美味!な日々

幸せになりてぇすか?(映画/試写会:自虐の詩)

映画『自虐の詩』の試写会に行ってまいりました。原作は読んだことないですが、日本一泣ける4コママンガとのことで、一体どんな映画なんだろうと少々不安に。試写状のあらすじを読むと、同じく中谷美紀が主演した『嫌われ松子の一生』とかぶってしまってストーリー的には暗そうな雰囲気が…さらに、ブロガーの皆さんの記事を拝見したところ、もしかしたらあまり面白くない!?…と思って行ったのですが、、、全然っそんなことはなかった!!笑って泣けて、楽しめました。

しょっぱなから貧乏と不幸全開だし、阿部寛演じるイサオは驚くほど喋らないし、中谷美紀演じる主人公の幸江は自分から不幸な道を選んでいるようにしか見えないし、、、とホントどうなることかと思いましたが、映画が進むにつれ面白くて空腹も忘れるほど集中してしまい、最後は涙ポロポロ。

イサオがちゃぶ台をひっくり返すシーンばかりが話題として先行しているようですが、それはこの映画の面白さのほんの一部にしか過ぎません。そうそう!エンドロール後にラストシーンがありますので、最後まで席を立ってはいけませんよ~。(今回の試写会では親切に最初のアナウンスでそれを教えてくれました。)『TRICK』が嫌いではない人にはオススメです。

<!注!これ以降は少々ネタバレっぽい記述有りですのでご注意を。>

この映画はキャスティングが秀逸。お寿司をひっくり返された時の中谷美紀の顔ったら…名取裕子に「ココナツのハワイ」ってセリフ言わせる!?…とか、モデル出身&『花男』で派手なイメージのある佐田真由美がこんなに清楚で神々しい感じの役もできるとは…とか、カルーセル麻紀は薄いメークでホンモノの大阪のおばちゃんみたいに役にはまりまくってるじゃん…等々、役者陣のこれまでとは違う魅力を引き出していて感心してしまいました。ま、自分的に一番だったのはエンケンさんこと遠藤憲一ですけどね。エンケンさんのコメディアンとしての魅力満開で、すっごい良かったです。ますます好きになっちゃいました。イサオの一の子分の役の猪野学も脇役の脇役ではありましたが、良かったです。最初、彼だとは気づかなかったくらい別人みたいにチンピラやってました。器用なんですよねぇ、彼は。あ、阿部ちゃんのパンチパーマ姿も必見ですが、マトリックス姿も必見です(笑)。

キャラとして特筆すべきは何といっても「熊本さん」。ニワトリはまだしも、亀を七厘でどうすんの!?うーん、熊本さんワールドにはすっかりやられましたねぇ。「幸せになりてぇすか?」ってセリフ、サイコーです。ラスト間際の関空のシーンはかなり泣けました。

一つ文句を言うならば、イサオが幸江を更生施設に迎えに行ったあと、何故あんなパンチパーマのチンピラになったのか…の部分が全く抜け落ちているところですかね。見ている方としてはこの部分だけ消化不良な感じがしました。

自虐の詩(じぎゃくのうた)@映画生活

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コメント一覧

rin_mm
http://blog.goo.ne.jp/rin_mm
TB&コメ、ありがとうございました。
エンドロールになった瞬間に立ち上がる人、
多いですよねぇ。。。。
私は貧乏性で、見逃すと悔しいので、
最後まで見届ける派です(笑)。
まっつぁんこ
TBありがとうございました
あまり期待せずに見に行って、思った以上に良かったというのは全くいっしょです。わたしが見に行ったときは、「最初のアナウンスでそれを教えてくれなかった。」ので、多くのひとが見ないで帰っていきました。せっかちな人が多いのにはいつも感心しています。(笑)
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