お礼の言葉

伝えたいのは感謝の気持ち

「お父さん、今までありがとう」


会社務めをしていた父が事業を立ち上げたのは五十年ほど前のこと。以来仕事一筋に励んできました。
家族の暮らしを守ることが男の勤め、そんな気持ちがあったのでしょうか。
「金のことは心配するな」
と、母に家を任せて自分はひたすら働いて…。
頑固で短気ながらも面倒見がよく 愛情深い父のことが、私たちは皆 大好きでした。
休みには、神社仏閣巡りに出かけていた父。骨董市で見つけた珍しい物を、時折取り出しては丁寧に手入れしていました。
また、将棋会館で勝負するのも楽しみのひとつで、夕方になれば
「食事に行こう」
という誘いの電話がかかってきたものです。

7月の初めに高熱を出して病院に運ばれてからは、たったの１食も口にできず点滴だけで命を繋いできました。父に寄り添い、握った手の温もりに安心しながら頑張る姿を見つめる日々…。きっと私たちに心の準備をする時間をくれたのでしょう。
昔気質の父は、不器用な方法で愛情を示し続けてくれました。

そんな父が2014、,8,29　AM2:42 天国に旅立ちました。この日はちょうど父の母の祥月命日です。
「お父さん、やっと楽になれて良かったね　ありがとう お疲れさま」


沢山の御悔やみ そして励ましをいただきまして、ありがとうございました。

今後は、天国の父に守られて生きて行きます。