昨日の記事「ほっとけない、世界のまずしさ」に川村けんとさんから
ライブ8の深層というTBがあり、読んでみた。
ジュビリー2000というNGO団体が債務取り消しを訴えているのは不当というものだった。
パーセンテージなどの数字だけ見たらビックリするけど、その数値の出所や
指摘のポイントが曖昧なのが気になったので、自分で少し調べてみた。
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私も何気なくリンクしたんだけど、
Live8賛同のネット署名の項目はこんなものだった。
以下の意見を次のG8において、首脳に要求しようというもの。
1.世界の最貧国に対する支援額を倍増する
2.これらの国々の債務を全面的に免除する
3.これらの国々が自国の未来を切り拓いていけるよう通商法を改革する
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1については、国によってはすでに多い国もあるのだから、一律倍増はどうだろう。
ただ現在のアフリカにただ資金援助してもザルに水を入れるようなものだから、
使い道は慎重に監視しないといけないし、インフラや人材育成・技術協力する方が重要。
2の“全面的”というのも引っかかる。
各国の無償(贈与)と有償資金協力(円借款)の割合実績でも違ってくる。
少し調べたところ、下のリンク資料にあるとおり、日本は「貸したものは返してもらう主義」
らしく有償の割合が非常に多い。 ただそれは発展途上であるアジア各国に対してであって、
後進国が多いアフリカに対してはどうなのだろう? たぶん少ないと考えられる。
まあ全体の10%にも満たないアフリカへの援助はもう少し増やしてもいいのではないかな。
国民一人当たりの負担は22か国中、日本は15位と低い。 意外な盲点という感じ。
そして、日本の債務残高が他国より多いのは有償協力が多いからだとわかる。
3には賛成。
日本のように資金協力だけというのは尊敬はされるどころか、悪くすれば非難されて、損ばかり。
2日のLive8は日本ではミュージシャンが…だったし、宣伝が足りずにいまいち
盛り上がらなかったけど、世界的には成功といわれている。
金銭援助では根本的な解決には程遠いし、行動こそ重要だと感じる。
なんなら日本先導でやってほしかったぐらい。
アフリカの惨状をしらない先進国の若者達に認識させるという意味からすると、
このキャンペーンを私は偽善だとは思わない。
どんなきっかけだっていい、地球の裏側で何が起きているかを知ることことから始まる。
主要先進国のODA実績、国民1人あたりのODA、援助形態別内訳 などのグラフ
ODAホームページ
アフリカ地域への主要先進国のODA額比較や援助形態についての資料は見つからなかった。
あれば、どなたか教えてくださ~い。
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dairaさんのご協力により、見つかりました。 ここの表-8
を見ると日本のアフリカへの援助はそれほど多くないのがわかります。
活用させていただきます。
確か先月か、先々月か、日本はアフリカ諸国に対する資金援助の増額を約束してましたよね。国連での常任理事国入りのための票集めを狙ったものですが。
ホワイトバンドをFrancfrancに買いに行ったら、売り切れでした。ブログなどでも、これに関する記事が多いです。ミスチルの力なのか?
とにかく、少し盛り上がってきてるようですね。
大体の数字でしかも古いものですが、こちらに載っています(表8)。
2003年で見ると、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリアに次いで日本は6位です。アメリカ以外は旧宗主国です。
若干技術的な話になりますが、過去の債権の放棄はODAとして計上されるので、新規の援助ではないものもこの中には含まれています。
2003年のアメリカの援助のうち、1,415百万ドルがコンゴ民主共和国向けですが、恐らくその全てが過去の債権放棄だと思います。
常任理事国入り工作もムダに終わったようですね。
ホワイトバンドは売り切れが多いらしいですが、まだしてる人を見たことがありません。ミスチル効果がどれだけのものか、私には全く分からないんですけど、ロンドンのライブだったら見に行きたかったです。
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dairaさん
リンク先に情報があったんですね。次ページを見落としてましたが、どうも見てもらおうって気がない構成です。
かなりお詳しいですよね。
無償協力資金がマイナスになってるのはどういうことなんでしょうか…日本がもらった?!ありえない!