(息子2からの続き)
会社の決算があり、
それについての息子との話し合いをしようとした。
「それはお母さんの仕事で俺は関係ないでしょ。」
息子に、決算を把握しないといけない必要性を話しても、関係ないとばかりで、、
会社の旅行としてお金の請求や接待飲食費のお金など、だんだんひどくなっていった。
娘が結婚して不在になると、
それはエスカレートするばかりでなく、
私は、息子と顔を会わせるのを避けるようになっていった。
たかちゃんのいない不安と
息子との噛み合わない仕事が、
私をだんだん追い詰めていった。
娘が里帰り出産で、
家に戻ってきた。
無事出産して、女の子が産まれた。
これとばかりに、
友人たちや親戚が訪れ、久々に再会して、皆たかちゃんを偲んだり、赤ちゃんを抱っこしていた。
息子は、
用事があるとか、仕事でと、その場には居なかった。
私を避けていたのかもしれない。
そうこうしているうちに、
そろそろ娘がムコさんのところに帰る時期が来ていた。
急に息子が来て、
事務所の雨漏りがあるから、はしごを押さえてくれと言った。
ちょうど娘と孫のものを箱詰めをしていたので、
「後でね」
と言うと、
息子は、
今でないとダメなんだよと急に大声を上げて怒りだした。
いつもは仕方ないかと言うことを聞いていたが、この時は
「今は無理だよ」
と言うと、
息子は手に持った何かかは忘れたが、
それを私に振りかざして脅すようにした。
それを見ていた娘が
娘「お兄ちゃん、何してるのよ」
と大声を上げた。
そこで、私と息子は言い合いになり、娘は泣いていた。
娘「私、もう帰る、N君に今から来てもらう。
お母さんもこんなところにいないで、一緒にうちにいこう」
娘は私に言った。
私は、
娘の家には行かなかった。
その後、
娘から何度か娘の家に来るように電話があったが、行かなかった。
そんなことがあっても、私は、
息子を一人前にしなくてはいけないと思っていたから
行けなかったのだと思う。
けれど、精神はだんだん病んでいった。
娘の里帰り出産で、
娘がいてくれると
こんなにも
落ちつくんだと思ったけれど、
娘と住むことは考えていなかった。