日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

三ノ耕地遺跡|埼玉県吉見町 ~埼玉県では最大規模の方形周溝墓&前方後方墳ゾーン 【歴史を歩こう協会 比企の古墳めぐり⑧】

2020-05-18 10:36:55 | 歴史探訪
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 後期のおくま山古墳を見た後は、またまた比企地方の古墳時代の黎明を探るべく古い古墳を見に行きますよ。

 おくま山古墳と同じ柏崎古墳群にある天神山古墳(柏崎10号墳)です。

 元々は墳丘長57mを誇る前方後方墳であった天神山古墳の残骸がこの辺にあるはず・・・



 周辺を見渡すと墳丘らしきものはあるのですが、今一、断定できません。





 うーん、どれだろう?



 これは古墳かな?



 いや、単なる藪のようで墳丘らしきものはありませんね。

 事前にきちんと調べてこなくても現地に行くと見つかることが多いですが、ここはお手上げです。

 止めてある車も気になりますし、つぎの三ノ耕地遺跡へ行って見ましょう。

 ※帰宅後調べ直したら、私たちが探った場所は少しずれていたようです。

 三ノ耕地遺跡は完全につぶされているようですが、埼玉県の古墳時代の幕開けを探るうえで重要な遺跡なので、現地の様子を見るだけでもいく価値があります。

 ここだ!



 周囲を見渡してみましょう。



 小さな円墳というか塚のようなものがあります。



 あっちにもある。



 そういったもの以外はとくに何もないですね。



 ところが、嬉しいことに立派な説明板があります!



 説明板に書いてある通り、この遺跡は沖積地にあって、自然堤防上ではありますが低地ですから、縄文時代晩期の水場遺構が見つかっています。

 さらに28基の方形周溝墓群と3基の前方後方墳(あるいは前方後方形の周溝墓)が見つかっており、周溝を含めると1号墳は69mという大型のもので、2号墳は40m、3号墳は27mとなっています。



 さて、時刻は14時になってしまいました。

 今日は私の個人的な都合で早めに終了させないといけないので、予定していた松山城の探訪は割愛させていただきます。

 城に行くと結構時間が必要なのでまた改めて来たいと思います。

 というわけで、本日は吉見百穴を見学して最後にしましょう。

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