうと思っていたバット・モービルが、全部実写だったという驚愕の事実などもわかって、なかなか面白かったですよ。
私も忍者の設定にはあきれてしまいました。アメリカの忍者映画は大体変なのが多いですが、時代小説ばかり読んでたので、かなり見ていて辛かったです。謙さんももう少し出番があってもよさそうなものを・・・刀さばきは彼の方が決まってただけに惜しい。(独眼流以来のファンです)
それにしても私の見る映画にほとんど登場のマイケル・ケインとモーガン・フリーマン・・・いやいつもうまいんで流石ですが、人気ものですなあ。どちらも好きですが、なんか出すぎでは・・・ま、いいか。
まあ,予想はしていましたが…….うむむ.なんでこんなチョイ役で出演したのかなあ.確かにベール氏とライナス君は目のあたりが少々似てるような気はしますが.トム・ウィルキンソンさんのつてなのだろうかと勝手に想像してます.
misaoさん,こんばんは.私はガイ・ピアース目当てで『メメント』のビデオ借りたことあるのですが,最初の10分で飽きて見るのを止めてしまったという苦い過去が(^_^;)同じ監督と後で知ってびっくりしました.でもバットマンビギンズも途中の忍者シーンでは欠伸が出て,「しまった,これはB級映画か!?」と一瞬不安になりましたが…….ちなみにその後続けて鑑賞した『フォーガットン』は実際にB級映画でした(*_*;
バットマンDVDはレンタルして観たいシーンだけ確かめようと思います.忍者シーンは早送りと言うことで(謙さんごめんね)…….
おじゃましました~
あの「忍者」の扱い、ずっと日本にいる者からすると、まあハリウッドではあんなもんでしょうという感じです。
そちらでは、どうもニンジャ=最強というイメージで、むしろ(あれでも)憧れの対象らしいです。
それにしても、謙さんファンになってしまったアメリカの人が、うっかり独眼竜DVDセットか何かを海外通販で買っちゃったりして、豪俳優ファンの日本人のように「字幕無しじゃわからない~!」とか泣いていたり…などという状況も想像してしまいます。
大変失礼しました!
なんと殆ど数十秒差でコメント送信していたんですね!
でもライナス・ローチ氏は、出番が少ない割には印象に残る役どころだったと思いますよ。
謙さんのあの役は、原作コミックスでは(やはり出番は少ないけれど)最強悪役だったみたいですね。
『メメント』もそろそろ観てみようかな…
と思いつつ、やはり自分はティム・バートンの『バットマン』が好きです。ドツボに暗くて救いのない『リターンズ』も実は好きだったり
やはり「Q」さんと「クイークェグ」さんは同一人物ですよね.間違っていなかったとわかり,ほっとしました
ライナス君を弁護していただけて嬉しいです.聴診器を使うシーンなんてハマりすぎで卒倒しそうになりました
ティム・バートンの映画って独特の雰囲気がいいですよね.私は『シザー・ハンズ』大好きです.バートン版『バットマン』はバットマンがイケメンでないということが唯一不満点です
こちらこそ11/2の二度目の書き込みに気づかず、たいへん失礼しました。
そうです。クイークェグ=Qです。
長い名前を入力するのが面倒で(スペースも取りますし)、イニシャルだけ表示したため、かえって混乱させてしまったようで、申し訳ありませんでした。
本当にごめんなさいです!
それにしても、マイケル・キートンって今どうしているんでしょうね…?