蘭々のブログ

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氷の轍

2016-11-06 11:22:41 | ドラマ

朝日放送の創立65周年記念のスペシャルドラマ『氷の轍』を見た。

釧路出身・直木賞作家の桜木紫乃さんが原作を書き下ろした、孤独と屈折した心を抱えた主人公の内面を描く人間物語が魅力のドラマです。

 

<あらすじ>

北海道警釧路中央本部の新人刑事、大門真由(柴咲コウ)。
「剣道の防具をつけた女」と、生面目で打ち解けない性格から、言われている。
自分を産んだ母の顔も名前も知らずに育ち、唯一の肉親である父親の史郎(塩見三省)は病に倒れ、余命いくばくもない。
今はただ床に伏しているだけの史郎もかつては有能な刑事。
警部補の片桐周平(沢村一樹)は、真由の教育係となった。
周平は新人のころ、真由の父親の史郎から薫陶を受けた刑事の一人であり、また真由の生い立ちの秘密も周平は承知していた。

釧路の雪原から冷凍状態で 見付け出された身元不明の男の捜査を、2人は担当することになる。
札幌で前科のある加藤千吉(金子達)と、指紋から身元は判明。
さらに、体内からは解剖の結果、アルコールと睡眠薬が検出された。
当時の捜査資料にはなんと史郎の署名が有り、加藤の前科は30年前の管理売春であった。
史郎の古い記憶によれば、加藤は札幌オリンピックより前は人身売買仲介をしていたという。
事件性を視野に入れ、真由と片桐は捜査を進行させる。
そんな中、別の事件で滝川信夫(品川徹)と言う元タクシー運転手の殺害が起こる。
真由と片桐は滝川事件の捜査に駆り出され、加藤の件は所轄に引き継がれることになる。

滝川は加藤と同様に札幌から来ており、釧路ではレンタカーを使用していた。
そのレンタカーが、釧路港の工場街で放置されたまま見つかった。
その目の前には、釧路の名士で実力者の女社長、米澤小百合(余 貴美子)が経営する『米澤水産』があった。
小百合への聞き込みでは何の情報も得られなかったが、真由はそこで清掃員として働いている兵藤千恵子(宮本信子)の姿を見かける。
冬のスケート場だけで、真由と千恵子は顔を合わせる仲。
双方で、“冬の友達”と呼び合っていた。
レンタカーの車内から真由は、史郎が飲んでいるものと同じ強い痛み止めの薬を発見する。
滝川の主治医によると、同じく余命を宣告されていた滝川は痛み止めだけを飲んで、治療を拒んでいたらしい。
さらに、滝川の札幌の自宅には数多くの書籍が遺されていた。
一冊の古書を手に取ってみた真由は、父親の史郎と同じく本好きで独り身だったという滝川の暮らしを想像してみた。
それは北原白秋の詩集『白金之独楽』。
領収書が、栞代わりに挟まれたページを開くと、そこにはこんな詩が載っていた。
「二人デ居タレドマダ淋シ 一人ニナッタラナホ淋シ、
シンジツ二人ハ遣瀬無シ シンジツ一人ハ堪ヘガタシ」

そして、『キャサリン様へ』という為書きが詩集には残されていた。
領収書を当てに古書店を訪ねると、詩集は若いころ滝川が買い求めたもので、意中の人 に送ったものがめぐりめぐって再び滝川の手に戻ったものだという。

滝川の自宅に本とは別に、山積にされていた大量のビデオは釧路に捜査資料として持ち帰ることとし、札幌まで来た機会を真由は生かそうと、加藤の妻、朱美(根岸季衣)が働いているスナックへと足を延ばす。
そんななか、犯人を名乗る女性が思いがけず自首してくるのだが……!?

 

人は皆、孤独と屈託を抱えている。



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