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たまにはアイドルマスターのネタでも。
イラストは どくへび 様の作品で、ニコニコ動画のアイドルマスター架空戦記(信長の野望 天下創世)を連載された かわづP のシリーズ、
千早創世録 に寄せられた支援イラストです。
アイドルマスターとは、プレイヤーがアイドルを育てるプロデューサーとして一年間の活動を繰り返す育成シミュレーションゲームですが、アーケード版として登場した頃から根強い人気を誇り、改廃の激しい業界にあって異例のロングランで生き延びて、様々なゲーム機に移植されました。ニコニコ動画のカテゴリに於いても、東方・ボカロと並んで『御三家』と呼ばれ、再生数は減退傾向としても投稿数は今なお増え続ける人気ですね。
ファンの思い入れも強く、各キャラクターに対して「この子はこういう性格だ」「こういう部分もあるんだ」と侃々諤々(かんかんがくがく)ですが、今回はちょっと捻くれた視点で『どうして生まれたキャラクター達なのか』を勝手に考えてみましょう。
・天海春香
メインヒロイン(笑)と最初から設定され、箱版では最初に話しかけてくる固定キャラ。
アイドルはとかく個性を売りにしますが、敢えて個性を前面に出さないことで他キャラクター群を光らせる、斬新な位置づけですね。それ故、外見に工夫が必要になり、『本体』と呼ばれるツインリボンが付きます。
他ゲームを比較すると、初代ときめきメモリアルの藤崎詩織は完全無欠過ぎて『メアリー・スー』傾向が強く、サクラ大戦の真宮寺さくらは『主人公(プレイヤー)との親密度が飛びぬけて高すぎる』という難がありました。なので、詩織を嫌って没個性化し、さくらを嫌ってエンディングで振られるシナリオになった、といった所ではないでしょうか。
・如月千早&三浦あずさ
古来、ギャルゲーに於いては『青い髪のキャラクターが製作者の予想を上回る人気を得る』という法則があり、ギャルゲーに比べてキャラクター達の髪色が現実味を帯びた当ゲームに於いても青い髪のキャラクターが組み込まれた。ただ、二人となると個性の為にいろいろと差を付けねばならず、片や年長(開発段階で28歳以上の設定だった?)で巨乳のあずさ、片や年齢低めで貧乳(ステータスとも言われる)の千早となった。つまり、千早とあずさは、私は姉妹のような関係だと思ってます。性格を逆にしたのも、対比がいい味出してます。
また、両方に個性として高い歌唱力を持たせたのも興味深い所ですね。
・萩原雪歩
やはり、大人しくて引っ込み思案の子が必要だったのでしょう。『活動を通じてこんなダメダメな自分を変えたい』というコンセプトは王道すぎる気もしますが、全くのダメダメから引き剥がす様な設定をいくつか加えたのは良い工夫だったのではないでしょうか。(強烈な穴掘り・家庭環境・雪歩様、等)
トレードマークのワンピースも絶妙で、大人しいだけで埋もれてしまうのを上手く回避させたキャラクターだと思います。
・菊地真
男っぽいキャラというのも定番ですが、サクラ大戦のカンナまで行くとアイドルとして難しい為、『女らしくきゃぴるんしたい』、でもそれが上手く行かないという捻りを加えられた新ジャンルと言えるのではないでしょうか。また、カンナのような筋肉隆々を感じさせないのも、ステージ上のビジュアルを考えて衣装にマッチするようにしたと考えられます。千早に次いで慎ましい胸囲なのは止むを得ないでしょう。真の心と書いて『慎』ですしね。
・水瀬伊織
お嬢様キャラも定番ですが、アイドルとして愛されるには強気すぎても困るのでしょう。
年齢を低く設定され、中の人効果も相まって『ツンデレ』需要を見込みました。また、低年齢なのに大人びた精神を持つお嬢様、でもやっぱりまだ子供だなぁというツボを突く、結構深いキャラですね。
イメージカラーのピンクですが、ピンク自体が身分の高い者を表す意味もあったのではないかと思います。大昔は染料が高級だったんじゃなかったでしたっけ?
・高槻やよい
伊織のお嬢様キャラに対するアンチテーゼとでも言いましょうか、貧乏だけど健気、というキャラは需要を見込めます。記者に日常までバラされる現実だとちょっとアイドル活動難しいんじゃないか、と思わないでもないですが、まぁゲームですからプレイヤーの庇護欲をよく刺激します。
また、『誰からも可愛がられるマスコット』が必要だったのもあるでしょう。サクラ大戦のアイリスを屈託なくさせた、ある意味最強キャラでもあります。
・秋月律子
知性派のメガネさん、言うまでも無くサクラ大戦の香蘭相当のキャラで、三つ編みまで被ってます。
ただこの子、三つ編みとメガネを取った所謂『覚醒律子』はビジュアルにメアリー・スー的な強さを持ってしまうんですよね。なのでステージで覚醒させません。王道だと、ここぞという場面でしゃららら~ん展開なのですが、敢えてこのままで行くという所にナムコの本気を感じました。
能力的にも万能(実はDaは全キャラ中最高パラメータ)ですから、どこか引っ込めないと目立ちすぎちゃうのでしょう。自信の有る無いで揺れるのも凝ってます。リッチャンハカワイイデスヨ?
・双海亜美&双海真美
小学生キャラは、一人しか居ないとおそらく浮いてしまうんじゃないかと思うんですよね。ステージには片方しか上がれないとしても、こうして二キャラ用意したことで全体に馴染ませられたんだと思います。
ただ、アイマス2発売に際して、双子キャラのままではマンネリ感は否めませんから、髪型やユニットに差を付けざるを得なかったのでしょう。声優さんが微妙に演じ分けてみえるのには頭が下がります。
・星井美希
能力的にメアリー・スーが約束された様なキャラクターです。誰の目も引くビジュアル型、感性の鋭い天才型。ゲームがゲームならば、完全に敵側のキャラクターです。実際、箱版の後、敵役として登場してます。
この子を味方として馴染ませるには、相当どこか抜く必要がある為、『あふぅ』となったのでしょう。そうでなければ存在感が強すぎますよね。
所謂『ギャル』をイメージして作られたキャラクターだと思いますが、『ギャル』に対する反感をかわす為に『おにぎり』『バードウォッチング』などの要素を織り込み、「ん、ただのギャルとちょっと違うな」という味を出しています。
・音無小鳥
ナムコ自身、ただの事務員としてしか想定しなかったキャラクターだと思います。
主役たるアイドル候補生たちから一歩引かせる為に年齢を高く設定してますし、初登場時は目がアイドルより小さかったと思うのですが。(一般的に、ゲームやアニメ等でモブキャラは目を小さくさせて存在感を薄めますね)
ただ、若い男性に思いのほか『お姉さん好き』が多いんですよね、現代。昔は女性を引っ張ってイニシアティブを握るのが男の本懐、という風潮でしたが、昨今は『女の子にぐいぐい引っ張ってもらうのがいい』とか、下手すると『邪悪な敵から女の子に守ってもらいたい』みたいな需要が高いんですよなぁ^^;
なので、小鳥が人気を得るのは当然と言えたでしょう。しかし立ち位置的に、バンナムはアイドルデビューさせる気は無いというか、出来ないことでしょう。
・我那覇響
地方巡業への伏線とも言える、方言で個性を主張するキャラクター。最初は敵として登場するだけに威圧感を持たせる必要があり(敵は強く描かれなければならない)、胸囲を大きめに設定された。後に味方として再登場するに際してそれが邪魔となる為、敢えてバストダウンさせたのでしょう。その方が765プロに馴染めますから。
また、女の子に『動物好き・ぬいぐるみ好き』と言う設定を与えると好感度アップは当然なのですが、ぬいぐるみは伊織に持たせてあるので動物志向へ、また、敵として何か『大きさ』を与えたかったでしょうから、現実ではありえないペットおたく、となったのでしょう。
・四条貴音
響と同じく敵キャラとして登場するので、こちらは尻を大きくして威圧感を持たせたと思われます。
また、伊織に『お嬢様としての嫌味さ』を持たせられなかった分、こちらに高圧さを持たせたのでしょう。銀髪というのも強烈な個性です。
しかし、敵としては結構『抜けた』部分を持たされてますので、実は最初から765プロに合流予定だったのではないか、とも思います。『月』に関する設定は、キャラクターに謎を持たせて『得体の知れない敵』という雰囲気を持たせたかったのではないでしょうか。
こんな所でしょうか。
勝手な事を書いてますが、あくまでも私の予想ですw
DS、魔王エンジェル、美心さん、そう僕だ、に関しては詳しくないので割愛!
ただ、最後に………………
半角スペースさんの美しさはガチ。
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