新令和日本史編纂所

従来の俗説になじまれている向きには、このブログに書かれている様々な歴史上の記事を珍しがり、読んで驚かれるだろう。

『疫病2020』著者 門田隆将

2021-03-11 08:20:06 | 新日本意外史 古代から現代まで


『疫病2020』著者 門田隆将


この本、『疫病2020』は大変な力作であり、今世紀初頭の「啓蒙書」といえる。
氏は短期間で台湾、中国、日本、各地を調査し、これほど包括的な新型コロナウイルスに関する本はおそらく世界広しといえどもこの一冊だけだろう。
2020年6月に出版という早い段階でこれほど包括的かつ深く掘り下げたのは門田氏の本だけである。この一冊があれば十分理解できる。


 武漢病毒悪性肺炎(新型コロナウイルスは中国がつけた名称)の中国の隠蔽、日本の情けない内幕から台湾の驚くべき対応、米中衝突の行方まで書かれている。
2020年1月、2月の中国の動きを、公開情報を綿密に分析して積み上げ、真相を炙り出す手法は、好漢門田氏の面目躍如たるものである。


 もちろん取材の裏付けがあるわけだか、氏は公開情報を使用したというところが凄い。
なぜなら、公開情報からは中国共産党は逃れられないからである。公開情報は中国共産党が発信したもの、あるいは中国共産党が書かせている新聞記事だから、自ら悪事をばらしていることになる。
裁判をしたら一発で有罪が確定するようなものである。門田氏のこの仕事は、中国共産党の罪を暴くことに大変大きな貢献をしたこくになる。




自分たちでばらした中国の罪の一つが「情報隠蔽」である。情報隠蔽のプロセス、メカニズムを門田氏は暴いている。
だからこの本は、中国語に翻訳して中国人に読ませるべきである。
 
今回の武漢病毒悪性肺炎には、中国に逃れられない責任がある。徹底的に情報を隠蔽して中国人民もだまし、世界の人もだました。
それにWHO(世界保健機関)も加担した。WHOの加担がなければ隠蔽工作は完璧には実行できなかったはずである。WHOの加担で世界中がだまされて、
これはどの災害になり今でも猖獗を極めている。その第一の犠牲者がアメリカなのである


 問題は、「中国が何を隠蔽したか」なのである。中国が武漢病毒悪性肺炎の発生そのものを隠蔽しようとしたんだ、と日本人だけでなく世界中が思い込んでる。しかし、
実は氏の分析ではそうではなく、その「発生源」を隠したかったことが判った。
実際の発生源である場所には目を向けてほしくない。そのために別の場所を設定してそれを報道させた。具体的には「武漢病毒研究所」が発生源であると思われるが、
これを隠すために武漢の華南海鮮卸売市場に目を向けさせた。武漢病毒悪性肺炎の宿主であるキクガシラコウモリを売ってもいない海鮮卸売市場に目を向けさせたのである。
 そしてもう一つは「ヒトーヒト感染」を隠蔽した。「ヒトーヒト感染」は、すでに12月に起こっていたがそれを隠蔽した。これらは『疫病2020』には詳細に記されている。
2020年に刊行された数多くの書の中でも、日本人が是非読んでおかなければならない一書である。