口頭で、相手の社を「御社」と呼ぶことが1980年代に増えました。なぜこの時期なのか。以前は普通に「お宅(さま)」と言っていました。ところが80年代、「オタク」が趣味集団を指すようになり、相手の呼び名に使いにくくなってしまった。代名詞「お宅」が「オタク」に負けたのだと考えられます。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年8月25日 - 06:45
私自身も、1980年代半ばの高校時代、86年からの大学時代に、「おたくはどうだい」などと相手に普通に呼びかけていました。ところが、大学のクラスメートに「その『おたく』というのは、ごく趣味的な人々が使うことばだ」と、吐き捨てるような表情で指摘され、以後使わなくなってしまいました。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年8月25日 - 06:46
趣味的な集団を「おたく」と呼ぶ蔑称が生まれたのは1983年。その後、80年代後半から90年代前半に「オタク」に対する差別意識が強まりました。「オタク族」と一括りに呼ばれたのは90年代前半。でも、後半にはその類型化も廃れました。21世紀にはむしろ皆がオタクになりたがっています。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年8月25日 - 06:46
『三省堂国語辞典』で「(内向的な)マニア」の意で「オタク」を載せたのは2001年。新語に強い『三国』にしては遅く、意味も時代遅れでした。2014年の第7版でやっと今風に。当時ダ・ヴィンチニュースで石井一敏彦さんが取り上げてくださった。news.livedoor.com/article/detail…
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年8月25日 - 06:46