第13話「秘めた思い」
母后さまの計らいで、ヒュッレムは角部屋に引っ越しをする事になって、とても嬉しそう。
今までの部屋よりも窓も、ベッドも…ソファも大きい。
そこへ、マリアが世話係としてやってくることを両手を広げて喜んでいた。
んだけど…。マリアが自分の事を「ギュルニハル」(若くて細身の美人)という名になったと告げると
急に怒り出す、ヒュッレム。
も~。いいじゃん、ヒュッレム。改宗して改名したっていいじゃないよ。
新しい部屋に移ってから早速1人目のお客様が。
ハディジェ皇女。きっと、沢山の事を話したのでしょうね。ハディジェはヒュッレムに「お守り」をプレゼント。
安産のお守りなのかしら?
良かったね。ヒュッレム。衣装の下につけてくださいね。
そして、ここで突然ですが爆弾投下されましたー。
何でもハディジェの目にはイブラヒムはこう見えるらしい。恋は盲目よね。
「誠実で忠実で有能なうえにバイオリンの名手」
其処に惚れたのね。彼の本性は見抜いていないという事だ。
ナ ン テ コ ト ダ!!
ヒュッレムとハディジェの話が終わりに近づいてきた時に、ムスタファを身重のヒュッレムに合わせる為に陛下はやってきた。
「身重のそなたも美しい」
と陛下に言わせてひと時の幸せを感じていたのでしょうね。
そういえば。その1
夕べの騒ぎの発端は、マヒデブランが毒殺を企てていたのに、結局は誰もが口を閉ざしていた訳で。
でも、ハシベ殺害の罪でギュルシャーは旧宮殿(エスキサライ)へ追放処分になるわけだけど。
時間が解決してくれるって。頑張れ、ギュルシャー。楽しい未来が君をまっているぞ。
そういえば。その2
ずっと気になっていたんだけど、まさかこの回で突っ込んでくるとは。
以前母后さまの策略で、ヒュッレムを降嫁させる、という話はどうなったのかと思っていたら…。カスム師が「先の遠征中に母后さまから良縁を持ち掛けられた。ルテニア人の側女、名はヒュッレム。愚息は一目ぼれし、降嫁されるのを待っています」
とにこやかに話しているのを唖然として聞いている陛下。まさかねぇ、自分の愛する人を勝手に降嫁させる話になっているのかと聞いたら誰でも驚くわな。
廊下をルンルンの気分で歩いていたヒュッレム。
イブラヒムとハティジェの仲睦まじい光景を目撃して、2人の秘めた思いを確信してしまう。ムスタファは衛兵と剣術のお稽古中。
そう。つまり、二人だけの世界になったのは、いつ誰に見られるか分からない廊下。
ダメじゃん、そんなところで見つめあったら。
密会をヒュッレムに見られたことを知ったイブラヒム。「マヒデブラン様の言う通りかもしれない…」とブツブツ言っていますが、違いますからー。
自分たちの分が悪いから、そういうだけでしょうっっ!! と言ってやりたいよー。
ヒュッレムの排除のため、皇帝の夜伽にヒュッレムの親友ギュルニハルを召すように宦官長に指示するんだけど…。
サイテーだよ、イブラヒム。
ヒュッレムが眠りについて、ずれてしまった掛布団を治していると、ニギャールがやって来て、支度を整える為に連れて行ってしまう。
ん~…ギュルニハル、その服装似合わないと思うのは、ワタクシだけ?
ギュルニハルが皇帝の寝所に赴いたのと同じ頃、ヒュッレムがぱちッと目を覚ます。お水が欲しいと言って、お願いするんだけど、ギュルニハルはいない。
彼女を探し回っている内に、産気づいてしまい、大声をだしてのたうち回る。
ここで、今回の物語は終わり。
今回は、ハラハラドキドキは無いわね。残念です。